コトー Blog & Vlog

東洋医学のこと、鍼灸治療のこと、パーソナルトレーニングのこと、日々の暮らしのこと…。カテゴリー別に書き連ねています…。ちょこっと、動画も始めました…。

自律神経を考える…その1

自律神経は、私たちの体と心を自動的にコントロールしている。

『自動的』というのは、『無意識』ということであり、

私たちの意志では自律神経自体を制御できない。

というのも、自律神経は脳・心臓・肺・胃・腸・膀胱…など、

あらゆる臓器の働きをコントロールしているから…。

 

 

自律神経は、相反する働きをもつ『交感神経』と『副交感神経』からなる。

交感神経は、心臓や肺の働きを高めたり、

体温や血圧をちょびっと上昇させたり…、

日中、私たちが活動しやすいように各臓器に指令を送っている。

 

 

副交感神経は、心臓や肺の働きを緩やかにしたり、

胃腸の働きを高めて消化や吸収を促したり…、

夜間、私たちがリラックスしつつもエネルギーを蓄えられるように、

各臓器に指令を送っている。

 

 

さて、ここで問題!

脳の働きを活発にするのは、交感神経?副交感神経?どっち?

チッチッチッチッチ…。

正解は、交感神経。

副交感神経は、脳を休息状態にさせる。

 

 

第2問!

眠くなるのは、どっちの神経が優位に働くから?

チッチッチッチッチ…。

正解は、副交感神経。

交感神経が優位に働くと、眠気は感じにくい。

 

 

第3問!

腸の働きを活発にするのは、どっち?

チッチッチッチッチ…。

正解は、副交感神経。

交感神経は、腸の働きを抑えるように指令を送る。

 

 

こんなふうに、交感神経と副交感神経は、

天秤ばかりのようにバランスをとりながら、

私たちの体と心をベストな状態に保っている。

 

 

次は難しいぞ!

ラスト問題!

体温を調整するのはどっち?

チッチッチッチッチ…。

正解は交感神経。

寒いときには、皮膚の毛細血管を収縮させたり、

鳥肌を立たせて、

体内の熱を外に逃がさないようにする。

逆に、暑いときや運動中は、汗腺を開かせ、汗を出して、

体温を下げる。

 

 

今年の夏は猛暑というより極暑だった。

福岡は、日中35度を下がることがなく、

夜間は30度を下がることがなかった。

1日中クーラーをつけるしかなかった。

そうなると、足元が冷え、冷房病に…。

体温を調整する交感神経も、ずいぶん頑張ったと思う…。

 

 

おーっ、話したいことの半分しか書いていないのに、

長いブログになっちゃった!

この続きは、次回へ持ち越すよーん!

といいながら、おまけの話は書いちゃうよー!

 

 

理学療法士として、病院でリハビリの仕事をしていたときの話。

お弁当のおかずを何にしようかなぁ~。

冷蔵庫を開けるとサンマが目に留まった。

その頃、ガス・コンロにグリル機能は付いていなかった。

 

油たっぷりのフライパンで、サンマをカリカリに揚げたら、

冷めても美味しいかもしれない…。

朝からサンマを焼き、弁当箱に入れた。うっしっしー!!

 

 

その日は仕事の後、美容室を予約していた。

美容室の洗髪台で髪が濡れたら、

プオ~ンとサンマの臭い…。

うっ、もしかして、サンマの臭いを振りまきながら仕事をしていた?!?

それ以降、サンマをお弁当に入れるのをやめた。

 

 

 

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カリカリのサンマは美味しかったんだけどなぁ~。

美味しそうな写真は撮れなかったけれど…。

サンマを食べるたびに思い出す…。

 

人生の旅…

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職場の前にある公園に咲く彼岸花。

暴風雨が相次ぎ、

季節の移り変わりに気づかなかったなぁ…。

おっ!?

 

 

 

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公園にたたずむサギ。

4,5年前からこの公園にやってくる。

公園内に人がいるときは、

中央にある池の葦に身を置き、あたりを見渡している。

なぜここに?

