コトー Blog & Vlog

東洋医学のこと、鍼灸治療のこと、パーソナルトレーニングのこと、日々の暮らしのこと…。カテゴリー別に書き連ねています…。ちょこっと、動画も始めました…。

ちなみにツボ~風邪編

初秋のポカポカ陽気が続くなぁ…と思っていたら、

夏日に逆戻り!

慌てて、しまいこんだ夏用の衣類と掛布団を引っ張り出した。

いつまで夏日が続くんだろうか…と思っていたら、

晩秋のような寒さ!

慌てて、温かな衣類と掛布団を押し入れから引っ張り出した。

気温の変動が激しすぎる!

油断すると、カゼを引いちゃいそう!

皆さんはカゼを引いていませんか?

 

 

東洋医学では、体が弱っていると

風の邪気(=風邪 ふうじゃ)が体に入り込み、

カゼを引くと考えられている。

 

 

ちなみに…、

名前に『風』がつくツボは、

『風府 ふうふ』、『風池』、『風門』などがある。

 

 

 

 

 

後頭部の中央にある『風府』。

体が弱っていると風邪(ふうじゃ)が集まりやすい所。

後頸部にある『風池』。

風邪(ふうじゃ)がたまりやすい所。

寒風吹きすさぶ日にマフラーやショールを首に巻いたり、

タートルネックのセーターを着ると、

この2つのツボを風が通り抜けるのを防ぎ、

カゼ予防にもなる!

 

 

 

 

 

薄暗い画像で申し訳ない。

肩甲骨と背骨の間にある『風門』。

中央線(緑色)の左隣の黒線の上にある。

ツボ・モデル君の『風門』は左しか書いていないが、

右にも同じ位置にある。

風邪(ふうじゃ)が入り込みやすい所。

 

 

ちなみに…、

『風門』の下にある『肺兪 はいゆ』も

カゼを治すときに使うツボ。

カゼの引き初めには、このあたりがゾクゾクする。

そんなときには貼るホッカイロ(小)を服の上から縦長に貼り、

2つのツボのあたりを温めよう!

風邪(ふうじゃ)が体の芯に入り込むのを防ぎ、

退散させる!

 

 

何気なく着ているフードつきのパーカーやコートも

フードが2つのツボを温めてくれるよ!

最近は、保温性の高いベストが出回り、

カゼを引きやすい方にはおすすめかな…。

 

 

ちなみに…、

カゼ予防にも働きかけるツボは、『大椎 だいつい』。

首のつけ根にある。

先ほどの薄暗い画像にも載ってるよ。

緑色の中央線の上にある。

ココはお灸で温めたいところだが、自分ではしずらい!

そんなときは入浴中にやや熱めのシャワーをツボに当て、

じんわいと温めよう!

 

 

今年の冬は寒いのかなぁ~~~?

栄養のバランスがとれた温かい食事と適度な運動で、

エネルギーを蓄え、

充分な睡眠で疲れをため込まず、

風邪(ふうじゃ)が体内に入り込まないように、

外気温に対応した衣類を着る。

文章にすると簡単そうだが、

日々いろーんなことがあるから、

これらをパーフェクトにするのは難しいんだなぁ…。

地道にやれそうなことをするしかない!

 

 

コトーは最近味噌汁づくりにはまっている。

いつの頃からかなぁ…。

賞味期限があっという間に過ぎちゃうくらい、

味噌は冷蔵庫の中で眠っていた。

「これじゃいけない!」

「先祖代々食べてきた発酵食品!」

「体にいいに決まっている!」と思い立った。

 

 

皆さんは何でだしを取る?

コトーはいりこがいいなぁ…。

沸騰したお湯の中では、

味噌の乳酸菌や酵母が失われることを知り、

野菜などの具が煮えた後、

ちょっと冷ましてから味噌をこしている。

 

 

美味しいごはんと温かい味噌汁。

これだけでも体の芯から温まり、

幸せな気分になれるんだなぁ…。

風邪(ふうじゃ)なんて寄せつけないぞぉ!

