コトー Blog & Vlog

東洋医学のこと、鍼灸治療のこと、パーソナルトレーニングのこと、日々の暮らしのこと…。カテゴリー別に書き連ねています…。ちょこっと、動画も始めました…。

告知!鍼灸治療コース設定!

今日は、自分の仕事の話をしてもいいですか。

私は20年間、理学療法士(リハビリ)の仕事をし、

さらに治療技術を高めたくて、

鍼師、灸師の国家資格をとりました。

(鍼灸師って、資格は『鍼師』と『灸師』の2つなんですよ)

そして、今は福岡で女性専門の鍼灸院をしています。

               *

鍼や灸は遠い昔に中国から伝わり、

江戸時代には、お灸は庶民に広まっていました。

とても身近なものでした。

現在は、なかなか馴染みのないものになってしまいました。

そんな中、

「鍼は痛そう…、灸は熱そう…、でも、なんか興味がある。」

「体調がいまいちで、鍼灸が効くのか一度受けてみたい。」

そんな声を耳にしてきて、

『トライアル・コース』を設けました。

お一人様1回のみ、2,000円、30分間程度です。

鍼や灸のよさをちょこっとでも味わってほしいなぁ~と思います。

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以前は、証明写真は写真館で撮っていました。

お店の方が、

「もう少し、あごを引いて」とか、

「首を少し右に傾けて」とか、

言ってくる。

「まっすぐしているつもりなんだけどなぁ~」

と思いながら、言われるままにその姿勢にもっていく。

パシャパシャ写真を撮られた後、

「ハァーイ、もう結構ですよ」と言われ、

ほっとして一瞬にして元の姿勢に戻る。

ヒトって、長い時間をかけて、体のイメージがそれぞれ出来上がっている。

そのイメージを正しく修正しようとしても、

無意識に元のイメージ、つまり歪んでいるイメージに戻ろうとする。

鍼や灸でいい刺激を体に与えても、

長い時間をかけて出来上がった症状や強い症状は、

元に戻ろうとするスピードが速い。

そんなときは、集中して治療をしたほうが効果大!

すっかり元の悪い状態に戻らないうちに、いい刺激を入れていく。

ラセン階段のように、よくなっていく感じ。

というわけで、『短期集中治療コース』を設けました。

今までは、コースなしで、1回4,000円、初診料1,000円でしたが、

2回目以降、『短期集中治療コース』をご利用可!

コース・カードは、有効期限2ヶ月間、3回セットで10,000円。

ちょいと割安。

治療間隔をつめたときの、体の変化を味わってほしいなぁ~と思います。

体の中から、自然治癒力が湧き出てくるようになると、

悪い状態に戻りにくくなり、治療間隔を伸ばしていきます。

『短期集中治療コース』は卒業ですね。

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鍼灸のよさは即効性だけでなく、養生、健康の維持もあります。

月に1回程度、継続して鍼灸を受けていただくと、

その方の、体調の季節変動が把握できます。

苦手な季節が来る前に、体調を万全にして、その季節をさらりと乗り越える。

そんなことのお力になるのも鍼灸だと思います。

ということで、『メンテナンス・コース』を設けました。

コース・カードは、有効期限6ヶ月間、5回セットで、15,000円。

ちょいと割安。

その方の人生にちょっと寄り添って、

健康のお手伝いができたらなぁ…と思います。

               *

これらのコースは、当鍼灸院のご利用者のご要望もあり、実現しました。

今後も皆様が気軽に安心して来られる鍼灸院、

来てよかったと思っていただける鍼灸院を創っていきます。

これからもよろしくお願いいたします!

今日の私は、とってもまじめ!!(ちょっと恥ずかしい…)

ご紹介したコースについての詳細は、

ホームページの『治療コース』をご覧下さい。

ご清聴ならぬ、ご清読?、ありがとうございましたーっ!

