コトー Blog & Vlog

東洋医学のこと、鍼灸治療のこと、パーソナルトレーニングのこと、日々の暮らしのこと…。カテゴリー別に書き連ねています…。ちょこっと、動画も始めました…。

コトーの鍼灸スタイル~ここちよいタイミング

11月6日6時32分、室温25℃。

私の住む街は、暖かい日が続いています。

押入れにしまいこんだ、夏~初秋の衣類を

この時期に引っ張り出したのは初めてです!

年々、衣替えのタイミングが難しくなっています。

               *

仕事場(鍼灸院)でも、この季節は治療ベットのシーツや、

体の上にかけるバスタオルを、いつ冬物にするか、タイミングが難しい。

先々週は肌寒く、冬物のバスタオル。

先週は日中暑くて、秋物に逆戻り。

室内の温度計を見て…、

外に出てみて…、

あの方は寒がりさんだから…、

あの方は暑がりさんだから…、

と、しばらく天候に振り回されそう。

               *

考えてみれば、仕事中は『タイミング』の積み重ね。

初めて鍼やお灸を受けられる方は、ド緊張!

すごーくソフトな鍼やお灸を用います。

回を重ねて慣れてきたら、皆さんによく使っている鍼やお灸の方法にします。

体の声を聴いて、そのタイミングをはかります。

全身調整のため、背中や腕・脚に鍼をしていると、

全身の筋肉が緩んで血流がよくなり、

お灸をする頃には、ほとんどの方が眠ります。

話しかけるのを止めるタイミング。

治療が終わり、目覚めていただくタイミング。

小さな、小さな、ここちよいタイミングの積み重ねが、

ここちよい空間を、ここちよい鍼灸を作り出し、

ここちよい心と体でお帰りになっていただける…かな?

今日も五感いや、六感も働かせて、絶妙なタイミングをとらえるぞーっ!

『冬構え』の鍼灸レシピ

皆さんの住む街は、秋まっただ中ですか。

私が住む街は、10月上旬まで数匹のツクツクボウシが鳴いていました。

秋と春が短くなり、『寒い』か『暑い』か極端になってきている。

鍼灸に来られる方とよくそんな話をします。

秋には、寒い冬に適した体に少しずつ変わり、

春には、暑い夏に適した体に少しずつ変わる。

秋と春も大切な季節だと思うのですが…。

               *

冬は外気温が低い上に、他の季節よりも活動性が減り、

体の中から熱を発することも減りがち。

冬が来る前、秋にエネルギーをしっかり補給したくなります。

鍼灸を仕事にしている私は、『お灸』での補給。

『冷え症』によく使うツボにお灸をして、血の巡りをよくします。

血の巡りのいい状態を維持するために、

お灸を毎日するか、隔日か、頻度を決めます。

               *

外の寒さに自分の体も引きずられないように、

今から抵抗力もつけよう!とウォーキングをすることに…。

早朝、意気込んで起きたら雨の音。

三日坊主以前の0日坊主!?

コトーの鍼灸スタイル~心の目、飛びます!

もう20年前のこと。

理学療法士(リハビリ)3年目ぐらいだったと思います。

リハビリ室で担当の外来患者さんを待ちながら、

何気なく、目の前の後輩の治療を見ていました。

その後輩は、自分の体の動かし方に左右差がある。

それは目の前の治療中にもみられ、

あぁー、運動療法を受けている患者さんも左右差のある動き方に…。

体の動かし方も以心伝心するんだぁー!

はてさて私は?

私の腕(脇の下~手首)は約50cm。

患者さんを両手で支えていたとしたら、

患者さんと自分は最高50cmしか離れられない。

患者さん全体を見ることは難しい。

『3次元』に生きていても、自分が動かない限り、

見られるのは目の前の平面だけ。

後ろから、右から、左から、上から、下から、は同時に見ることができない。

たとえ自分が左右差のある体の使い方をしても、

自分で自分を見て修正することは不可能。

おおー、的確な運動をどう指導したらいいのだろうか…。

20代のコトーはもんもんと悩み、

考え出したのが、『心の目をつくる』こと。

患者さんと運動療法をしながら、自分の『心の目』を数m飛ばして、

自分と患者さんの2人の姿を

360度いろんな方向から眺めているイメージをする。

実際には見ることは出来ませんが、イメージするだけでも、

歪んだ自分の動きを患者さんに以心伝心することは防ぐことができました。

               *

鍼灸師をしている今もこれは役に立っています。

体の中に『経絡 けいらく』という道があり、

経絡は内臓も含めた体全体にエネルギーを送り、体の調整をしている!

