コトー Blog & Vlog

東洋医学のこと、鍼灸治療のこと、パーソナルトレーニングのこと、日々の暮らしのこと…。カテゴリー別に書き連ねています…。ちょこっと、動画も始めました…。

コトーの鍼灸スタイル~見つける!見つける!見つける?!?

あったー!!!

偶然、棚の奥に見つけました。

 

 

半年前、これを床に落とし、

『はずす』の部品がはずれ、

もう見つからないと思っていました…。

 

 

紛失した部品の役目は、上蓋の固定。

これを裏返すと…

 

 

こんな感じ。

あれ、ぶれている…。

あっ、私が反射している!

これが何の一部か分かりますか?

 

 

炊飯器の蒸気口のケースです。

取り外して洗えます。

半年ぶりにフィッティングがいい!

おっとっとー、前置きが長すぎました。

 

 

さてさて、

私の仕事は、『見つける』という作業の連続です。

まず、鍼灸院に来られた方に話を聞き、

動作を見て、触診をして、

情報をぱっぱっぱーと整理して、

何が問題かを見つけます。

 

次に、その問題を解決するツボを見つけます。

見つけ方は様々です。

ツボには各々、特徴があります。

例えば、水分代謝が得意なツボは、

『むくみ』を改善するときに用います。

また、症状のある部位や、

反応が出ているツボの周辺は、

皮膚が黒ずんでいたり、産毛が逆立っていたり…と、

ちょっとした変化がみられることもあります。

そのようなところも治療ポイントになります。

 

ツボが決まったら、鍼やお灸をします。

体の変化を見つけながら、

鍼やお灸の仕方を調整します。

 

そして、鍼灸治療後には、

治療前と変わったところと変わっていないところを

見つけます。

それは、次回の治療プランに結びつきます。

 

常に、追求心を持ち続けるのは難しいですが、

地道な『見つける』作業により、

中味の濃い治療ができるのかな…って、

若輩者の鍼灸師は思ったりしてっへっへっへ~。

 

コトーの鍼灸スタイル~感覚を研ぎ澄ます…

最近、仕事(鍼灸治療)をしているとき、

「五感って大事だなぁ…」って思います。

当たり前のことですが、

コトーは、『眼』という感覚器を使って、

患者さんの姿勢や動作を見ます。

『耳』という感覚器を使って、

患者さんの声や話を聞きます。

『手のひらの皮膚』という感覚器を使って、

患者さんの肌の状態を見ます。

あらゆる感覚器を使って、患者さんの状態を把握し、

情報を整理し、治療方法を決めます。

「どのように感じるか…」は、治療に直結するので、

感覚を研ぎ澄まして、治療に臨むことが必須!

(と、コトーは思います。)

 

 

どうやって感覚を研ぎ澄ますのか…。

皆さん、何かに夢中で取り組んでいるときに、

話しかけられても気づかないことが

ありませんか。

無意識に余計な感覚刺激『音』などをシャットアウトし、

取り組む作業に必要な感覚だけを

研ぎ澄ましている?のかなぁ…。

 

 

鍼をツボに刺すときは、

鍼を持つ手の感覚だけに集中します。

豆腐に鍼を刺すように、抵抗感がなく

スッと鍼が入っていくときもあれば、

スライム(=食べ物のういろうを少し液状化

したような、でれ~っとしたもの。おもちゃ。)に

鍼を刺すように、少し跳ね返されるときもあり、

鍼先から手に伝わってくる感覚で、

ツボの状態が頭に浮かびます。

 

 

先日、静まり返った深夜に目を閉じると、

まず、すぐ近くで扇風機の羽音が聞こえ、

その向こうの庭から虫の声が聞こえ、

さらに向こうで、車が通り過ぎる音が聞こえました。

視覚をシャットアウトすると、こんな奥行きのある

聴覚の世界を味わうことができるんだ…。

しみじみと感じた、ひとときでした。

 

 

先週、当鍼灸院で、RKBラジオの取材がありました。

モグサやお灸のことを話しました。

相手(=リスナー)には見えないものを説明するって、

難しいですね。

「これで…」とか、「このように…」とか、

つい視覚に頼りたくなる…。

取材に来られた村上さんの話し方に感心する

ばかりでした。

「こいつに取材をしている写真を撮らせてください」

頼んでみたら、快く引き受けていただきました。

 

 

 

 

村上さん、かっこい~い!