 

特集~五臓六腑の力が鍼灸治療を活かす⑤~肺と大腸

 

中国最古の医学書『黄帝内経 こうていだいけい』。

頭脳明晰な『黄帝』という皇帝と、

その師である岐伯の問答形式で書かれている。

 

 

五臓六腑の各々の機能と相互関係について、黄帝が尋ねた。

岐伯は、五臓六腑の働きを宮廷の官職に例えて説明した。

心(しん)(=心臓)の働きを例えるならば、『君主の官』。

心は血液を全身に送るだけでなく、

生命活動と精神活動をつかさどる『神 しん』を蔵し、

臓器の中で一番重要な機関をになっている。

 

 

肺の働きを例えるならば、『相傅(そうふ)の官』。

君主(=帝王)を補佐して政務を処理する最高の官職。

肺はすべての気(=エネルギー)をつかさどり、

臓器や器官、組織などあらゆる生命・生理活動を調整しながら、

心をサポートする。

 

 

 

赤いラインは、『手太陰肺経 て・たいん・はいけい』という経絡。

胸から始まり、腕の前面を下り、親指で終わる。

経絡上にツボは片側11個。

この経絡は肺にもつながっている。

東洋医学でも、肺の機能の1つに呼吸があり、

鍼灸治療では風邪など呼吸器系の症状を治すときに、

この経絡上のツボをよーく使う。

 

 

オレンジ色は『大胸筋』という筋肉。

胸骨と鎖骨と肋骨から、腕の骨についている。

首・肩こりの方はこの筋肉もこりやすい。

 

 

 

 

 

手太陰肺経のツボ、雲門(赤矢印)と中府(黄緑色矢印)は、

この筋肉の上にあるので、

コトーは首・肩こりの鍼灸治療でもよーく使う。

 

 

肺と表裏関係にあるのは、『大腸』。

大腸の働きを例えるならば、『伝導の官』。

伝導とは、上に接して下に伝えること。

消化・吸収された飲食物のカスは、小腸から大腸へ送られ、

水分が吸収され、便となって肛門に送られる。

 

 

赤いラインは『手陽明大腸経 て・ようめい・だいちょうけい』。

人差し指から始まり、腕の外側(=親指側)を上り、

鼻の下から反対側の小鼻の横で終わる。

左右の経絡は鼻の下で交差する。

こんな経絡は珍しい。

ツボは片側20個。

 

 

この経絡は大腸にもつながっているが、

親指の腱鞘炎や肘のトラブルを治すときに、

コトーはこの経絡のツボをよーく使う。

鼻のトラブルのときにも、小鼻の横のツボを使うなぁ…。

 

 

おぉーっ、特集ブログも12個の臓器のうち、残るはあと2つ!

あと2つったらあと2つ!

いやぁ~、このテーマは難しすぎて、簡潔に説明ができず、

申し訳ない…。

コトーが五臓六腑について語るのは100年早かったなぁ…と

痛感している。

でも特集の最終回もがんばるぞっ!

さぁて、おまけの話。

 

 

1ヶ月ほど前、このポーズでストレッチをしながら眠ってしまった。

1つのストレッチに1分もかけていないのに…。

30年間続けているから、床に顔がつき、すぐ眠れちゃうんだなぁ。

目が覚めたらおなかまで床につき、

タコやイカみたいに体がぐにゃぐにゃになっていた。

体を動かせない!

まずい!

ストレッチをしすぎた!

 

 

腕で床を押しながら上半身を起こし、

横に開ききった脚を手で持ち上げて、前に移動させた。

なんとか立ち上がれ歩けるが、お尻と太ももの裏の筋肉が痛い。

 

 

本来、痛みが生じるまで筋肉が伸ばされると、

体の防衛機構である『伸張反射』が働く。

伸ばされた筋肉が無意識に縮まり、筋肉の損傷を防ぐ。

コトーの爆睡に、この反射は太刀打ちできなかったんだなぁ…。

 

 

筋肉の損傷なので、横になって筋肉の回復を待つしかないと思うが、

お尻が敷布団にあたると痛い!

痛いから筋肉が硬く緊張する!

鍼でゆるめるとしばらくはいいが、

日中、筋肉を使わないわけにはいかないので、痛みがぶり返す!

3週間ほど、この負のスパイラルが続いた…。

 

 

当鍼灸院に来られた方には、

「へぇ~、ストレッチしながら寝ちゃう人がいるんだ」

と、あきれられた。

「タイマーをかけながらストレッチしないとね」

おっ! それはいい考えだ!!!

