コトー Blog & Vlog

東洋医学のこと、鍼灸治療のこと、パーソナルトレーニングのこと、日々の暮らしのこと…。カテゴリー別に書き連ねています…。ちょこっと、動画も始めました…。

『めんどくさい病』の鍼灸レシピ

皆さんは買い物に行くときは、車?バイク?自転車?

私は徒歩ですが、まとめ買いをするときは、

キャスター付きの買い物カートを利用していました。

そのカートが先日壊れました。

今は買い物袋を両手で持ち、ひーひー言いながら帰っています。

いつのまにか腕の筋肉が落ちましたねぇ~。

               *

突然ですが、『ロコモティブ症候群』ってご存知ですか。

加齢に伴い、筋肉・骨・関節は変化していきます。

そして、筋力・体力・バランス能力など運動機能も低下します。

その低下速度が速く、転倒や骨折などで日常生活に支障をきたし、

やがて寝たきりなど介護を要する危険性が高い状態を

『ロコモティブ症候群』といいます。

                *

2年前の資料で申し訳ありませんが、

ここでロコチェーック!

1.片脚立ちで靴下がはけない。

2.家の中でつまずいたり滑ったりする。

3.階段を上るのに手すりが必要である。

4.横断歩道を青信号で渡りきれない。

5.15分くらい続けて歩けない。

6.2kg程度の買い物(1リトッルの牛乳パック2個程度)をして

  持ち帰るのが困難である。

7.家の中のやや重い仕事(掃除機の使用、布団の上げ下ろし)が

  困難である。

1つでもあてはまれば、ロコモティブ症候群が疑われてしまうーっ!

文明の利器にどっぷり頼っていると、

このロコモティブ症候群と友だちになる日は近い!?!?

               *

私は鍼灸師になる前、リハビリの仕事をし、

ご年配の方の運動療法も行ってきました。

そのときに、よく感じていたことは…、

『運動機能の低下』よりもやっかいなのは『めんどくさい病』。

体を動かさないと、ますますきつくなるのは頭ではわかっている…。

でも、めんどくさくて、行動に移せない…。

人事ではないですよ。

近くのコンビニに行く時でさえ車を使い続け、運動もしなかったら、

脚・腰が弱りそうですね。

じゃあ、車を使うのを今すぐやめますか?

いつかは!…???

大先輩たちは口々に言います。

『めんどくさい病』は年々ひどくなる…。

体が動きやすい年齢から文明の利器をちょこっとでも減らして

習慣化していかないと、『めんどくさい病』には太刀打ちできない気がします。

               *

さてさて鍼灸の話。

腰痛や首こり・肩こりなど『痛み』や『こり』を鍼やお灸で解消し、

症状がぶり返さないようにするには一工夫必要です。

『痛み』や『こり』が生活習慣やクセ(体の使い方)によるものであれば、

それを改善しないと!!!

そこに立ちはだかるのが『めんどくさい病』。

長年の生活習慣やクセって、そう簡単に変えられません。

『めんどくさい病』に効くツボも見当たりません。

鍼灸治療をしながら、患者さんと一緒に、

ちょこっとでも無理なく変えられそうなことを探します。

それを続けることにより、体がいい方向に変化していることを実感できたら、

そのこと自体を習慣にしやすくなります。

               *

ここまで書いていたら、

「キャスター付きの買い物カートを買い換えるのをやめようかな…」

そう思い始めています。

ツボ・パワー! 迎香(げいこう)

2回続けて鼻の症状に効くツボをご紹介しました。

今日は最終回。

『迎香 げいこう』をご紹介します!

効き目がわかりやすい名前ですね。

鼻の通りをよくして、香りを迎えるツボ…。

また登場させてしまった手描き図。

『手の陽明大腸経 ようめい・だいちょうけい』という経絡の上に

のっているツボ、20穴が書いてあります。

この絵では、左の人差し指から始まり、

鼻の下で右の鼻へ行っていますね。

この経絡は左右対称にあるので、2つの経絡は

鼻の下で交差します。

交差する経絡って、とっても珍しいです!

