コトー Blog & Vlog

東洋医学のこと、鍼灸治療のこと、パーソナルトレーニングのこと、日々の暮らしのこと…。カテゴリー別に書き連ねています…。ちょこっと、動画も始めました…。

首こり・肩こり・背中こり・腕こりをほぐす鍼&お灸~その①

 

成人の脳の重さは1250~1600g。

けっこう重い。

脳を包んだ頭蓋骨を背骨が支えている。

この理想的な姿勢では、

首の筋肉はそれほど頑張っては働いていない。

 

 

スマホやパソコンなどデスクワークをしていると、

下を向き、頭が前傾する。

背骨の真上に頭が乗っていないので、

首の筋肉が頑張らないと頭を支えられない。

猫背でも同様に頭が前傾するから、

首の筋肉は頑張ってる!

 

 

長時間無理を強いられれば、首の筋肉はこり始め、

さらに無理が続けば筋肉痛の勃発!

 

 

 

首の筋肉はたーくさん!

最長筋もその1つ。

頭蓋骨(後頭部)から背骨と肋骨を結び、

骨盤で終わる、長ーい筋肉。

この筋肉がこると、首(うなじ)だけでなく、

背中や腰までこりこりこり…。

 

 

頑張っているのは首の後ろの筋肉だけじゃない!

気に掛けてもらえないけれど、

首の前にある筋肉だって、頑張ってる!

 

 

胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)もその1つ。

鎖骨と胸骨( 左右の肋骨を結んでいる)から始まり、

耳の後ろの頭蓋骨についている。

 

 

 

前から見ると、胸鎖乳突筋はVの字に見える。

下を向いたり、顎を前につき出すと、

この筋肉はバリバリ頑張る!

 

 

椅子に腰かけたデスクワークだけでなく、

立ち仕事や、寝ながらのスマホ操作や読書でも、

首や肩がこる。

腕と首と肩のつながりって、何だろう…。

 

 

 

腕の骨(水色)は肩甲骨とだけ、1つの関節をつくり、

その関節はたくさんの筋肉で支えられている。

そして、肩甲骨は腕の骨と鎖骨とだけ、2つの関節をつくり、

やはりたくさんの筋肉で支えられている。

鎖骨は肩甲骨と胸骨とだけ、2つの関節をつくり、

やはりたくさんの筋肉で支えれている。

 

 

腕って重いのに、ガシッとした関節に支えられているわけじゃない。

手作業が長引けば、腕の骨や肩甲骨、鎖骨を支える筋肉がこっちゃうんだな…。

 

 

 

あぁ、肩がこった…。

思わずつかみたくなるココ!

筋肉でいうと…。

 

 

 

僧帽筋(そうぼうきん)の中部線維。

背骨から肩甲骨上部についてる。

肩甲骨とその先にある腕を支えている。

この筋肉が常に過緊張し、縮こまってくると、

肩甲骨が上に引き上げられ、

本来なで肩の方も、いかり肩に見えてちゃうんだな…。

僧帽筋には、上部線維と下部線維もある。

 

 

 

僧帽筋の上部線維。

頭蓋骨(後頭部)と首の骨から、鎖骨についてる。

この筋肉は肩甲骨を内側に引き寄せたり、

肩甲骨を安定させる働きがある。

 

 

 

僧帽筋の下部線維。

背骨から肩甲骨上部についてる。

この筋肉は肩甲骨を下に引き下げる働きがある。

 

 

骨と筋肉に注目して首こりや肩こりを考えると、

頭蓋骨、背骨、鎖骨、肩甲骨、腕の骨と、

それらをつなぎ、支え、動かす、たーくさんの筋肉に負担がかかっている。

 

 

う~、う~、う~、今日は専門的な難しい内容で申し訳ない。

噛み砕いて書いたつもりだが、うまく伝わっただろうか…。

首や肩がこっていても、次回のブログもこりずに見てね。

今日の続きだよ~ん!

 

特集~腰痛の鍼灸治療とセルフケア⑤~対策

究極の腰痛治療ってどんなの?

ぎっくり腰など身動きがとれないくらい痛いときは、

絶対安静!

筋肉の損傷が激しいんだから、

休ませてあげないとなかなか治らない。

もちろん、ぎっくり腰の急性期でも鍼灸治療はOK!

でも、施術後は安静にしてほしいなぁ…。

 

 

腰の痛みだけでなく、

下肢のしびれや感覚障害や筋力低下がみられたら、

腰椎やその周辺の椎間板や神経が損傷しているかもしれない。

特集第3弾でも述べたように、

背骨の骨粗鬆症でも、腰痛は出現することがある。

整形外科でレントゲンやCTやMRIを撮ってもらおう!