東洋医学では、そのようにとらえています。

その経絡の上にたくさんのツボがのっています。

そのツボに鍼や灸をして、経絡の流れを良くし、体の調子を整えます。

その経絡は、体の前側や後ろ側、横に位置し、

頭~脚、頭~腕と、体全体に渡っています。

経絡はお互い影響しあっています。

患者さんにうつぶせになってもらって鍼灸をしている時に、

自分の心の目を飛ばします。

前側の経絡の状態はどうなのかな…

前と後ろの経絡のバランスがとれているかな…

そんなふうに気にかけます。

その後に仰向けで再チェック!

コトーの鍼灸院では『心の目』が四方八方に飛びかってます。

コトーの鍼灸スタイル~相性

小山に登る間にコンビニで昼ごはんを購入することに…。

おっ!大好物、発見!

突然ですが、

コロッケパンと卵サンドと焼肉バーガーが目の前にあるとしたら、

何を選びますか。

私はコロッケパン⇒焼肉バーガー⇒卵サンドの順番。

それでは、

コロッケ定食、オムライス、焼肉定食の場合はどうでしょう。

私は焼肉定食⇒オムライス⇒コロッケ定食。

主食に何の副食を組み合わせるか。

自分好みの相性がありそうですね。

               *

鍼灸師の仕事をしていると、とーきどき

「以前、鍼灸を受けたことがあるけれど、効いているのか、

効いていないのか、よくわからなかった」

と言う方がいらっしゃいます。

そのときの状況を見ていないのでなんとも言えません。

そんな思いが残っていても、鍼灸を受けに来ていただいたということは、

「鍼灸は自分にあわない」とは決めていないということで、

私はとてもうれしくなります。

よくなった!楽になった!鍼灸は自分にあうかも…。

初回でもそんなふうに実感していただけるよう、

私は問診と触診を重視しています。

それらを手がかりに、

もともとの体質がどのようにバランスを崩しているかも把握することは、

その方の相性のいい経絡やツボ、

つまりは治療効果の高いツボに鍼やお灸ができる…。

なが~い鍼灸の歴史の中では、まだまだ若輩者の鍼灸師ですが、

そう思います。

新コーナー誕生! 『コトーの鍼灸スタイル』

ぱぱっ!とひらめいたものが、面白そうっ! 思ったら、実行したくなる。

今回もそう。

このコーナーのネーミングが浮かんだら、

ぽっ! ぽっ! ぽっ! とブログに書きたい記事が3つ浮かび、決行ーっ!

               *

今日はブログのタイトルそのままの話。

仕事をしていらっしゃる方は、制服ですか? 私服ですか?

制服は会社のイメージを、私服はその人のイメージを象徴しますよね。

私は鍼灸院を開設する時に、

どんな制服にするか、かなり悩みました。

同業者の鍼灸師さんは、白衣を着ている方が多いでしょうか。

白衣は清潔感があり、初対面でも「先生」というイメージがありますよね。

白衣のカタログを見て、びっくり!

最近の白衣は、かわいいものからビシッとしたものまで、

バリエーションが豊富。

しかし、選びきれない!

理学療法士(リハビリ)の仕事をしていた時に、さんざん着ていましたが、

動きにくくて私は苦手でした。

「先生」と呼ばれるのも嫌いで、がまんしてまで白衣を着たくない。

締めつけ感がなく動きやすいのはジャージ素材(伸縮性に富んだ布)のもの。

ジャージでは軽く見られてしまう? 私の体型ではやぼったい?

思いをめぐらし決定した制服はこれ。

オーダーメイドです。

って、うそうそ。

長袖シャツに、自分で作ったオーバースカート様のものを縫い付けただけ。

ズボンもジャージ素材なのでとっても楽!

同世代の友人には、

ちょっとぉー、あんたいくつぅ~? かわいすぎるんじゃない?

パソコン画面の向こうでつぶやかれそう。

(私は年齢相応の服を意識したのは高校生の時だけ。

それ以降は着たい服を着るぅーっと、今日に至る…)

鍼は痛そう!灸は熱そう!というマイナス・イメージを

ちょっとでもいいから吹き飛ばしたい!

「先生」と「患者」という関係よりも、病気や症状と一緒に戦う「同志」でありたい!

そんな気持ちもあり、このデザインの制服になりました。

一見制服に見えませんが、これに着替えると気持ちは仕事モードに切り替わるので、

不思議。

この制服でいつも気持ちよく、鍼灸に来られる方をお迎えいたします。