首こり・肩こりに効く意外なツボ

暑いですね。

皆さん、お元気ですか。

これは、今日仕事場から撮った、夏雲。

太陽光線のおかげか、夏の雲はただの白ではなく、

奥行きを感じさせるコントラストがあり、かっこよくて、

他の季節よりも写真を撮る機会が多いような気がします。

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雲と言えば、ツボの名前で『雲門 うんもん』があります。

(安直な話の展開。 すみません。)

でもでも、

この『雲門』穴はすぐれもの。

手の太陰肺経(たいいん・はいけい)という、経絡上にあります。

肺経にあるツボに鍼や灸をすることにより、

咳・喘息・風邪など肺にかかわる疾患を改善します。

それだけではありません。

この画面を見ている、肩こりさん、首こりさん。

ちょっとこのツボを押してみてください。

場所は鎖骨の外端の下のくぼみ。

腕の骨の内側。

左右あります。

イタ気持ちよくありませんか?

このツボは肩こり・首こりにも効きます。

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上図をもう一度見ていただきたいのですが、

『雲門』のちょっと下に『中府 ちゅうふ』というツボがあります。

このツボも肺経上にあり、作用も一緒。

こんなふうにツボ・マッサージをすると、

イタ気持ちいい…。

首こり・肩こりって、後ろとか外側(横)の筋肉のこりが

気になる方がほとんどですが、

実際は前面もこっている方が多い!

だから、首のストレッチングは、上を向いて、

首の前の筋肉も伸ばすことをおすすめします。

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おまけの話。

今日は原稿を書くより、絵を描くのに

すいぶん時間を費やしてしまったっ!

マッチョマンな女子になっちゃった…。

小学生の時、お絵かき教室に通っていたのになぁ~。

こむら返りの鍼灸レシピ

ここ何日も、睡眠中に左のふくらはぎがつって、目が覚める。

回を重ねる度に激化している…。

足の親指を手前に引っ張るといいというが、

爆睡中の出来事で、

右足の踵で左のふくらはぎを思いきり押すのが関の山。

すぐ寝入ってしまう。

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『こむら返り』とは、正確には『腓腹筋 ひふくきん のけいれん』のこと。

久しぶりに下手な手描き図の登場!

(けっこう本人は気に入っている)

グロテスクですみません。 右足の膝から下の後姿。

これが腓腹筋。

左右2本の細長い筋肉で、爪先立ちになるときに使う。

下のほうは腱となり、踵の骨にくっついている。

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これはヒラメ筋。

魚のひらめのように、平べったい筋肉。

働きは、腓腹筋と一緒。 腓腹筋の奥に潜んでいる…。

下のほうは腱になり、腓腹筋の腱と合流。

この図では、腓腹筋はちょん切っています。

ごめんなさい…。

薄べったい筋肉なのに、硬くなることあり!

あなどれないヤツです。

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さてさて、この、こむら返りの原因は

おそらく…、筋肉疲労と、冷房による筋肉の冷え。

内側の腓腹筋が毎回けいれんしていたので、カチカチ。

めちゃくちゃ硬くなっているところと、反応のあるツボに、

自分で自分に鍼灸治療!

選んだ方法は、灸頭鍼(きゅうとうしん)。

こんなふうに、鍼の先にお灸をのせます。

強い筋肉の痛みや、強い冷えなどに効きます。

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当日の夜から、こむら返りとはご縁がありません。

ただ、筋肉が硬くなりやすいので、

足首をぐるぐる回して筋肉を動かしたり、

ストレッチングをしたり、

軽く鍼をして予防しています。

『医者の不養生』ならぬ、『鍼灸師の不養生』の話でした。

ハハハーッ!

