コトー Blog & Vlog

東洋医学のこと、鍼灸治療のこと、パーソナルトレーニングのこと、日々の暮らしのこと…。カテゴリー別に書き連ねています…。ちょこっと、動画も始めました…。

歯痛をやわらげるツボ

ひっさしぶりに歯の検診に行きました。

歯茎や歯のチェック後、歯科衛生士さんから、

「コトーさん、完璧に磨けています!」と褒められました。

しかし…、

素直に喜べない…。

歯科に行く数日前、何気なく自分の歯をトイレの鏡で見たら、

たくさんの歯垢を発見!

 

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前回の検診で購入したのに、ホコリまみれになっていた手鏡…。

コイツとにらめっこしながら、

念入りに歯磨きをするようになりました。

 

さてさて、今日は『歯痛』の話。

歯痛をやわらげるツボは、上の歯と下の歯では異なります。

『手陽明大腸経 て・ようめい・だいちょうけい』という経絡は、

上の歯にも繋がっています。

 

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赤いラインが大腸経。

人差し指から始まり、腕→肩→のど→上の歯、と上り、

小鼻の外で終わります。

この経絡の上にあるツボに鍼やお灸をして、

上の歯の痛みをやわらげます。

 

 

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人差し指の付け根にある『二間 じかん』や『三間 さんかん』という

ツボを用います。

 

 

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赤いラインは、『足陽明胃経 あし・ようめい・いけい』という経絡。

顔→体幹前面→脚前面、と下降し、

足の人差し指で終わります。

この経絡は、下の歯にも繋がっています。

 

 

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人差し指の足先から2つ目の『内庭 ないてい』や

4つ目の『衝陽 しょうよう』に鍼やお灸をして、

下の歯の痛みをやわらげます。

 

鍼やお灸では、症状が現れている部位のツボを使うこともあれば、

遠くにあるツボを使うこともあります。

 

さてさて、おまけの話。

歯は骨格の一部ですね。

東洋医学では、『歯』のことを『骨の余』とも言います。

では、『血の余』は、何のことを指しているでしょうか。

『血』は、東洋医学では『栄養分』のことです。

栄養分の一部とされているのは、『頭髪』です。

東洋医学の考え方や表現の仕方って、面白い!!!

 

五十肩の鍼灸治療に用いるツボ『消濼(しょうれき)』

社会人の皆さん、消しゴムって頻繁に使いますか?

コトーは一週間前に消しゴムを失くしました。

毎日何回も、消しゴムのあった引出しを覗いては、

「あっ!消しゴムを失くしたんだ…」と思い出し、

消しゴムの存在の大きさが身に染みています…。

こんなにボールペンよりもシャーペンを使っていることに、

驚きました。

 

とうとう近くの文房具屋さんに買いに行きました。

がっ!

お気に入りの消しゴムは置いていませんでした。

「あ~、当分消しゴムのない不便さを感じるのかぁ…」

そう思いながら、目の前の物を覗きこんだら、あったぁ~~~!!!

 

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どこにあったと思いますか?

 

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ペン立ての底にうずくまっていました…。

 

前置きが長くなりましたが、

今日は、消しゴムの『消』の漢字がつく、

『消濼 しょうれき』といツボをご紹介します。

 

このツボは、『手少陽三焦経 て・しょうよう・さんしょうけい』という

経絡の上にあります。

 

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赤いラインが『手少陽三焦経』。

手の薬指から始まり、腕の後面を上り、

肩・首・側頭部を経て、眉毛の外側で終わります。

 

肩と肘の中央に、『消濼』というツボがあります。

五十肩では、このあたりの筋肉がスジのように

カチコチになることがあります。

当院では、このツボに『鍼+棒灸』

あるいは、『灸頭鍼 きゅうとうしん』をします。

 

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五十肩の治療には、肩関節の運動はかかせませんが、

鍼やお灸で血行を促し、スジ張った筋肉を柔らかくすると、

痛みが軽減し、肩関節の運動がしやすくなりますよ。

 

むくみをとる鍼~皮内鍼(ひないしん)

むくみを鍼でとるぅ~???

意外に思う方が多いのでは…。

水分代謝を整えるツボに鍼をして、むくみを改善します。

 

むくみが強い場合、当鍼灸院では、

『皮内鍼』という鍼をよく用います。

 

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一番下の鍼は、一般的に使う鍼です。

長さが37mm。

一番上にあるのは満月ではなく、一円玉。

直径20mm。

中央にあるのが皮内鍼で使う鍼。

長さが0.5mm。

とっても小さい鍼です。

 

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この皮内鍼を足にあるツボに2~3mm刺します。

鍼の持ち手はリング状になっているので、

鍼全体が皮膚に入ることはありません。

 

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医療用のテープで鍼を固定します。

鍼のリングの下からテープを貼るので、

このテープのことを、通称『枕』といいます。

 

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最後に鍼全体を覆うように、医療用テープを貼ります。

このテープのことを、通称『布団』といいます。

2週間ぐらいこのままにして、ツボを刺激し続けます。

鍼が皮膚と水平に入っているので、痛みや違和感はありません。

 

生理痛や生理不順が強い時には、

血の巡りを整えるツボにこの皮内鍼をします。

ちっちゃな鍼ですが、頼もしいヤツです!

 

むくみは、お灸でも治療します。

夕方になると脚がパンパンになり、だるくてしょうがない!

