コトー Blog & Vlog

東洋医学のこと、鍼灸治療のこと、パーソナルトレーニングのこと、日々の暮らしのこと…。カテゴリー別に書き連ねています…。ちょこっと、動画も始めました…。

特集~腰痛の鍼灸治療とセルフケア③~対策

特集ブログ『腰痛の鍼灸治療とセルフケア』第3弾は、

日常生活での腰痛対策を紹介しちゃうよ~~~ん!

 

 

座っているときの姿勢

理想的な椅子の高さは、座ったときに股関節と膝関節が

90度ぐらいに曲がるのがベスト!

背中をまっすぐにして、90度に曲げた肘を

肩の真下に置いた高さに、机があったら

さらにいいなぁ~。

理想的な作業姿勢!!!

といっても、長時間その姿勢を取り続けると、

腰の筋肉は疲労するから、

作業の合間に、立ち上がるなどして姿勢を変えよう!

 

 

立っているときの姿勢

頭のてっぺんに糸があり、真上に引っぱられているイメージで

背中全体をまっすぐにしよう!

そうすると、背筋だけでなく、腹筋も働きやすい。

お尻に力を入れよう!

お尻の筋肉を働かせると、腰が反りにくい。

かるく膝を曲げると、腰の筋肉はゆるみやすい。

 

 

寝るときの姿勢

腰が沈み込まないように、やや硬めの敷布団がベスト!

睡眠中、腰の筋肉をリラックスさせるために、

敷布団は慎重に選ぼう!

ぎっくり腰など、腰がかなり痛いときには、

横向きで、腰と膝を曲げ、丸まって寝よう!

腰の筋肉がゆるみやすい。

睡眠時間が短いと、背筋は充分にリラックスしきれず、

筋疲労は蓄積されちゃう!

腰痛持ちさんは、充分に寝よう!

 

 

体を冷やさない

体が冷えると筋肉も冷え、腰痛も起こしやすい。

寒い冬だけでなく、夏の冷房や

冷たい食べ物や飲み物の取りすぎに気をつけよう!

 

 

コルセットの使い方

立っても座っても腰が痛くてたまらないときは、

横になって休みたいが、そうできないときは

コルセットをしよう!

腰だけでなく背筋全体がガチガチなときは、

コルセットの圧迫のために、

腰の筋肉がより緊張するときがある。

そんなときは、コルセットの締めつける程度や

コルセットをつける位置を調整しよう!

コルセットをし続けると、背筋や腹筋が弱くなるので、

腰痛が改善したらコルセットは外そう!

 

 

ぎっくり腰を起こしたら…

安静第一!

数日間、横になったいたほうが、治りははやい。

無理をして普段の生活をし続けると、

症状が長引いたり、悪化することもある。

すごーく痛いので温めたくなるが、

腰の筋肉の炎症なので、最初は温めるのは禁忌!

発症当日の入浴は避けたいが、

夏場などどうしても入りたいときは

シャワーだけですませよう!

 

 

日常生活のちょとした工夫で、

腰痛の予防や腰痛の軽減をはかろう!!!

 

 

 

 

以前、バラティーグッズ売り場で購入した〇☓のプレート。

使う機会がなかったが、やっと使うことができた!

どんなふうに動画で使ったかは、見てのお楽しみ!

 

 

特集~腰痛の鍼灸治療とセルフケア②~原因

当鍼灸院に来られる方で、圧倒的に多い腰痛の原因は、筋肉疲労。

2番目は、腰痛の関節や椎間円板などの変形からくる腰痛。

特集ブログ『腰痛の鍼灸治療とセルフケア』の第2弾では、

腰痛の関節や椎間円板などの変形が生じる疾患4つを取り上げるよ~ん。

 

 

小さい頃、大好きだったテレビ・アニメ番組『ハクション大魔王』の顔に見えてしまうイラスト。

腰椎1個を上から見た図。

中央に空洞(=椎孔 ついこう)があり、

この中に神経(=脊髄 せきずい)が通っている。

 

 

 

横から見た腰痛の連結。

背骨は、7個の胸椎と12個の胸椎と5個の腰椎が連結している。

どの椎骨にも椎孔(=空洞)があり、椎孔の連続は脊柱管といい、

脊髄が通っている。

 

 