               

生理痛・生理不順の鍼灸レシピ

前回のブログで、生理痛の原因について書かせていただきました。

今日は、生理痛や生理不順に対して、どんなふうに鍼や灸をするのか、

当鍼灸院での治療方法をご紹介します。

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前回、お話したように、体全体の血の巡りをよくすること、

他の気になる症状も治し、体調・体質を整えることが、

生理痛や生理不順の治療にもかかせません。

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当鍼灸院では、生理の状態だけでなく、

体全体・日常生活など幅広く問診させていただき、

全身治療で体調・体質を整えながら、

生理痛や生理不順を改善します。

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具体的には…。

軽く鍼をしたまま、箱灸や棒灸をします。

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箱灸はこんなお灸。

五合升の底に直径10㎝の穴が開いています。

腰やお尻・下腹部に当てます。

熱くはありません。

じんわりと体の芯まで温かさが伝わります。

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棒灸はこんなお灸。

皮膚から3~5㎝離した位置で温めます。

うつぶせでお尻に箱灸をしながら、足に棒灸をして、

血の巡りをよくします。

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灸頭鍼(きゅうとうしん)といいます。

血の巡りをよくするツボに鍼をして、

その先にモグサをつけて、お灸をします。

熱くはありません。

鍼刺激と灸の輻射熱による複合的な効果があります。

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一円玉の上にある鍼、『皮内鍼 ひないしん』といいます。

皮膚の1㎜下に、皮膚と水平に2~3㎜程度刺して、

医療用テープで固定します。

まったく違和感はありません。

1週間~1ヶ月間、ツボを刺激して、血の巡りをよくします。

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生理痛や冷えが強い方には、自宅でのお灸をおすすめします。

『台座灸 だいざきゅう』といいます。

台座の上にモグサが固定されています。

台座の底にはシールがついているので、どこのツボでもOK!

やってみる!という方には、

治療後、その方にあったツボに台座灸をご自身でやって覚えていただきます。

そのツボの位置やお灸の注意点などを書いた

小冊子『お灸の話』をお渡しします。

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下腹部つまり、子宮や卵巣全体をまんべんなく温めたいときは、

棒灸をおすすめします。

操作は簡単で安全です。

ご自宅でのお灸は、最初は毎日。

生理痛や冷えが改善してきたら、頻度を減らします。

また、仕事や家事が忙しくて、生理痛や冷えが悪化しそう!と思ったときには、

なんとか時間を作って、じっくりと温めなおす!

体調にあわせて、お灸もうまく使っていただけたらなぁ…と思っています。

               

               

特集むくみ ~むくみの鍼灸レシピ

むくみ特集 最終回!

むくみに対しての鍼灸治療をご紹介します。

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むくみの特集第2弾と第3弾で、むくみの原因について、

ズラズラズラ~っと書きましたが、原因って様々…。

ていねいな問診や触診で、原因をつきとめ、

バランスの崩れている経絡(けいらく)を見つけ出します。

むくみを改善するために、その経絡の流れをよくするわけです。

そこで鍼灸登場!

その経絡上にあるツボに鍼や灸で刺激します。

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コテコテの東洋医学の話になります…。

『経絡』は、全身に張りめぐらされた道で、

気(エネルギー)や血を体の上下・内外に運び、

全身を栄養したり…、

五臓六腑とも交流し、臓腑の機能を調節する…、

と考えられています。

『五臓』っていうのは、肝・心・脾・肺・腎。

『六腑』は、胆・小腸・胃・大腸・膀胱・三焦(さんしょう)。

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水分代謝に大きく係わっている臓腑は、

脾・三焦(実際にはない臓器です)・肺・腎。

ということは、この臓腑をつかさどっている経絡、

そして、その経絡の上にのっているツボたちも

むくみの鍼灸治療にとっても大事!

(う~、説明するのが難しい…)

(わかっていただけるかなぁ…)

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私は、リハビリの仕事をしていた20代の頃、

さんざん腰を痛め、鍼灸院に通っていました。

「私の内くるぶしはどこ?」っていうぐらい、

ヒザから下のむくみもひどかった!

鍼灸院の先生に、もぐさのひねり方を教えてもらい、

毎日、『足三里 あしさんり』と『三陰交 さんいんこう』というツボに

お灸をしていました。

今はちょこっと内くるぶしがあります。

ありゃ~、絵が傾いてすみません。

おっ、今度はまっすぐ!

この2ヶ所にお灸をすると、足の血行がよくなり、

足の疲れもとれますよ。

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長々と続いたむくみ特集。

最後まで読んでいただきありがとうございます!