コトー Blog & Vlog

東洋医学のこと、鍼灸治療のこと、パーソナルトレーニングのこと、日々の暮らしのこと…。カテゴリー別に書き連ねています…。ちょこっと、動画も始めました…。

特集~器官や臓器の症状に働きかけるツボたち⑥~脳・その3

脳は、体と心の最高司令官!

その働きは多岐に渡る。

①反射、②感覚系の統合、③運動系の統合、④自律機能の統合、

⑤情動、⑥高次中枢神経系の統合。

前々回と前回のブログで、①から④までの脳の働きと、

それにかかわるツボたちをご紹介しました。

チョー難しい話につきあっていただき、

誠に!誠に!誠に!ありがとうございます。

今日も眉間にシワを寄せながら、お読みください。

 

 

⑤情動

 

 

情動とは怒りや恐れ、喜び、悲しみなど、

一時的に急速にあらわれる感情であり、

それには身体的、生理的な変化を伴う。

その感情とそれに伴う体の反応は、

脳の緻密な回路によって引き起こされる。

 

 

 

 

胸の間にあるツボ『膻中 だんちゅう』。

心臓の病気でもないのに、ちょっとした不安でも、

すぐ動悸がするときに使うツボ。

 

 

 

 

『中脘 ちゅうかん』。

黄緑色の矢印は『神闕 しんけつ』というツボ。

おへそにあたる。

中脘はその上にある。

不安や悩みがあり、そのために食欲がなくなったり、

胃がムカムカするときに使うツボ。

精神的なストレスが長く続いたり、

大きなストレスがドン!と来たときにも、

このツボに反応があらわれやすく、

コトーは鍼もお灸もするなぁ…。

 

 

 

 

手首の少し上のあるツボ『内関 ないかん』。

イライラや不安などの心の不調や、

自律神経の乱れを整える働きがある。

気持ちを落ち着かせたいときに、ツボ押しもおすすめ!

 

 

 

 

忙しい日々が続き、体力も気力も落ちてくると、

ちょっとしたことでイライラ…。

生理中にイライラする方もいれば、

更年期症状でイライラする方もいる。

そんなときに、足の甲にあるツボ『太衝 たいしょう』に

ちょこんと鍼をしたりお灸をして、

気持ちを静める。

 

 

こんなふうに、心の不調に働きかけるツボもたくさんある。

9月9日(日)と11日(火)に当鍼灸院で開催するお灸教室のテーマは

『心の不調』。

約2年ぶりのテーマ。

今回ご紹介したツボの取り方やお灸の仕方、ツボ押しのコツなどを

伝授しちゃうよー!

興味のある方はぜひご参加ください。

詳しくは『お灸教室のページ』をご覧ください。

 

 

⑥高次中枢神経系の統合

 

 

『高次中枢神経』とは、高次元の脳の神経機能のこと。

例えば…。

 

 

ヒトは、聞いた言葉をおうむ返しで話せるし、

ドラマの内容をかいつまんで話せるし、

書かれた文章を声に出して読むこともできる。

これは動物の中では、高い次元の神経機能であり、

脳の様々な箇所が働き統合され、

なせる技なんだなぁ…。

 

 

過去の様々な経験に基づいて、

行動や反応を変化させる能力、つまり『学習』も

高次元の神経機能。

他には、記憶、意識、注意、覚醒、睡眠、知能、

判断、思考、創造性なんかも、

脳のいろーんな箇所が働き統合して

なせる『技』なんだなぁ…。

 

 

脳って無意識に働いていることがほとんどだから、

ついつい使いすぎても気づきにくい。

こんなふうに脳の働きを書き出してみると、

しっかり睡眠時間をとったり、

日中でもボーッとする時間を作って、

脳を充分に休ませることが大切なんだなぁ…と実感する…。

 

 

久々におまけの話。

7月の博多といえば、『博多祇園山笠』。

地区毎に舁き山(かきやま)をかついで、

約5kmのコースを走り、タイムを競う祭り。

 

 

 

 

山笠のメイン会場の『櫛田神社 くしだじんじゃ』。

博多仁和加(はかたにわか)の発表会があると聞き、行ってきた。

 

 

 

 

三味線などのおはやしとともに、

目の部分にお面を着けた演者がマイクの前に立ち、

博多弁で話し始め、話の終わりにオチをつける。

実際に見るのは初めて。

小学生も出演!