ハクション大魔王の口の部分を椎体(ついたい)といい、

上下の椎体の間には椎間円板があり、

クッションの役目をしている。

1つ1つの椎骨は7つの靭帯(じんたい)で、結ばれている。

 

 

腰椎の椎間板ヘルニア

椎間板ヘルニアは、椎間板の中央にある髄核(ずいかく)が一部突出して、

周辺の神経(脊髄など)を圧迫して生じる。

脊椎のどこでも起きるが、腰椎の椎間板ヘルニアが最も多い。

スポーツや労働などによる、椎間板への大きな負担が原因となる。

腰痛や一側下肢の痛みや感覚障害、筋力低下などの症状があらわれる。

突出した髄核は、自然に退縮することが多く、

それとともに症状が改善することが多い。

退縮が認められなくても症状が改善することもある。

 

 

変形性腰椎症

加齢とともに椎間板が狭くなったり、椎骨が変形する。

頚椎と腰椎にあらわれやすい。

そうなっても症状が出ない場合もあるが、

腰椎の変形では慢性腰痛や可動域制限などの症状が出現することもある。

 

 

腰部の脊柱管狭窄症

脊柱管狭窄症は脊柱管が狭くなり、

周辺の神経(脊髄など)を圧迫して生じる。

脊椎のどこでも発症するが、腰部が最も多い。

原因としては、変形性脊椎症や変性脊椎すべり症など

加齢による変性が最も多い。

特徴的な症状は、間欠跛行(かんけつ・はこう)。

歩き初めは何ともないが、しばらく歩くと、

腰~お尻~下肢にかけての痛みやしびれが出現し、

数分間、前屈姿勢をとったり、しゃがみこむと症状が回復する。

腰部の脊柱管狭窄症は、自然に軽快することが多い。

 

 

骨粗鬆症(こつそしょうしょう)

骨粗鬆症は骨強度が低下し、骨がもろくなり、骨折しやすくなる疾患。

閉経後の女性と高齢者に多い。

骨粗鬆症による腰背部痛はあまり知られていない。

骨粗鬆症による骨折は椎体圧迫骨折が一番多い。

床から荷物を持ち上げるなど、何気ない日常生活動作で生じることもある。

 

 

以上の4つ以外にも、腰痛の関節や椎間円板などの変形が生じる疾患はたーくさん。

腰痛が生じる原因って、様々なんだなぁ…。

 

 

 

今回、特集ブログに動画もくっつけてみた。

小道具を作るときに、この拡大の手法が役に立った。

碁盤の目でイラストを囲み、拡大した碁盤の目に、

拡大するイラストを描く。

美術の授業で習ったなぁ…。

 

 

こんなふうに小道具作りに追われ、

ブログの下書き(=動画のシナリオ)ができないまま、動画の撮影となった。

今回の特集で、この回が一番説明できず、

何度も撮り直した。

ブログを書いてみたら、内容が盛り沢山!

これを5分で説明できるわけないなぁ…。

はぁ…。

でもでも、カメラマンさんとモデルさんに長時間つきあってもらった動画!

見てほしいなぁ…。

 

 

 

 

特集~腰痛の鍼灸治療とセルフケア①~原因

今年最後の特集ブログのテーマは、『腰痛の鍼灸治療とセルフケア』。

腰が痛くなる原因は様々。

腰部の脊椎や椎間板、靭帯、筋膜、筋肉、神経の損傷や、

老化による変性。腫瘍。炎症。

腰に近い臓器の異常からくる腰痛(=内臓痛)。

慢性的なストレスからくる心因性腰痛。

などなど…。

 

 

今回の特集では、鍼灸治療の対象となりやすい原因を取り上げてみた。

特集ブログ第1弾では、腰痛の原因の1つである『筋肉疲労』について

紹介しちゃうよー!

 

 

何で筋肉は疲労すると、痛くなるんだろうか…。

そんなハテナ?にお答えしよう!

 

 

筋肉に負担がかかり疲労すると、筋肉が硬くなる。

筋肉に酸素や血液を送っている血管が圧迫され、

血流が悪くなり、筋肉の細胞への酸素が不足する。

酸素不足が続くと…

筋肉に痛み物質(乳酸など)がつくられ、痛みが起こる。

痛み物質の影響で筋肉がますます硬くなる。

痛みが慢性化する。

 

 

筋肉が疲労しやすいことって何?