その結果どんな治療をするかはじっくり考えるとして、

まず、自分の腰の状態をきちんと把握することが大切!

 

 

痛みが改善してきたら、

鍼灸やストレッチングで筋肉をほぐしながら、

ほどよい運動をしよう!

硬い筋肉のまま運動したら、コリが増幅しちゃう!

筋肉の柔軟性を出しながら、散歩など軽い運動からスタートしよう!

 

 

「今まで腰の痛みがなく調子がよかったのに、急に痛くなって…」

そんなふうに言いながら、久々に鍼灸治療に来られる方がいる。

背中に触れると、背筋がうなじから腰までガッチガチ。

急に硬くなったとは思えないほど、筋肉の弾力性はない。

普段の生活はなんとかこなせても、

ストレッチングをしていたら

背筋のコリに気づいたんじゃないかな…。

かるい運動でもしていたら、すぐ背筋がこわばって、

「ヤバイッ!」って、もっと早く気づいたんじゃないかな…。

内心、そんなふうに思う。

痛くないときでもメンテナンスをして、

普段の生活プラス、アルファのことをしても、

へっちゃらな腰であることが大切!

 

 

 

これは最長筋。

背筋の1つ。

腰が痛いときは、背筋の腰部だけでなく、

胸部、頸部も硬いことが多く、

背筋全体を緩めることが必須!

 

 

 

赤いラインは『足太陽膀胱経 あし・たいよう・ぼうこうけい』という経絡。

背中にも通っているので、この経絡上のツボに鍼やお灸をして、

背筋の緊張を緩め、腰の痛みを緩和させる。

下肢の症状が出ている場合は、

この経絡の下肢にあるツボにも鍼やお灸をする。

痛みが強かったり慢性化していると、

脇腹の筋肉や腹筋群もガチガチになっている。

 

 

 

 

赤いラインは『帯脈 たいみゃく』。

ウエストをぐるりと回っている。

この帯脈のツボを使って、それらの筋肉のこわばりを緩めることも

大事だよ~ん。

 

 

おおおっ!

特集ブログの最終回も長くなってしまった…。

今回の特集では、すべての回に動画を載せてみた。

画面が薄暗く、手振れも強く、ごめんちゃい!

次回までに勉強するよー!

 

 

さあ、動画の取りをかざるのは、やはり彼しかいないでしょう!

今までイラストや写真を使って、

鍼やお灸の様々な方法を紹介してきたけど、

今回は『彼』が体を張って動画で紹介してるよ!

見てねぇー!

 

 

今年最後のブログ。

皆様、長々とおつきあいいただき、ありがとさんです!

来年もよろしくお願いいたします。

2018年も皆様にとって素敵な1年になりますように…。

 

 

 

特集~腰痛の鍼灸治療とセルフケア④~対策

コトーの前職は理学療法士。

肉体労働なので、さんざん腰を痛め、

腰痛の軽減と予防に、ストレッチングは欠かせないと実感している。

特集ブログ『腰痛の鍼灸治療とセルフケア』の第4弾では、

ストレッチングについて熱く語っちゃうよ~~~!

 

 

ストレッチングとは?

 

体をゆっくり動かし、特定の姿勢を保つことにより、

特定の筋肉を伸ばすこと。

 

 

ストレッチングのメリット

 

ストレッチングにより筋肉が伸びやすくなると、

関節を動かせる範囲も広がり、体も動かしやすくなる。

筋肉にスタミナがつき、疲労しにくくなる!

運動後にストレッチングをすると、運動後の筋肉痛が軽減できる!

定期的にストレッチングをすると、姿勢がよくなり、血の巡りもよくなる!

 

 

安全なストレッチングのための原則

 

温まっていない筋肉を伸ばすことは

古く乾いたゴムを引き伸ばすことと一緒。

体が冷えているときや筋肉がガチガチなときは、

入浴後がおすすめ!

 

痛みが生じるまで筋肉が伸ばされると、

『伸張反射』という体の防衛機構が働く。

この反射は無意識に筋肉が縮まり、

筋肉の損傷を防ぐ!

痛みを我慢しながらのストレッチングは、

この反射が働き、逆効果になっちゃうよ~~~!

気持ちよく感じる範囲内で、ゆっくりとストレッチングをしよう!