 

放送は、6月18日(火) RKBラジオ

「開店!ウメ子食堂」  10:20~です。

視覚に頼らずに、なんとか説明しようとする

コトーの奮闘ぶりをぜひ聞いてください。

 

コトーの鍼灸スタイル~グルーブを楽しもう!

先日、CDショップへ…。

気になるニュー・アルバムが2枚!

1枚は、お店で試聴でき、なーんとなく心に響かず、

買うのを保留…。

もう1枚は、アルバム名もアーティスト名も思い出せない。

ラジオで聴いたときに、すぐ書き留めればいいのにねぇ~。

『洋楽でコーラス・グループ』とまでは覚えている。

アーティスト名『A』から探すしかない。

こんなことはしょっちゅうで、結局見つけられずに、

悶々とした思いで帰ることも多い。

今回はどうかっ!

 

おっ!

高校生のときによく聴いていたアルバムを発見!

あの頃はまだCDはなく、レコード!

でも、ジャケットは変わらない。 懐かし~い。

あっ!

また発見。

 

こんなに大人買い!

 

早速、聴いてみると、

あの頃大好きだったアルバムでも、

なんか物足りないなぁーと思う曲もあれば、

かっこいいーと思う曲もある。

キーボード、ギター、ドラム、ボーカル…、

各々のメンバーが奏でる音が溶け込みあう曲は

私を心地よい状態(グルーブ)にしてくれる。

 

最近、仕事中も『グルーブ』を感じることが多い。

日本の鍼治療は、鍼管(しんかん)と鍼を使う。

鍼のほうが、鍼管よりも若干長い。

 

 

鍼を鍼管の中に入れて、皮膚の上に置くと、

針先が鍼管からちょこっと顔を出す。

この写真の鍼管は透明のプラスチック製。

その針先をちょんちょんと軽くたたいて、

鍼を皮膚に刺す。

 

鍼の長さや太さ、使うツボの特徴、

そしてツボへの効かせ方によって、

私は打ち方を変える。

1回たたく、2回たたく、3回たたく。

これは使い分けるというよりも、

患者さんに心地よく感じるグルーブを追い求めたら、

自然と打ち方が変わってきた。

 

ところで、

鍼灸師によって、治療スタイルは様々。

私は『鍼を刺したまま、棒灸をする』スタイルが好き!

 

 

棒灸は、モグサを円柱状に固め和紙で包んでいる。

先端に火をつけ、皮膚から3~5cm離して温めると、

じんわり、じんわりと、ぬくもってくる。

鍼とお灸が共鳴しあうと、患者さんはリラックスして

心地よい空気感、グルーブが生まれる。

その中にいる私も心地よい!

 

おっとっと、話を元に戻して…、

もう1枚のアルバムも発見!!!

 

 

デスティニーズ・チャイルドの『ラブソングズ』。

悶々とした思いで帰らずに済んだっ!

 

コトーの鍼灸スタイル~お灸伝導師になりたい!?!

皆さんは、自分の仕事や趣味、習い事など、

取り組んでいることについて、

その良さや魅力を尋ねられたら、

スラスラスラ~と即答できますか?

どうでしょう…。

 

私は、昨日、お灸の良さについて聞かれました。

私の仕事の相棒であるお灸…。

 

お灸の良さ、その1。

お灸も鍼も、ヒトがもっている自然治癒力を高めて、

症状を治す医学です。

そのため、体に負担がなく、ほとんど副作用がなく、

安心して受けられます。

 

お灸の良さ、その2。

お灸も鍼も、症状や体質を治すだけでなく、

未病といって症状が現れる一歩手前の状態を治したり、

養生といって健康を維持できます。

 

お灸の良さ、その3。

ツボの取り方さえわかれば、自分で簡単にできる。

 

お灸の良さ、その4。

お灸をし続けると、体調の変化がすぐわかる。

例えば…、

「あれれ?昨日はお灸の温かさがすぐ感じたけれど、

今日は全然感じない…」

「あっ、そうか!今日は冷房のガンガン効いた部屋に

長くいたからなぁ…。 冷えがぶり返したかな…」

「今日はシャワーじゃなくて、浴槽につかって

全身をじっくり温めよう!」

体調のちょっとした変化に、すぐ気づき、

すぐ対処すれば、体調が大きく崩れることは

なくなります。

 

お灸の良さ、その5。

お灸の温かさが体も心もリラックスさせる。

 

お灸の良さ、その6。

お灸の材料は、モグサ。

モグサの原料は、乾燥したヨモギ。

ヨモギの燃えるにおいで、体も心もリラックス!