そんなハテナ?にお答えしよう!

 

 

①長時間の同一姿勢

私たちは地球に住んでいるので、

重力に抗して姿勢を保ったり、体を動かしている。

その原動力となるのは筋肉。

同じ姿勢を長く保つってことは、

筋肉を一定の張力で維持し続けるってことで、

筋肉にとっては負担が大きく、疲労しやすい。

 

 

②過度の反復動作

反復動作は特定の筋肉ばかり働くってことで、

長く続けば、その筋肉は疲労してくる。

腰痛持ちさんは、引っ越し作業に気をつけよう!

 

 

③激しい運動や肉体労働

自分の筋肉のスタミナ以上のことをして、

筋肉痛に苦しんだ経験はどなたにもあるのでは…。

 

 

④運動不足

運動不足で筋肉を使わないと柔軟性が低下し、

筋力も低下し、疲労しやすくなる。

 

 

⑤猫背や反り腰

猫背で背筋が休みっぱなしでも、

反り腰で腰の筋肉が緊張しっぱなしでも、

筋肉は硬くなり疲労しやすい。

 

 

⑥体のゆがみ

椅子に座るとき、常にきまった脚の組み方をする。

片側の肩や腕だけで荷物を持つ。

片肘をつく。

片方の歯ばかりでかむ。

そんな非対称な体の使い方は、体のゆがみをつくる。

左右の筋肉のバランスが崩れ、一部の筋肉が極端に疲れる。

 

 

こんなふうに、何気ない生活習慣や体の使い方などで

腰の筋肉は疲労し、腰痛が起こりやすくなるんだなぁ…。

今の時期は、体が冷えて血の巡りがとどここおり、

筋肉は硬くなり、疲労しやすい。

腰痛持ちさんは気をつけて!

 

 

さぁ、今回の特集ブログはボーナス・ブログ!

コトーのブログを読んでいる皆様への感謝をこめて、

ブログに載せる動画を作ったよ!

 

 

 

 

これに取り付ける小道具の作成に手間取り、

ブログの下書き(=動画のシナリオ)が書けないまま

撮影当日となり、撮影がスタート。

昨年の動画撮影と同じ展開になってしまった…。

お灸講座にしても動画にしても、

小道具はできるだけ、ある物で代用している。

この写真は普段どのように使っているかというと…。

 

 

 

 

 

待合室にある鏡のスタンドだよ~ん。

動画で何の代用にしたかは、見てのお楽しみ!

 

 

 

 

 

腰痛やぎっくり腰を鍼とお灸で治そう!

急に肌寒くなりましたね。

季節の変わり目に気をつけたいのは、腰痛とぎっくり腰。

普段から背中のコリや腰痛を感じている方は、

この時期、腰痛が悪化したり、

ぎっくり腰を起こしやすくなります。

 

 

腰が痛いと、腰の筋肉だけが硬いと思われがちですが、

うなじから骨盤までつながっている背筋全体が

硬くなっていることが多いです。

お尻の筋肉がカチコチな方も多いですね。

また、強い腰痛やぎっくり腰では前かがみとなり、

姿勢が不自然なため、脚の筋肉がこわばることもあります。

 

 

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赤いラインは、『足太陽膀胱経 あし・たいよう・ぼうこうけい』という経絡。

目頭と鼻の間にある『睛明 せいめい』というツボから始まり、

額、後頭部、うなじ、背中、お尻、太ももの後ろ、ふくらはぎの後ろ、と下り、

外くるぶしを回って、

足の小指にある『至陰 しいん』というツボで終わります。

経絡は左右対称にあり、

この経絡にのっているツボは片側だけで67個!

左右合わせて134個!

うっひょー!!!

腰痛やぎっくり腰の鍼灸治療には、

うなじ、背中、腰、お尻、脚にあるツボをよく使います。

 

 

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鍼を置きながら棒灸。

棒灸はモグサを固めて和紙で包んだもの。

先端に火をつけて、

皮膚から3cmぐらい離して温めます。

棒灸は動かせるので、うなじからふくらはぎまで温め、

筋肉をゆるめます。

 

 

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灸頭鍼は、鍼の先にモグサをつけてお灸もします。

鍼の刺激とお灸の輻射熱のW効果!