彼を見かけるたびに、ある本を思い出す。

 

 

 

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ブルック・ニューマン作。

『リトル ターン Little tern』。

ternとは、アジサシという鳥のこと。

その中でも体が小さなコアジサシのことを

Little ternというらしい。

 

 

コアジサシは1年のほとんどを空中で過ごす。

そのうちの1羽が、突然空を飛べなくなる。

体が傷ついているわけではない。

彼は内面(心)に問題があると思い、

何を失ったのか、内面を探る旅に出る。

 

 

挿絵が多く、五木寛之氏の訳も小気味よく、

一気に読める。

 

 

 

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『ロスト ターン』。

こちらもブルック・ニューマン作。

五木寛之訳。

知らない土地に迷い込んだ、1羽のリトル・ターンが

自分の居場所を求めて旅に出る。

 

 

2冊とも、自分の『過去』『現在』『未来』とオーバーラップし、

読み進めるうちに、自分の『人生の旅』も見つめ直している…。

不思議な本。

 

 

20代の頃は、よく旅行に出かけた。

遠くにおもむくことで、仕事の重圧から逃れ、

好きな自然や建造物に囲まれ、

自分を元気にしたかった。

 

 

2006年~2008年に中国で鍼灸の修行をしてから、

1度も旅行に行っていない。

 

 

理由その1。

旅行に行きたい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

そんな強い気持ちがない。

なんでかな…。

 

 

理由その2。

長い間テレビがなく、旅行番組などを見る機会がなく、

『旅行』という2文字が頭に頭に思い浮かぶ機会もない。

 

 

理由その3。

せわしく日々を過ごしていると、そこから離れたくもなるが、

近くの山に登ったり、美術館などへ出かけると、

気持ちはワープする。

単純なんだなぁ~。

 

 

理由その4。

『人生の旅』に対して、考え方が変わった。

若いときは、心に重くのしかかる荷物はすぐ降ろして、

身軽になりたかった。

そんな荷物でも、しょい続けなければならないものもある…。

齢を重ねると、そんなことを知った。

 

 

また、本当の旅に出なくでも、

心持ち1つで、考え方や見方、行動など『人生の旅』を

ちょこっと軌道修正できることも知った。

 

 

 

 

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すくっと背筋よく立ち、遠くを見つめるサギに、

「自分なりの人生の旅をしようぜ!」と、後押しされる…。

 

動物にちなんだツボ

この時期になると、日中はつくつくぼうし(セミ)が鳴いているが、

日がかげると秋の虫が鳴き始める。

今年は、ひときわ大きく鳴く虫が1匹いる。

イヤ、まてよ。

窓を閉めきっても、声の大きさが変わらない。

もしかして室内に紛れ込んでいる?

聞き耳を立てると、どうやら台所にいるらしい。

角のごみ箱あたりかな???

ゴミ箱をそーっと持ち上げたが、いない…。

たまーにしか鳴かないので、居場所を限定できない…。

はやく仲間のいるところに戻してあげたいのに…。

 

 

さて、

鍼やお灸で用いるツボには、いろーんな名前がついている。

ツボがある部位の形状が、

動物そのもの、あるいは動物の一部に似ているから、

その動物の名前がついたツボもある。

残念ながら、秋の虫の名前がついたツボはないが…。

 

 

 

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赤い矢印が指しているツボは、『鳩尾 きゅうび』。

『鳩』はハトではなく、カッコウのこと。

『鳩尾』は、左右の肋骨の間にある胸骨という骨の真下にある。

胸骨の形状がカッコウの尾に似ているので、

『鳩尾』という名前がついた。

 

 

 

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赤い矢印が指しているツボは、『伏兎 ふくと』。

膝には、赤い花のシールを貼りつけている。

このツボは、太ももの中央にある。

太ももには、大腿四頭筋(だいたい・しとうきん)という大きな筋肉がある。

その中央は盛り上がり、

兎(うさぎ)が伏している姿に似ているので、

『伏兎』という名前がついた。

う~ん、わかりやすい!

 

 

 

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赤い矢印が指しているツボは、『犢鼻 とくび』。

『犢』は子牛のこと。

このツボは膝蓋骨の下のくぼみにあり、

その形が子牛の鼻に似ているので、

『犢鼻』という名前がついた。

各々のツボの名前には由来があり、

大先輩の鍼灸師がどんな思いで命名したのか、

思いめぐらすのも楽しい…。

 

 

さて、夜も深まり、23時13分。

台所でしゃがみこみ、食器棚に皿を戻そうとすると、

真横の壁にガサガサ動く物体を発見!

一瞬ゴキブリと思ったが、形が違う!!

こいつが大きく鳴く虫にちがいない!!!

 

 

 

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プラスチックのカップの中に入っているので、くっきりとは撮れなかった。

右側にあるのは10円玉。

胴体は1cmにも満たない…。

こんなに小さかったら、さすがに見つけられないなぁ…。

同じ鳴き声が聞こえてくる、庭の草むらに放した。

めでたし、めでたし…。

 

生理痛や生理不順を鍼とお灸で治そう!

生理痛や生理不順に鍼とお灸?