おっとっと、話が横道にそれました。

『手の陽明大腸経』の20番目のツボ、

小鼻の横にあるのが『迎香』です。

ところで、

ツボには、『正穴 せいけつ』と『奇穴 きけつ』があります。

『正穴』は経絡の上にのっているツボ。

365穴あります。

『迎香』は経絡の上にあるので、『正穴』です。

『奇穴』は経絡の上にはないツボ。

治療経験の中で、治療効果があるツボとして発見されたもので、

今でも『新穴 しんけつ』として発表されています。

2000穴? 3000穴?

いくつあるのかわかりません…。

奇穴の中にも鼻の症状に効くとされているツボがたくさんあります。

鍼灸本で調べてみると…

出てくる!出てくる!

『上迎香 じょうげいこう』 『鼻穿 びせん』 『夾鼻 きょうび』

『鼻環 びかん』 『鼻流 びりゅう』 …。

どのツボも右にも左にもあります。

これらの鼻まわりのツボには、

細くて短い鍼を皮膚と平行に、ちょっこと刺します。

私は『迎香』よりも『上迎香』をよく使います。

軽い鼻づまりであれば、ツボ・マッサージも効きます。

今日は雨。

花粉症の方にはありがたい雨でしょうか。

福岡ではそろそろ黄砂も飛んできているようです。

花粉と黄砂のダブルで、鼻や目の粘膜を刺激します!

アレルギー性鼻炎持ちの私は、

症状が出そうな、出なそうな、不安定な感じ。

鼻炎持ちの方! この春を乗り切りましょー!!!

ツボ・パワー! 大椎(だいつい)

前回は鼻の症状に効く『上星 じょうせい』というツボをご紹介しました。

今日も鼻の症状に効くツボ『大椎』をご紹介します!

               *

アップしすぎて分かりにくいですよね。 すみません!

後頭部からうなじを撮りました。

首のつけ根の真ん中にあるのが『大椎』。

首は、7個の骨(=椎骨 ついこつ)が連結しています。

このツボは7番目の椎骨の下にあります。

7番目の椎骨は構造上、後方にぐっと出ています。

その大きな椎骨の下にあるから、

古代中国では、このツボのことを『大椎』と呼んだそうです。

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話はそれますが、キリンの首って何個の椎骨でできていると

思いますか。

ヒトと同じ7個だそうです。

もうはるかかなた昔の、高3の冬。

リハビリの学校の面接試験で聞かれました。

何でそんな質問をするんだろう…。

すごーく疑問に思ったことを覚えています。

キリンの話は本当でしょうか…?!?!?

               *

さてさてさて、

『大椎』というツボは、『督脈 とくみゃく』という経絡の上にのっています。

前回ご紹介したツボ『上星』も、『督脈』も上にのっていましたね。

『督脈』はお尻から背中、後頭部へと上り、

頭頂部から額、鼻へと下り、

前歯の上の歯肉まで、体の中央を通っています。

経絡は陰と陽に分けられます。

督脈は陽の経絡(=陽経)です。

『陽経の海』といわれ、

すべての陽経を統括する大事な経絡です。

この経絡は鼻の上も通っているので、

『大椎』に鍼やお灸で刺激をすると、

経絡の流れも鼻の通りも良くなります。

               *

小鼻の横にも鼻の症状に効くツボがあります。

次回はそのツボをご紹介します。

ツボ・パワー! 上星(じょうせい)

2月18・19日の寒波はすごかったですね。

19日の午前中から福岡も雪が積もり始め、

仕事場近くの道路状況を見に行くと

雪景色がステキ!

夕方にはほとんど溶けましたが…。

               *

2月も下旬に入ると気になるのは花粉?

インターネットの『お気に入り』に入れている

『環境省花粉観測システム(はなこさん)』をクリック!