 

呼吸を止めると、筋肉の緊張が生じ、筋肉は伸びにくい。

ストレッチングの間、ゆっくり深く呼吸をしていると、

筋肉がゆるみやすく、血の巡りもよくなるよ。

 

 

適切なストレッチングの方法

 

いつストレッチングをするか?

・起床したときに体がガチガチになっている人は、

入浴後、あるいは眠る前にストレッチングをしよう!

寝ている間に筋肉がリラックスしやすい。

・同じ姿勢を長く続けているときは、

途中で姿勢を変えて、ストレッチングをしよう!

・運動前のストレッチングは運動中の怪我の予防になり、

運動後のストレッチングは筋肉痛の予防となるよ~。

 

持続時間、回数、程度

それぞれのストレッチングを1回につき、10~20秒間。2~3回。

全てのストレッチングを合わせて5~10分程度。

毎日粘り強く続けると、数ヶ月後に変化がみられるよ!

ただし、辞めると元に戻っちゃう…。

 

意識することは?

『姿勢』や『方法』、『どこの筋肉を伸ばすか』を意識しながら

ストレッチングをしないと、伸ばしたい特定の筋肉は伸びないぞぉー!

 

④人と比べない

筋肉の柔軟性や関節を動かせる範囲は個人差があり、

自分の筋肉がほどよく伸びる程度のストレッチングをしよう!

 

中止するとき

筋肉や関節に痛みが生じるときは、

そのストレッチングを中止しよう!

 

 

随分と細かくストレッチングを語っちゃったけど、

これらを気にかけてすると、

筋肉が変化していくのが分かると思う。

根気よく、やろう!

コトーは30年近くやってるよ!

 

 

腰が痛いと動かせないから、

腹筋や横っ腹の筋肉も硬くなりがち。

動画では、それらも含めたストレッチングの方法をご紹介!

ストレッチングのやり方は、たーくさん。

今回は椅子に腰かけた姿勢でのストレッチングを取り上げてみた。

やってみてねぇ~!

 

 

 

特集~腰痛の鍼灸治療とセルフケア③~対策

特集ブログ『腰痛の鍼灸治療とセルフケア』第3弾は、

日常生活での腰痛対策を紹介しちゃうよ~~~ん!

 

 

座っているときの姿勢

理想的な椅子の高さは、座ったときに股関節と膝関節が

90度ぐらいに曲がるのがベスト!

背中をまっすぐにして、90度に曲げた肘を

肩の真下に置いた高さに、机があったら

さらにいいなぁ~。

理想的な作業姿勢!!!

といっても、長時間その姿勢を取り続けると、

腰の筋肉は疲労するから、

作業の合間に、立ち上がるなどして姿勢を変えよう!

 

 

立っているときの姿勢

頭のてっぺんに糸があり、真上に引っぱられているイメージで

背中全体をまっすぐにしよう!

そうすると、背筋だけでなく、腹筋も働きやすい。

お尻に力を入れよう!

お尻の筋肉を働かせると、腰が反りにくい。

かるく膝を曲げると、腰の筋肉はゆるみやすい。

 

 

寝るときの姿勢

腰が沈み込まないように、やや硬めの敷布団がベスト!

睡眠中、腰の筋肉をリラックスさせるために、

敷布団は慎重に選ぼう!

ぎっくり腰など、腰がかなり痛いときには、

横向きで、腰と膝を曲げ、丸まって寝よう!

腰の筋肉がゆるみやすい。

睡眠時間が短いと、背筋は充分にリラックスしきれず、

筋疲労は蓄積されちゃう!

腰痛持ちさんは、充分に寝よう!

 

 

体を冷やさない

体が冷えると筋肉も冷え、腰痛も起こしやすい。

寒い冬だけでなく、夏の冷房や

冷たい食べ物や飲み物の取りすぎに気をつけよう!

 

 

コルセットの使い方

立っても座っても腰が痛くてたまらないときは、

横になって休みたいが、そうできないときは

コルセットをしよう!

腰だけでなく背筋全体がガチガチなときは、

コルセットの圧迫のために、

腰の筋肉がより緊張するときがある。

そんなときは、コルセットの締めつける程度や

コルセットをつける位置を調整しよう!

コルセットをし続けると、背筋や腹筋が弱くなるので、

腰痛が改善したらコルセットは外そう!

 

 

ぎっくり腰を起こしたら…

安静第一!

数日間、横になったいたほうが、治りははやい。

無理をして普段の生活をし続けると、

症状が長引いたり、悪化することもある。

すごーく痛いので温めたくなるが、

腰の筋肉の炎症なので、最初は温めるのは禁忌!