昔からの郷土芸能が息づいているんだなぁ…。

 

 

境内を散歩していると、???な建造物を発見!

 

 

 

 

屋根瓦がのってる壁?!?

 

 

 

 

横から見ると、瓦がぎっしりつまってる。

何だろう…。

 

 

 

 

ほぉー、『博多べい』っていうんだ。

戦国時代、戦国大名や豪族の争奪で、

焼け野原となった街を、

豊臣秀吉の命で復興した証に、

戦火で焼かれた屋根瓦や石などを

壁に埋め込んだ。

それを後世に残そうと、一部を櫛田神社に移設したらしい。

 

 

おぉ、話が反れた!

この日は流舁き。

各地区内を舁き山が舁き回る。

 

 

 

 

櫛田神社近くは、西流。

 

 

 

 

川端商店街は、土居流。

7月15日がクライマックスです!

 

写真の世界をテクテク散歩!

初めて降り立った直方(のおがた)駅。

博多駅から1時間強。

けっこう近いんだなぁ…。

テクテクテクテク……………。

アーケードを通り抜けると……。

 

 

 

 

 

直方谷尾美術館。

 

 

 

 

現在、鋤田正義(すきた 正義)写真展、開催中!

鋤田氏は1938年直方生まれ。

地元での初の写真展。

デヴィッド・ ボウィなど海外の音楽家や日本の芸能人だけでなく、

道歩く人や何気ない風景写真の数々…。

 

 

「外に一歩出れば、撮りたいものであふれている」

「考えて撮ると、いい作品にはならない」

「いろいろ考えずに、とにかく外に出て写真を撮りまくることだ」

鋤田氏のそんな言葉が心に残る。

写真を撮る相手や風景の本質を、カメラのレンズを通して

瞬時にとらえる技量を持っているんだなぁ…。

 

 

コトーも仕事中(鍼灸治療)に、

『症状や体質や治療の骨幹を瞬時に見極める』大切さを

痛感している。

患者さんの主訴や視診、触診よりも

何気ない世間話の中に、そのヒントが隠れていることもあり、

いつも心のアンテナを立て、これはっ!と思うことを

柔軟に瞬時にキャッチできる感性が必要なんだなぁ…。

 

 

昨日は、福岡市介護実習普及センター主催のツボ押し講座で

講師をしてきた。

テーマは『介護疲れを解消するツボ押し!』。

始まる前に、心のアンテナの受信音を最大限にセッティング!

40名の受講生とスタッフの気持ちに答えられるよう、

ディスカッションをしながら、話す内容を微調整…。

 

 

紹介するツボは10個!

受講生の人数もツボの数も多い。

2時間の講座中に、40名の受講生が印をつけたツボを

1人でチェックするのは難しいかな…と思っていたが、

受講生やスタッフ、サポーターの皆さんのおかげで、

講座がスムースに進み、一人ひとりのツボのチェックができ、

内容の濃い講座ができたかな…。

 

 

鋤田氏の言葉にその気になり、

写真展を出ると、右手にカメラを握った。

 

 

 

 

光りのグラデーションがきれい!

 

 

 

 

美術館のトイレ近くの窓ガラス。

 

 

 

 

レトロなアーケード。

 

 

 

 

直方と言えば成金(なりきん)饅頭。

アーケード内でゲット!

げっ! 饅頭のほうがピンボケ!

 

 

 

 

実のなった桜を見ーっけ!

 

パッケージの世界をテクテク散歩!

 

北九州イノベーションギャラリーで開催中の

『パッケージ展』へ行ってきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そうそうそう。

底がこんなふうに簡単にたためるダンボールが

いつのまにか流通してる。

 

 

 

 

そうそうそう。

プラスチック製だけでなく、古紙製の卵ケースも流通してる。

パッケージは、いろーんな素材かつ、いろーんな形に

進化してるんだなぁ…。

 

 

納豆やカップラーメンなどについてる小袋の液体や粉末。

切込みがあり、うまく力を入れないと直線に切れず、

中味を出せないときがあった。

今はシュッと直線に切れる!

切込みがなく、『こちらから切ってください』と書かれた側から、

力を入れずに切れる袋も登場!