あっ! タイマーを掛ける前に寝ちゃったらどうしよう…。

 

特集~五臓六腑の力が鍼灸治療を活かす④~胃と脾

 

漢方では食材を、『体を温める作用のある食材』と、

『体を冷やす作用のある食材』と、

『温める作用も冷やす作用もない食材』とに、分けている。

夏野菜のトウモロコシは、『平』。

体を温めもしないし、冷やしもしない。

 

 

 

 

夏野菜のキュウリは、『涼』。

ちょびっと冷やす。

『清熱 せいねつ』といって、体にこもった熱をとる作用がある。

 

 

 

 

夏野菜のトマトは、『微寒(びかん)』。

『涼』よりは冷やすが、『寒』ほどは冷やさない。

『解暑清熱 げしょせいねつ』といって、

体にこもった余分な熱をとり夏バテを解消する。

夏野菜は体を冷やす作用のものが多い。

夏でも冷房の影響で体が冷えている場合、

冷やす作用のある食材をとりすぎると、より体が冷えちゃうよ!

 

 

さてさて、本題に入ろうかな。

口から取り込まれた飲食物は、まず胃に送られる。

空腹時の胃は約200mlの大きさ。

飲食物が入ると約1~1.5Lまで膨らむ。

毎分約3回の蠕動(ぜんどう)運動が始まり、

胃の中の飲食物は撹拌され、

胃液と混じって粥状になる。

一日の胃液の分泌量はなんと2.5L!

 

 

 

赤いラインは、『足陽明胃経』という経絡。

黒目の下から始まり、顔、体幹前面、太ももの前面、

むこうずねを下り、足の人差し指で終わる。

経絡上にツボは片側45個!

かなり多い。

この経絡は胃にもつながっている。

東洋医学でも『胃』の重要な働きは、飲食物の腐熟。

 

 

 

 

赤い矢印は、『足三里』というツボ。

膝(赤い花のシール)の下にある。

黄色のラインが、『足陽明胃経』。

胃痛、消化不良、食欲不振など胃のトラブル時には、

『足三里』に反応が出やすい。

このツボを鍼やお灸で刺激すると、

滞っていた経絡の流れが改善し、

エネルギーと栄養分を充分に胃へも送れるようになり、

胃や腸など消化器の働きがアップし、症状もやわらぐ。

症状のある部位から離れたツボをよく使うが、

経絡という概念があるからなんだなぁ…。

 

 

胃と表裏関係にあるのが、『脾』。

西洋医学の『脾臓』の働きは、赤血球の貯留、

古い赤血球や血小板の破壊、リンパ球の産生など。

東洋医学の『脾』の重要な働きは、胃とともに飲食物を消化し、

栄養源を作り出し、運搬すること。

 

 

 

足太陰脾経(あし・たいん・ひけい)。

足の親指から始まり、脚の内側、体幹前面を下り、

胸部側面で終わる。

ツボは片側21個。

この経絡は脾にもつながっている。

胃と同様に、消化器のトラブル発生時に、

この経絡にあるツボを使う。

 

 

脾は水分を運搬する働きもある。

体内の水分がたまりすぎてむくむとき、

ここにあるツボに鍼やお灸をして、水分代謝を整える。

 

 

『統血作用』も脾の重要な働き。

統血とは、血を統轄(とうかつ)し、正常に循環させ、

体外に漏れ出ないようにすること。

そのため、月経過多(月経量が多い)、

不正出血(月経期間以外の出血)など、

血の巡りにかかわる婦人科の症状には、この経絡のツボを使う。

 

 

 

 

赤い矢印は、『血海 けっかい』というツボ。

膝の上にある。

黄色のラインが、『足太陰脾経』。

東洋医学では、経絡やツボの特徴を地形に例えることがある。

本流の川の水が海に集まるように、血がこのツボに集まる。

それだけ、『血の巡りには重要なツボ』ということがうかがえる。

 

 

おおーっ!

12個の臓器のうち、残るはあと4個!

もうちょっと、この特集におつきあいください!!!

 

ちなみにツボ~胡蝶蘭編

 

当鍼灸院の開設祝いに頂いた胡蝶蘭。

翌年の2011年4月にも、左の胡蝶蘭はみごとに咲いた。

 

 

 

 

 

ちなみに…。

名前に『蘭』がつくツボは『蘭尾 らんび』。

膝下にある。

ハート・マークが膝。花マークがツボ。

ツボ本で確認すると…。

うっ! 違った!!!

草かんむりのない『闌』だった。

中国漢字であり、門がまえの中は『東』ではない。

『柬』。

『闌尾』は盲腸(=虫垂)のこと。

盲腸炎や胃のトラブルに鍼やお灸で用いる。

コトーは使ったことがない。

 

 

新コーナーの『ちなみにツボ』は最初からつまずいてしまった…。

しかーし、無理矢理進むぞーっ!