 

お灸の良さ、その7。

ゆったりとした時間を過ごせる。

効率よく仕事や家事をこなすために、

〇〇しながら、△△をして…、と

慌ただしく日々を過ごしがちですが、

お灸は〇〇しながら…とはいきません。

モグサの火が消えるまで、ただ待つ。

お灸以外は何もしない。

そんな時間って、貴重だと思います。

 

 

昨日、仕事が終わってから、

当鍼灸院でテレビの撮影がありました。

そのときに、出演者の内堀富美さんから、

お灸の良さを尋ねられました。

返答し始めたら、

お灸教室や鍼灸治療の一場面、一場面を

ぼわん、ぽわんと思い出しました。

「〇〇さんとお灸についてこんなふうに話したなぁ~」

「こんなこと、感じたなぁ~」

そんな経験の積み重ねにより、

広い視野と私なりの表現で、

お灸の良さや魅力を伝えられるようになるのかなぁ…。

昨日のテレビ撮影終了後に、そんなことを考えていました。

 

放送は、5月8日(水) テレビ西日本 『ももち浜ストア』の

午前9時50分からです。

『水曜マイスター』というコーナーで、

ツボやお灸(台座灸、棒灸)を紹介します。

よかったら見て下さーい!

 

台座灸
台座灸
棒灸
棒灸

 

 

 

 

 

 

 

 

 

気持ちいいよ!

 

コトーの鍼灸スタイル~『適度』って奥深い…

先日、ラジオで、自然農法を実践している方の

インタビューを聴きました。

畑を耕さず、雑草も取らずに、野菜を育てるそうです。

 

「いろいろと手を加えると、

かえって野菜の成長の邪魔をすることになる」

 

印象深い話でした。

その時に…、

理学療法士(リハビリ)の仕事をしていた頃の、

大大先輩の話を思い出しました。

 

「運動療法のハンドリングのテクニックには、

グレードがある。

最もレベルが低いハンドリングは、

セラピストが患者さんにたくさん触れて、

動き自体を誘導する。患者さんを動かす。

最もレベルが高いハンドリングは、

患者さんには触れずに、

口頭指示だけで動きを導き出す。」

 

セラピストが患者さんを動かせば、

患者さんは自分では動かなくていいので、

楽ちんですが、動き方はなかなか学べません。

運動麻痺などがあり、自分の意志では

体を動かしにくい患者さんにとって、

口頭指示だけで動くのは、

非常に難しくなります。

また、口頭指示をするセラピストは、

適確な指示が要求されます。

どこまで手を加えずに、ハンドリングできるか…。

常に考えながら、仕事をしていました。

 

 

鍼やお灸は、自然治癒力を活性化して、

症状を改善します。

鍼灸で使うツボには、各々効能があります。

たくさんの効能をもつ、万能のツボもいます!

どのツボに、どんな鍼やお灸をしたら、

どんなふうに諸症状に効かせられるか。

刺激の量が少なすぎても多すぎても、

自然治癒力を十分には引き出せない…。

そう思っています。

最適なツボと、最適な手技と、最適な刺激量は???

鍼灸師になってから、常に考えていることです。

若輩者の鍼灸師が偉そうなことを書いちゃいましたね。

ブハハハハーッ!

 

おまけの話、その1。

最適な量と言えば…、

朝食や昼食など仕事前の食事は、腹八分目ぐらいが、

体も脳みそも回転しやすくなると自覚しています。

がっ!

最近、物足りない!

パクパク食べ過ぎちゃう!

体の新陳代謝が上がっているわけではないので、

余分な脂肪が燃焼できず、

体に蓄積されてしまう!

危ない! 危ない!

危ないです!

 

おまけの話、その2。

リハビリ関係の本ばかりだった本棚は、

いつの間にか鍼灸本だらけになりました。

理学療法士の養成学校に入学した29年前に

購入した本は、もう2冊しかありません。

なんか、さみしいな…。