 

 

このことに気づいたとき、

商品の改良に取り組む情熱に関心したなぁ~。

 

 

缶切りを使わずに缶詰を開けられるようになったのは、いつだろう…。

最初の頃はフタの端で指を切ることもあったが、

今はない!

フタを開けるときに、フタの端が丸まるように開発され、

指を切ることがなくなった…。

ラジオで聞いたことがある。

すごいっ! すごいっ!

おっ?

 

 

 

 

おもしろそうっ!

 

 

 

 

うっ、コントローラーの操作が難しい。

片方の前輪ばかり動いてしまい、

なかなか前進あるいは後進できない…。

パレットに車体前部のフォークを刺しこむまで、5分!

 

 

 

 

慎重にパレットごと取り出ーしーてー、

 

 

 

 

下段へ荷箱を移すのに更に5分!

隣でチャレンジしていた小学生も苦戦していた。

おっ?

 

 

 

 

お店ごっこをしていた頃、物を包むのが大好きで、

将来はデパートのチョコレート売り場で働きたいと思ってた。

 

 

 

 

やってみるぞっ!

 

 

 

 

かっこよくは包めなかったが、

写真に撮ったら、それなりに見えるなぁ~。

包むといえば…。

 

 

赤いラインは『手闕陰心包経 て・けついん・しんぽうけい』という経絡。

胸にあるツボ『天池 てんち』から始まり、腕の前を通り、

中指にあるツボ『中衝 ちゅうしょう』で終わる。

 

 

この経絡は心包にもつながってる。

心包は、臓器の『心 しん』(心臓)を包む膜のようなもの。

東洋医学では、『心』は『君主の官』ともいわれ、

全身の器官のリーダー。

その大事な『心』を、心包は保護してる。

この経絡上にツボは片側9個。

 

 

 

 

鍼灸でよく用いるツボは『内関 ないかん』。

手首の近くにある。

イライラ感や不安感などの情緒の安定や、

自律神経の調整をはかる。

つわりのときには、ここへのお灸もおすすめ。

コトーは乗り物に酔ったときに、

ツボ押しをすると楽になる。

『内関』の活躍の場は広い。

 

 

おおっ、話が反れてしまった。

コトーは常に進化したいと思ってるので、

このような展示会に触れると、触発されるなぁ~~~。

仕事に限らず、たんたんとこなしてる家事だって、

ちょっとやり方を変えるだけで効率がよくなることがあり、

それも自分の中のちっちゃな進化だと思う…。

 

第2の故郷をザクッザクッ散歩

 

皆さま、

とっくに明けましておめでとうございます。

お正月はいかがでしたか?

コトーは、飛行機→モノレール→電車→新幹線→電車→車、と乗り継いで

 

 

 

 

 

新潟の豪雪地帯へ…。

人も車も滅多に通らない。

聴こえてくるのは、屋根に降り積もった雪が滑り落ちる音だけ…。

 

 

 

 

 

友人宅の2階から見る風景は、昔とまったく変わらない。

一面の銀世界。

 

 

 

 

 

2重窓だって、

部屋に2台の石油ストーブがついてたって、

コタツに入ってたって、

築100年以上のウチは寒い…。

友人が半纏(はんてん)を貸してくれた。

思い起こせば、雪がほとんど降らない実家でも、

子どもの頃は冬の室内が寒く、

半纏を着ていたなぁ…。

 

 

 

 

 

長靴を借りて、愛犬ナナちゃんの散歩についていった。

ザクッ、ザクッ、ザク。

新雪の上を歩くと、長靴が雪に沈み込む。

懐かしい感覚!

 

 

キーンとした冷たい空気は嫌いじゃない。

しかし、マスクをしても鼻水が止まらない。

息で眼鏡が曇る。

友人もナナちゃんも雪道に慣れ、トットコトコトコ先を行く。

 

 

ここは山の頂上。

コトーは山のふもとに住んでいた。

真冬の早朝は、除雪車の轟音(ごうおん)で目が覚める。

大通りは、中央分離帯からちょろちょろ水が流れ、

車道は積雪も凍結もしない。

ただ、歩道に水がたまるので長靴を履いていた。

住んでいたアパートの隣が大家さん宅。

とーても気に掛けられ、

畑で採れた野菜が玄関先にどさっと置いてあったなぁ…。

方言が強くて、会っても何をしゃべっているのかわからなかったけど…。

 