 

 

 

 

 

翌年の2012年から丈が短くなり、背中がずいぶん曲がり、

花の数も激減…。

育て方が分かっていないからだ。

申し訳ない…。

 

 

 

 

 

 

ちなみに…。

『曲がる』といえば、『曲池 きょくち』というツボ。

肘(赤矢印)にある。

肘を曲げたときにできる『くぼみ』を池に例え、この名前がついた。

パソコンやスマホをしすぎて指や腕が疲れたときに、

ここのツボ押しが気持ちいい!

 

 

 

 

 

2015年10月12日。

真っ暗闇の中、鉢植えが置かれた場所に突っ込んで、

鉢が割れた…。

 

 

 

 

 

ちなみに…。

『突っ込む』といえば、黄緑色の矢印『天突 てんとつ』と、

赤矢印『水突 すいとつ』。

『天突』は左右の鎖骨の間にある。

『天』は上部のこと。

『突』は突出や突起のことであり、

ここではのどぼとけを指す。

 

 

『水突』はのどぼとけの横にある。

『水』は口から取り込む飲食物のこと。

飲食物を飲み込むときに、のどぼとけが上下に動くので、

この名前がついた。

風邪や花粉症など、のどのトラブルに

ちょこんと鍼やお灸をする。

 

 

 

 

 

新しい鉢に植え替えたが、翌年の2016年には花が咲かなかった。

うっ………。

しかーし、

 

 

 

 

 

2017年4月2日撮影。

花芽が伸びてるよー!!!

アップするとこんな感じ。

 

 

 

 

 

ヤッター!!!

 

 

新コーナー『ちなみにツボ』では、いろいろなツボを紹介するよー!

お楽しみに~~~!!!

ちなみに…。

いろいろなツボを紹介するコーナー『しりとりツボ』は、

しりとりが続かず2回でぽしゃった…。

グフフフ…。

 

動物にちなんだツボ

この時期になると、日中はつくつくぼうし(セミ)が鳴いているが、

日がかげると秋の虫が鳴き始める。

今年は、ひときわ大きく鳴く虫が1匹いる。

イヤ、まてよ。

窓を閉めきっても、声の大きさが変わらない。

もしかして室内に紛れ込んでいる?

聞き耳を立てると、どうやら台所にいるらしい。

角のごみ箱あたりかな???

ゴミ箱をそーっと持ち上げたが、いない…。

たまーにしか鳴かないので、居場所を限定できない…。

はやく仲間のいるところに戻してあげたいのに…。

 

 

さて、

鍼やお灸で用いるツボには、いろーんな名前がついている。

ツボがある部位の形状が、

動物そのもの、あるいは動物の一部に似ているから、

その動物の名前がついたツボもある。

残念ながら、秋の虫の名前がついたツボはないが…。

 

 

 

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赤い矢印が指しているツボは、『鳩尾 きゅうび』。

『鳩』はハトではなく、カッコウのこと。

『鳩尾』は、左右の肋骨の間にある胸骨という骨の真下にある。

胸骨の形状がカッコウの尾に似ているので、

『鳩尾』という名前がついた。

 

 

 

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赤い矢印が指しているツボは、『伏兎 ふくと』。

膝には、赤い花のシールを貼りつけている。

このツボは、太ももの中央にある。

太ももには、大腿四頭筋(だいたい・しとうきん)という大きな筋肉がある。

その中央は盛り上がり、

兎(うさぎ)が伏している姿に似ているので、

『伏兎』という名前がついた。

う~ん、わかりやすい!

 

 

 

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赤い矢印が指しているツボは、『犢鼻 とくび』。

『犢』は子牛のこと。

このツボは膝蓋骨の下のくぼみにあり、

その形が子牛の鼻に似ているので、

『犢鼻』という名前がついた。

各々のツボの名前には由来があり、

大先輩の鍼灸師がどんな思いで命名したのか、

思いめぐらすのも楽しい…。

 

 

さて、夜も深まり、23時13分。

台所でしゃがみこみ、食器棚に皿を戻そうとすると、

真横の壁にガサガサ動く物体を発見!

一瞬ゴキブリと思ったが、形が違う!!

こいつが大きく鳴く虫にちがいない!!!

 

 

 

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プラスチックのカップの中に入っているので、くっきりとは撮れなかった。

右側にあるのは10円玉。

胴体は1cmにも満たない…。

こんなに小さかったら、さすがに見つけられないなぁ…。

同じ鳴き声が聞こえてくる、庭の草むらに放した。

めでたし、めでたし…。