コトー Blog & Vlog

東洋医学のこと、鍼灸治療のこと、パーソナルトレーニングのこと、日々の暮らしのこと…。カテゴリー別に書き連ねています…。ちょこっと、動画も始めました…。

コトーの鍼灸スタイル~発想の転換

ある目標をかかげた時に、皆さんはどのように計画を立てて、

その目標を達成しますか?

その目標が高みにあればあるほど、細かいステップを計画し、

1つ1つクリアしてかないと、目標にはたどり着けない…。

その目標が経験したことであれば、すぐ計画も立てやすいが、

未知なものだと、いろいろな情報を得ないと計画は立てられない…。

目標を最短距離で達成するため、計画を実行していく途中で、計画を見直し調整していく…。

『人様の体を治す』という目標のために、私は日々こんなことを考えながら、

鍼灸治療をしています。

 

『問診(=評価)→問題点の抽出→治療計画の作成→治療→再評価』

個々の患者さんに対して、これらを繰り返しています。

この過程で治療計画の方向を転換することもあります。

ある治療計画に縛られていては、目標を最短距離では達成できません。

 

この『ある物事に縛られない』ためには、『頭の柔軟性が必要だなぁ…』と常々思います。

齢と共に(?)、脳細胞が灰色にくすんできた私にとって、柔軟な頭を維持するのは大変!

治療場面以外でも固定観念にとらわれず、

いろいろな角度から物事を見、行動したいと思っています。

…が!

実はこれって難しい?!?

 

 

今年の4月からお灸教室を当鍼灸院で始めました。

普段は、

こんな待合室。

 

お灸教室のときには

こんなふうにプチ模様替え。

 

襖を取り外し、ソファーを移動させるので、朝の掃除の手順が普段と変わります。

『いつもの掃除のルートの最後の部屋』から掃除がスタート!

これって、

ボーッとしていると、いつもの通りにしがちで、

「あーっ、そんなことしたら2度手間になるでしょっ!」と

自分に怒ったりして…。

「灰色の脳細胞!しっかりしてくれぇ~!」と自分に言いたい!

いまだに頭の中で考えながら、掃除をしています。

 