熱くはありません。

ほんわか温かいです。

なかなか治らない頑固な腰痛やぎっくり腰におすすめです。

 

 

「いつの間にか痛みが治まったから大丈夫」と思っても、

何のメンテナンスもしなければ、

腰の筋肉は硬いままです。

何度もそんなふうにやり過ごすと、

ついには痛くてたまらなくなったり、

ぎっくり腰を起こすこともあります。

 

 

腰は上半身と下半身をつなぐ、肝心かなめの部位です。

痛いとき、違和感を感じるときには、

メンテナンスをしてほしいなって思っています。

 

 

おまけの話。

先日、観葉植物の5鉢を普段置かない所に置きました。

そのことをすーっかり忘れて、

暗闇の中、ズカズカ植木鉢めがけて歩いてしまい、

コトーの脚は植木鉢にストライーク!

4鉢が倒れ、その中の1鉢は割れて…、うっ、うっ、うっ…。

予備の植木鉢はなく、とりあえずあるもので…。

 

 

2015_10_13_001

ごめんなさい…。

早く植木鉢を買いに行くね。

 

ぎっくり腰の鍼灸治療とセルフ・ケア~その2

前回のブログで『ぎっくり腰の鍼灸治療』をご紹介しました。

今日は、『ぎっくり腰のセルフ・ケア』について書いてみまーす!

 

 

①3日間の安静!

動きが制限されるほど腰が痛いということは、

そうとう腰の筋肉が痛んでいます。

座ったり立っていると腰の筋肉が働くので、

痛みが悪化したり長引きます。

横になると腰の筋肉が働きにくいので、治りが早まります。

何度もぎっくり腰を起こしたことのある私としては、

最低でも3日間の休養をおすすめします。

 

②横向きに寝よう!

あおむけに寝ると腰が反って、より痛くなることがあります。

横向きになり、腰と膝を曲げて体を丸めたほうが、

腰の筋肉が緩んで楽になります。

 

③最初は温めない!

腰の筋肉が炎症を起こしているので、

痛めた直後は温めないようにしましょう。

当日の入浴は避けたほうがいいです。

どうしても入りたいときは、シャワーだけですませましょう。

 

④動くときはコルセットをしよう!

腰が痛くても仕事や家事が休めないときは、コルセットをしましょう。

コルセットをすることによって、腰の筋肉の負担が減ります。

コルセットは痛む部位を覆うぐらいの高さがほしいですね。

 

⑤痛みが改善してきたら、ほどよい運動とストレッチをしよう!

無理のない運動は、『散歩』です。

できるだけ何も持たずに、景色でも眺めながらゆったりと歩きましょう。

歩くと全身がほどよく動かされ、

カチコチの腰の筋肉もほぐれやすくなります。

散歩の後、ストレッチをすることもおすすめします。

 

 

ぎっくり腰は突然やってくるように思われがち。

しかーし、

自分で気づかないうちに、腰の筋肉が疲労し硬くなり、

「もう、耐えられませーん!」と腰の筋肉が訴えて、

動けないほどの痛みが生じます。

日頃からストレッチをしたり軽い運動をして、

腰の筋肉の柔軟性を出しておくことが、

ぎっくり腰の予防として大切ですね。

 

 

おまけの話、その1。

お灸講座の講師依頼があり、7月29日(火)に

太宰府市五条にある『太宰府市いきいき情報センター』へ行きました。

定員10名のところ3倍の申し込みがあり、

午前と午後の2回、講座をしました。

 

2014_08_03_001

 

ご自分でツボを取ってお灸をする場面では、

「ツボはこの位置であっていますか?」

「1日何回したらいいですか?」

「こんな症状に効くツボはありますか?」など

たくさんの質問がありました。

皆さん熱心で、

「自分の体を自分で治そう!健康を保とう!」という

意識の高さを感じました。

鍼灸院内でのお灸教室を初めて2年経ちました。

今年は外でもお灸講座をする機会があり、うれしい限りです。

お灸伝導師コトーは、今日も行く~~~!!!

 

 

おまけの話、その2。

前回のブログでご紹介した『胡蝶蘭』。

 

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花が咲きました!

1個だけど、かわいい!

横から見たら…、

 

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ずいぶん猫背だなぁ~。

育て主に似る?

おっと、気をつけないと!