鹿児島は花粉が飛んでいるけれど、福岡はまだみたい…。

昨年と2年前は、今日ぐらいから飛んでいる…。

私はアレルギー性鼻炎持ちなので、

「いつか花粉症になるかも!」と

この季節はちょっとおののいています。

               *

今日ご紹介するツボは、鼻の症状に効く『上星』。

前髪の生え際の上にある『神庭 しんてい』の上。

『上』は高い所。

『星』は夜空の星のこと。

古代中国では、天気は鼻に通じ、

目は太陽や月、星に似ているといわれ、

このツボが目に届く高さにあるので、

『上星』と呼ばれたそうです。

               *

このツボは顔の中央を通る『督脈 とくみゃく』という経絡の上にのっています。

写真のツボ・モデルくんでは、緑色の線にあたります。

経絡の流れが悪くなると、その上にのっているツボに反応がでます。

指でツボを押すと、へこんでいたり、硬かったり…。

『上星』に反応がでると、ぷにょぷにょ頭皮がむくんでいることが

多いようです。

『上星』に鍼やお灸で刺激をすると、

『督脈』という経絡の流れが良くなり、

その経絡が通っている鼻自体の症状も改善します。

               *

額の上以外にも、小鼻の横や首のつけ根にあるツボたちも

鼻の症状に効きます。

次回ご紹介しますね!

手の腱鞘炎の鍼灸レシピ

皆さんは今、パソコンや携帯電話を使って、

コトーのブログを見て頂いているわけですが、

それらを手で操作するにあたって、どれくらいの関節を

動かしていると思いますか。

じゃ~ん!

これは、鎖骨、肩甲骨、腕の3つの骨、手の骨です。

見づらくて申し訳ありませんが、赤丸がすべて関節です。

27の関節があります。

その関節一つひとつを動かすための筋肉も

いーっぱいあります。

筋肉は動かす時だけ働くと思われがちですが、

座位の姿勢を保つ時にも働きます。

上から下へかかっている重力に屈することなく、

私たちは座ったり立っているからです。

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パソコンや携帯電話を長時間操作していると、

指だけでなく、腕や肩、首もコチコチになりますよね。

実際動いているのは指ですが、

座位の姿勢を保とうと、背中、おなか、首、肩など

いろ~んな部位の筋肉が踏ん張っています。

従って、手の腱鞘炎になった時に鍼やお灸をするのは、

痛めている部位だけではありません。

私は、先ほどの関節や筋肉の動きをチェックして、

鍼灸治療の内容を決めます。

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また登場させてしまった下手な絵。

これは、『手の陽明大腸経 ようめい・だいちょうけい』という経絡。

その上にのっているツボの名前を書いています。

ツボに鍼やお灸をして、経絡の流れを良くすることによって、

症状を改善するわけですが、

この経絡のツボは手の腱鞘炎の鍼灸によく用います。

この経絡が指、手首、肘、肩の関節までまたがっていることが

重要だと思います。

それは、手の指の動きにそれらの関節も関係しているからです。

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手を使いすぎて炎症を起こした腱鞘。

治療は、まず安静第一ですが、

仕事や赤ちゃんの育児などで痛めてしまった場合、

それらを休めませんよね。

手の治療の難しさは、そこにあると思います。

そうなると、

手を痛めてしまう場面で、手の負担のかかりにくい工夫が必要です。

仕事などをする時の姿勢、動作のチェック。

デスクワークの場合、机と椅子の高さのバランス調整。

痛めている筋肉や腱鞘をサポートするテーピングや装具の使用。

ストレッチング、などなど。

また、日常生活でも、いかに手の負担を減らすか。

大切なことだと思います。

               *

前々から手への鍼灸の話は難しいだろうなぁ…と思っていましたが、

下書きの途中で止まってしまうほど、やはり難しかった!!

うまく伝わったかな???

難しい話につきあっていただき、ありがとうございました。