日々何気なくしている行動も、やり方をちょっと変えるだけで、

とっても新鮮になり、頭の柔軟性に繋がるかな…。

今年は4月からお灸教室を始め、7月からピラティス教室に通っています。

新しいことをするのはエネルギーがいりますが、

新しい発見も多く、これも頭の柔軟性に繋がるかな…。

コトーの鍼灸スタイル~気持ちと動作の連動

何かをしよう!とまず気持ちがあって、私たちは体を動かしますね。

その何気ない心と体の連動の積み重ねが、日々の日常生活を作っています。

しかし、腰痛や膝痛、だるさなどの体の不調や、無気力などの心の不調で、

その連動が滞ってしまうことがあります。

気持ちとは裏腹に、体が動かない、動かせない、動かしにくい。

               *

ちょっと想像してみて下さい。

台所でお湯を沸かそうと、ガス・コンロに火をつけ…、

リビングでちょっとテレビを見るつもりが見入ってしまい…、

火をつけっぱなしにしていることに気づいて…、

「あーっ!」と言った瞬間にすでに椅子から立ち上がり、

台所のほうに体が向いていませんか。

仕事に遅れそうな時、階段は駆け上りたいですね。

気持ちと動作の連動は、とっても速いです。

その1つ1つの気持ちに体がついてこられないことが続くと、

心のストレスにもなります。

               *

東洋医学は心と体は一体ととらえています。

精神活動は体に影響を与え、逆に体は精神活動に影響を与えます。

これは、ツボ・モデルの左腕。 手のひら側です。

腕の中央を走っているのが、

『手厥陰心経 て・けついん・しんけい』という経絡です。

小指側を走っているのが、

『手少陰心包経 て・しょういん・しんぽうけい』という経絡です。

どちらも心(精神活動)と関係しています。

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経絡は、体中に張り巡らされた通路で、

エネルギーや栄養分を全身に送っています。

その経絡の上にのっているツボに鍼やお灸で刺激をすることにより、

滞ったいた経絡の流れを改善させ、体と心の不調を整えます。

鍼灸は体の調子だけを整えると思われがちですが、

先の2つの経絡のツボなどを用いて、心の調子も整えます。

               *

体と心の不調が整ってくると、動作に変化が現れます。

例えば、何かつかまらないと立ち上がれなかったのが、

つかまらずに立ち上がれるようになる…。

動作に無駄がなくなりますね。

無気力でできない事ばかりだったのが、

少しずつやれることが増えてくる…。

動作に広がりがでてきます。

もう1つの変化はスピードです。

1つ1つの気持ち(=目的)を的確に達成する、表現するために、

脳ミソ(=心)はそれぞれの動作にあったスピードをイメージしていると思います。

あせった時には、速く動きたい!

気が進まない時には、だらだらと動いちゃう!

当鍼灸院に通って下さる方の調子が良くなった時、

「この方は本来これぐらいのスピードで動きたいんだぁ…」と

通い始めた頃のスピードを思い出します。

「一人ひとりのスピードにあった、気持ちと動作の連動ができるように

サポートをしていきたいなぁ…」と思います。

               *

今日もとりとめのない、分かりにくい話につきあったいただき、

ありがとうございます!

福岡もやっと梅雨が明けました!

熱中症に気をつけましょう!

コトーの鍼灸スタイル~コツをつかもう!

東洋医学の特色の1つに、

『自然治癒力を高めて、治す』というのがあります。

鍼やお灸でツボを刺激することにより、

ツボがのっている経絡(けいらく)の流れが良くなります。

経絡は全身にはりめぐらされ、その中には気(=エネルギー)と

血(けつ)(=栄養分)が通っていると考えられています。

経絡の流れがよくなるということは、

気や血が全身に充分に行き渡るようになるということで、

体全体が活性化し、自然治癒力が高まり、

様々な症状を改善します。

               *

体自体が「治すぞっー!」とエネルギーが満ちてくるには、

どのツボにどのような鍼やお灸をしたらいいのかな…って、

鍼灸師の私は常々考えます。

それと同時に、患者さんの心も「治すぞっー!」 「治るぞっー!!」という

気持ちで満たされますように!!!って願います。

心身一体。

心も前向きになることが大切です。

               *

鍼灸師としては、

「鍼やお灸をして、よくなってきましたーっ!」

「よくなりましたーっ!」

と言われることは、とってもうれしいです。

「無理をして、痛みがちょっとぶり返したけれど、

自分でストレッチやマッサージをしたらよくなりました。

自分なりに良くなるコツがつかめてきました。」

と言われることも、とっても、とっても、とっても、うれしいです。

鍼灸治療に来られる方は、

長期に渡る症状や、強い痛みのある方が多いです。

とんとん拍子に症状が改善していかないこともあります。

行きつ戻りつ、少しずつ前進していくときは、

精神的強さが必要です。

日々、生活していく中で、自分の体をみつめ、

痛みなどの変化に対して、自分なりの対処法をみつけられるようになると、

ちょっとしたストレスに振り回されない体になっていきます。

自然治癒力が高まっていくからだと思います。

               *

昨年いただいた胡蝶蘭が今年も咲きました。

「花を咲かせるのが難しいよねぇ~。

水をあげすぎるとダメだし…」

観葉植物を育てたことのない私にはかなりのプレッシャー!

写真奥のあじさいは、反対に、雨降りの日は生き生きとしている…。

各々の植物にあった育て方をするのは難しーい!

自分がしている仕事も共通点があります。

個々の患者さんにあう鍼灸治療をするにも、

日常のアドバイスをするにも、

『さじ加減』が大切だな…って最近よく思います。

なんでも負担が大きすぎたら長く続きません。

ほどよく適度なものが、無理がなく、いいですね。

患者さんがぴったりあうコツをつかめるよう、

サポートをしていきます!