発症当日の入浴は避けたいが、

夏場などどうしても入りたいときは

シャワーだけですませよう!

 

 

日常生活のちょとした工夫で、

腰痛の予防や腰痛の軽減をはかろう!!!

 

 

 

 

以前、バラティーグッズ売り場で購入した〇☓のプレート。

使う機会がなかったが、やっと使うことができた!

どんなふうに動画で使ったかは、見てのお楽しみ!

 

 

特集~腰痛の鍼灸治療とセルフケア②~原因

当鍼灸院に来られる方で、圧倒的に多い腰痛の原因は、筋肉疲労。

2番目は、腰痛の関節や椎間円板などの変形からくる腰痛。

特集ブログ『腰痛の鍼灸治療とセルフケア』の第2弾では、

腰痛の関節や椎間円板などの変形が生じる疾患4つを取り上げるよ~ん。

 

 

小さい頃、大好きだったテレビ・アニメ番組『ハクション大魔王』の顔に見えてしまうイラスト。

腰椎1個を上から見た図。

中央に空洞(=椎孔 ついこう)があり、

この中に神経(=脊髄 せきずい)が通っている。

 

 

 

横から見た腰痛の連結。

背骨は、7個の胸椎と12個の胸椎と5個の腰椎が連結している。

どの椎骨にも椎孔(=空洞)があり、椎孔の連続は脊柱管といい、

脊髄が通っている。

 

 

ハクション大魔王の口の部分を椎体(ついたい)といい、

上下の椎体の間には椎間円板があり、

クッションの役目をしている。

1つ1つの椎骨は7つの靭帯(じんたい)で、結ばれている。

 

 

腰椎の椎間板ヘルニア

椎間板ヘルニアは、椎間板の中央にある髄核(ずいかく)が一部突出して、

周辺の神経(脊髄など)を圧迫して生じる。

脊椎のどこでも起きるが、腰椎の椎間板ヘルニアが最も多い。

スポーツや労働などによる、椎間板への大きな負担が原因となる。

腰痛や一側下肢の痛みや感覚障害、筋力低下などの症状があらわれる。

突出した髄核は、自然に退縮することが多く、

それとともに症状が改善することが多い。

退縮が認められなくても症状が改善することもある。

 

 

変形性腰椎症

加齢とともに椎間板が狭くなったり、椎骨が変形する。

頚椎と腰椎にあらわれやすい。

そうなっても症状が出ない場合もあるが、

腰椎の変形では慢性腰痛や可動域制限などの症状が出現することもある。

 

 

腰部の脊柱管狭窄症

脊柱管狭窄症は脊柱管が狭くなり、

周辺の神経(脊髄など)を圧迫して生じる。

脊椎のどこでも発症するが、腰部が最も多い。

原因としては、変形性脊椎症や変性脊椎すべり症など

加齢による変性が最も多い。

特徴的な症状は、間欠跛行(かんけつ・はこう)。

歩き初めは何ともないが、しばらく歩くと、

腰~お尻~下肢にかけての痛みやしびれが出現し、

数分間、前屈姿勢をとったり、しゃがみこむと症状が回復する。

腰部の脊柱管狭窄症は、自然に軽快することが多い。

 

 

骨粗鬆症(こつそしょうしょう)

骨粗鬆症は骨強度が低下し、骨がもろくなり、骨折しやすくなる疾患。

閉経後の女性と高齢者に多い。

骨粗鬆症による腰背部痛はあまり知られていない。

骨粗鬆症による骨折は椎体圧迫骨折が一番多い。

床から荷物を持ち上げるなど、何気ない日常生活動作で生じることもある。

 

 

以上の4つ以外にも、腰痛の関節や椎間円板などの変形が生じる疾患はたーくさん。

腰痛が生じる原因って、様々なんだなぁ…。

 

 

 

今回、特集ブログに動画もくっつけてみた。

小道具を作るときに、この拡大の手法が役に立った。

碁盤の目でイラストを囲み、拡大した碁盤の目に、

拡大するイラストを描く。

美術の授業で習ったなぁ…。

 

 

こんなふうに小道具作りに追われ、

ブログの下書き(=動画のシナリオ)ができないまま、動画の撮影となった。

今回の特集で、この回が一番説明できず、

何度も撮り直した。

ブログを書いてみたら、内容が盛り沢山!

これを5分で説明できるわけないなぁ…。

はぁ…。

でもでも、カメラマンさんとモデルさんに長時間つきあってもらった動画!

見てほしいなぁ…。