そんな方には、ご自分でするお灸もおすすめです。

根気強くお灸をし続けると、水分代謝がよくなり、

むくみも改善します。

 

当院での4月のお灸教室のテーマは、『むくみ』です。

興味のある方は、ぜひご参加ください。

詳しくは、『ホームページのお灸教室ページ』をご覧ください。

一緒にお灸を楽しみましょー!

 

頑固な肩こり・首こりを鍼とお灸で治そう!

めちゃくちゃ寒くなりましたね。

福岡は10月上旬まで暑く、秋が吹っ飛んで、

冬が来た感じです。

急に寒くなると、当鍼灸院では首こり・肩こりさんが

倍増です。

筋肉は冷えると血流が悪くなり、硬くなるから…。

 

 

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左の絵は、首の前の筋肉。

右は、うなじから肩にかけての筋肉。

表面の筋肉の奥にも筋肉があり、

何層にもなっています。

隣り近所の硬い筋肉が一塊になると、

頭がボーッとしたり、

頭痛がしたり、

首が回らなくなったり…。

やっかいですね。

 

そんなとき、当院では首・肩・背中に鍼を置いたまま、

棒灸をします。

 

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(脚の写真ですみません)

血流を良くして、筋肉のコリをほぐします。

 

あまりにも首や肩がこっているときは、

他の部位のコリって気づかないものです。

背筋は、長いものではうなじから骨盤までついています。

背中に触れてみると、うなじだけでなく、

肩甲骨の内側や腰までガチガチな方がいます。

背中全体のコリをほぐすと、

首や肩のコリもほぐれやすいですよ。

 

ずいぶん先の話ですが、2月4日(火)と9日(日)の

お灸教室のテーマは、『首こり』 『肩こり』です。

興味のある方は、ぜひご参加ください。

詳しくは、お灸教室のページをご覧ください。

 

さぁ~て、おまけのコーナー!

首や肩がこりやすい姿勢なのか、チェックしてみよーう!

 

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久しぶりにツボモデル子ちゃん、登場!

理想の姿勢は、

『耳たぶ…肩先…大転子(太ももの骨の頭の部分)…

膝蓋骨の後ろ…外くるぶしの前』

が一直線であること。

しゃきーんと伸びた背骨の真上に頭がのっています。

背骨で重たい頭を支えているので、

首や肩の筋肉はそれほど負担にはなりません。

猫背になると、頭を前に突き出した姿勢となり、

首や肩の筋肉に負担がかかります。

 

さぁ、

壁に、踵・お尻・肩甲骨・後頭部をつけて立ってみてください。

かなり後ろに倒れている気がする方は、

普段前かがみ姿勢かも…。

デスクワークの方は前かがみになりがち。

同じ姿勢を長時間保つのが筋肉にとってはつらい…。

ときどき椅子の背もたれに寄りかかったり、

後ろの壁に寄りかかって立ち、

首や肩の筋肉をちょこっと休ませてあげよう!

 

足にまつわる話・その2~足に優しい靴選び

皆さんの住む街には、土の道はありますか。

私は幼少の頃、水たまりに長靴で入り、

バシャバシャ音を立てて足踏みをし、

「コーヒー牛乳のできあがり~」って、

楽しんでいました。

今はすべて舗装された道路になり、雨上りの

コーヒー牛乳は作れなくなりました。

 

土の道は、草履などの薄っぺらい履物でも

疲れませんが、硬い舗装道路はそうはいきません。

歩くのが大好きな私にとって、硬いアスファルトでも

足が疲れない靴を選ぶことが、とっても大事になります。

今日は私がこだわる靴選びをご紹介します。

 

1.靴は夕方以降に買う!

私は夕方からちょびっと足がむくむので、

むくんでいるときに靴を試し履きをして選びます。

 

2.足指が当たる部分の靴幅がフィットしている!

靴をはいて足がグーパーグーパーできるか。

親指や小指が靴に押されていないか。

足指にストレスをかけないと、足の疲れ方も変わってきます。

 

3.足の甲の押さえがきいている!

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ヒモ靴や、足の甲にあたる部分に調節できるベルトが

ついていると、靴の中で足が前方へすべるのを

防いでくれます。

前方へすべると足指が靴の中で圧迫され、

疲れやすくなります。

薄手と厚手の靴下では、靴の中のゆとりが違いますね。

甲の押さえがヒモやベルトで調整できる靴は便利です。

 

4.靴の踵部分がしっかりしている!

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靴の踵部分を、両サイドから親指と人差し指で

挟んでもへこまないものを選んでいます。

踵部分がしっかりしていると、踵に体重がどばっと

のってきた時に、左右に踵がぶれません。

また、歩いている時、地面から踵が離れた瞬間、

靴が足についてきます。

踵部分が柔らかく、自分の踵よりも靴の踵部分が

大きすぎると、靴の踵部分がパカパカ浮き、

歩きづらいです。

 

5.靴底に適度な硬さがあり、適切な位置で曲がる。

靴底がフニャフニャでも硬すぎても歩きづらいです。

座った姿勢で踵を床から上げてみてください。

指の付け根付近が曲がりますね。

靴底も同じ位置で曲がると、大股歩きが楽です。

以前、購入した靴は、フィット感がバツグンでした。

しかーし、靴底が硬すぎ、指の付け根部分が曲がらない!

長時間歩くと、変なところが筋肉痛になり、

たった1回しか履きませんでした。

高かったのに…。

もったいない…。

うっ…。

 

靴選びのポイントは他にもたくさんあります。

全部パーフェトなものを追及すると、オーダーメイドの

靴しかありません。

私は上記のポイントに絞って靴を選んでいます。

 

さぁて、次回は、『足にあるツボ』について書いてみようと思います。

よろしくぅ!