コトーの鍼灸スタイル~初心にかえるぼん!

大宰府にある九州国立博物館で開催されている『平山郁夫展』に行ってきました。

実物は画集よりも何百倍も素晴らしい!

「シルクロードへ行きたい!」という想いが、またフツフツと沸いてきました。

中国留学中にシルクロードへの旅行を企画していました。

その頃、腰痛が長く続き、何十時間も汽車に乗ることができず断念!

それ以来、シルクロードのことはすっかり忘れていました。

               *

平山画伯は、壁画、石像などの模写も数多く描いていますね。

精密な模写に、絵画への情熱はもちろん、

模写する対象物の制作者への尊敬の念や時代背景などへの追求心が、

ひしひしと伝わってきます。

自分で見たものを、ひたすら描き続けることにより、

自分の内面や技術を高めていく…。

絵画を通して、その確固たる姿勢もびしばしと伝わってきます。

               *

私の仕事は鍼灸師。

目の前の患者さんの体と動作を見て…、

体に触れて…、

体の中からの声に耳を傾けて…、

その方の心身の状態や鍼灸の方法を見極める。

それらの道筋を毎回、先入観なしに繰り返し続ける…。

患者さんに、よりよい治療を提供するために…。

平山画伯の絵画を見ていたら、

そのことの大切さを改めて感じました。

               *

これは、私がはり師ときゅう師の国家試験勉強中に使っていた参考書。

国家試験前の半年間は、鍼灸学校で模試を何回も受けました。

同じ問題が出るわけはなく、間違えたところを教科書で調べ、

この参考書の外側の空欄に書いて覚えることを、

模試の度にしていました。

はり師ときゅう師の国家資格がなければ、鍼灸治療はできません。

もう、必死!!!でした。

今でも調べたいことがあると、

「あっ!あの参考書に以前書いたな!」と思い出し、

ページを開くことがあります。

ついつい違うページもパラパラ見ては、

あの頃の情熱を呼び起こしています。

コトーの鍼灸スタイル~小さな小さな喜びをみつけよう!

20数年、人様の体を治す仕事に従事していると、

治り方は様々だなぁ…と感じます。

つい最近、腰を痛めてしまった!など、

急性の症状は、鍼やお灸ですぐ改善しやすいです。

何十年来の頑固な腰痛がある!など、

症状が長く重く続いている時や

全身がかなり弱っている時は、

鍼やお灸の効果がすぐには得られないこともあります。

こりかたまっている症状がなかなか動き出さない…、変化しない…。

よくなってきたなぁーと思っていたら、

ひどい時ほどではないけれど症状が一時的に強まる…。

しっかり休養をとれば、回復は早まります。

しかし、ほとんどの方が仕事や家事、育児、介護など

様々なことをこなしながら、治療をしていますよね。

体と心への負担が大きいほど、治り方に影響します。

治り方がゆっくりだったり、一時的に逆戻りしたり、停滞すると、

心も重く沈みこみます。

鍼灸治療に通い始めた頃よりも改善していても、

すごく調子がよかった頃と今の自分を比較しがちで、

落ち込んでしまう…。

心と体はとても仲がいいので、

精神的な落ち込みが体にも影響することがあります。

「ちょっとしたことだけれど、

以前はできなかったことができるようになった…」

「そういえば、前はすぐ疲れていたけれど、

疲れにくくなり体力がついてきた…」

などなど、体の小さな小さな良い変化に気づけると、

前向きな気持ちでいられます。

当鍼灸院を利用している方に治療後の生活状況を尋ね、

鍼やお灸をしている時の良い反応を察知し、

ご本人に良い変化をすぐ伝えるようにしています。

小さな小さなことですが、とっても大事なことだと思います。

治療に限らず、うれしいことや感動することを見つけると、

それがどんなにちっぽけなことでも、ハッピーになれますね。

つい最近、私がうれしかったことは、これ…。

食べたいなぁ~と思っていたクッピーラムネを偶然見つけました。

大好きな…

カルミンも見つけました!

やったぁー!!!