 

車の運転免許を取りたてだったが、

荒波の日本海沿いを走ったり、

山の新緑や紅葉も観に行ったなぁ…。

のろのろ運転で、後続車に迷惑をかけたけど…。

 

 

まだ20代のピチピチ・ギャルだったので、

地元のおじさんたちから飲みに誘われ、

「ただ酒が飲めるー!」とひょこひょこついていき、

日本酒が飲めるようになった。

 

 

秋にはキノコ採り名人と山に入り、

食べられるキノコと毒キノコの見分け方を教わった。

山の中でキノコ汁を作り、食べた。

格別な味だったなぁ…。

 

 

冬には地元のスキー場(八海山)にも連れて行ってもらった。

八海山のふもとには酒屋があり、

上等な八海山(日本酒)は、抱き合わせ(=別の酒と2本セット)で売っていた。

もちろん買って帰った。

 

 

ここでの出会いが、新たな出会いへと結びつき、

今の自分がある。

8年前に第3の故郷、福岡で鍼灸院を開設することになったきっかけを

1つ1つ思い起こしてみると、新潟にたどり着く。

この地は、自分にとってターニングポイントなんだなぁ…。

そんな場所から新年がスタートし、幸先(さいさき)がいい!

2018年。

地固めをしつつ、新たな事にもひるまずにチャレンジするぞ!

今年もよろしくです!

 

 

 

 

 

 

香りの世界をクンクン散歩!

 

北九州イノベーションギャラリーで開催中の

『香りのふしぎ展』に行ってきた。

 

 

これはコトーが描いた呼吸器。

鼻の働きは、空気を吸い込み酸素を肺へ送るだけでなく、

空気に混じった『におい』も感知する。

 

 

 

鼻の奥の上部にある嗅上皮(きゅうじょうひ)に、

嗅細胞が500万個集まっている!

嗅細胞で匂いの分子がとらえられ、電気信号化される。

その信号は大脳に送られ、脳は何の匂いか判断する。

 

 

 

ヒトは3000~1万種類の匂いを識別できるらしい。

わぁ~お!

さぁ、匂いの識別に挑戦!

 

 

 

 

 

手前にあるボトルのにおいをかぎ、

7つの食品と照らし合わせてみると…、

ぐふふふふっ。

『カレー』と『コーヒー』を間違えた!

う~ん、たった7種類の識別ができない……。

気を取り直して、次の体験コーナーへ…。

 

 

 

 

 

あっ、かおりちゃんがぶれちゃった。

口元に息を吹きかけると、口の匂いを測定してくれる。

口臭が強すぎて、かおりちゃんに「測定不能!」って言われたら、

チョー恥ずかしいなぁ…。

思いきり息を吹きかけられない…。

ぐふっふ。

結果は合格。

口の中の手入れが行き届いているらしい。

ほっほっほっと。

お次は…。

 

 

 

 

 

はなちゃんの鼻先に足の裏を近づけると、匂いを嗅ぎ分ける。

 

 

 

 

 

しっぽを振って喜んでくれた。

ほっほっほっっと…。

強い匂いだと、ゆっくり倒れるらしい…。

それも見たかったな。

 

 

 

 

 

香りのする名刺づくりコーナー。

リンゴの部分をこするとリンゴの香りがする。

あなただったら、どんな香りのする名刺がいい?

コトーはやはり、モグサの香りかな。

 

 

 

 

 

もぐさの原料はヨモギ。

ヨモギの葉を乾燥させ、ふるいにかけ、

葉の裏にある白い産毛だけをとったものが、上の画像。

産毛は葉の5%しかとれない。

最高級のモグサ。

香ばしい香りがする。

ヨモギ自体の香りは、それほどしない。

産毛に茎や葉が加わると、ヨモギの香りがしてくる。

 

 

 

お灸をするとリラックスするのは、

『温めて血行がよくなる』だけでなく、

『モグサが燃えるときの匂い』の力もある思う。

 

 

 

 

 

これはMAGNOLIA(モクレン)の香り袋。

洋服ダンスの中に入れている。

モクレンは、バラやユリのような強い香りではない。

バニラほどではないが、ほんのり甘い。

森林の木のような、さわやかさもある。

お気に入りの香りに包まれると、

優しい気持ちになれる…。

香りってふしぎ!