イメージがしにくいよねぇ~。

『生理』には、気(=エネルギー)と血(けつ)(=栄養分)の充実、

そして血の調整が大切といわれている。

五臓六腑の中で、それらに深くかかわるのは脾(ひ)、腎、肝。

東洋医学で表現する臓器と、西洋医学の臓器は別物。

働きが若干異なるのでご注意を…。

 

 

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赤いラインは『足太陰脾経 あし・たいん・ひけい』という経絡。

足の親指にあるツボ『陰白 いんぱく』から始まり、

足のすね、内もも、おなか、胸、と上がり、

胸の外側にあるツボ『大包 だいほう』で終わる。

この経絡は『脾』にもつながり、

血を順調にめぐらせる働きをする。

 

 

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『足少陰腎経 あし・しょういん・じんけい』。

足の裏にあるツボ『湧泉 ゆうせん』から始まり、

脚の内側、おなか、胸、と上がり、

鎖骨下にあるツボ『兪府 ゆふ』で終わる。

この経絡は『腎』にもつながり、

気や血を作り出す臓器の活性化をうながす。

 

 

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『足闕陰肝経 あし・けついん・かんけい』。

足の親指にあるツボ『大敦 だいとん』から始まり、

脚の内側、おなか、と上り、

下部肋骨下にあるツボ『期門 きもん』で終わる。

この経絡は『肝』にもつながり、

血を蓄え、体の活動状況に応じて血量を調整する。

 

 

経絡には気と血が流れている。

生理痛や生理不順で、これらの経絡の流れがとどこおる。

経絡の上にあるツボに鍼やお灸をすると、

経絡の流れが改善し、

経絡や臓器のもつ機能も活性化し、

生理痛や生理不順を治す。

 

 

 

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超有名なツボ『三陰交 さいんこう』。

内くるぶしの上にある。

3本の『陰』の経絡が交わるところなので、

この名前が付いた。

その3本の経絡とは、先の『足太陰脾経』、『足少陰腎経』、『足闕陰肝経』。

このツボに鍼やお灸をするだけで、

この3本の経絡の流れを改善できる。

すごいヤツ!

 

 

『生理のサイクル』の元締めはホルモン。

ホルモンはとってもデリケート。

体や心がチョーきつくなると、ホルモンも影響を受け、

生理が遅れたり、止まることもある。

そんなときには、心に働きかけるツボにも鍼やお灸をして、

体も心も元気にすることが大切なんだなぁ…。

 

 

来月の当鍼灸院のお灸教室のテーマは、

『生理痛や生理不順をお灸で治そう!』

9月11日(日)と13日(火)に開催!

生理痛や生理不順が当たり前になっている方はぜひ参加してほしい!!!

詳しくはホームページの『お灸教室ページ』をご覧ください。

さぁーて、おまけの『胡蝶蘭の話』。

 

 

 

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何年も花は咲かないけれど、

3枚の葉がびょーんと天に向かって開いていた。

そのうちの1枚が黄色に変色し、ふにゃふにゃになった。

やむなく切ると、すぐ新しい葉がにょきにょきと伸び、

あっという間に古い葉と同じくらいの風格になった。

えらい!

 

 

 

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同時期に1枚の葉が変色し、緑の葉は1枚となった。

1枚きりかぁ…。

バランスがとれないねぇ~。

そう思っていたら2枚の新しい葉が伸びてきた。

写真では見えにくいが、小さい葉の左隣に更に小さな葉がある!

2枚同時のせいか、成長は遅い。

がんばれぇ~~~!

 

 

 

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まったく伸びない2枚の葉のうちの1枚が変色し、

1枚きりとなった。

成長が止まっているから、このまま1枚きりかな…。

そう思っていたら新しい葉が顔を出してきた。

ちっちゃいながら上を向いて伸びる姿はうれしいなぁ…。

この夏、福岡は亜熱帯地方のような猛暑だけれど、

胡蝶蘭にはちょうどいいみたい。

残暑はまだまだ続くかな?

踏ん張って乗りきろー!!!

 

お盆に思うこと…

10年ほど前のこと。

夜中に目が覚めると、目の前にシルクハットの男性がたたずんでいた。

背後の月明りで顔は見えない。

普段なら、ギャ~~~!と叫ぶが、

不思議と『怖い』感情が湧いてこない。

数秒後には再び眠っていた…。

 

 

朝目覚めると気配はない。

お盆にご先祖様が会いに来たのかな…。

お墓参りにも行かず、あきれているだろうな…。

せめてお盆とお彼岸にはご先祖様に思いをはせよう…。

 

 

 

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小学校のとき、図工の課題だった木箱の細工。

彫刻刀で草花の形に彫り、色を付けた。

図工は大好きだった。

 

 

 

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10年経ち、理学療法士になったら、

運動麻痺のある子どもたちの椅子や日用品を作り始め、

いつのまにか自宅にも日曜大工の道具が揃っていた。

 

 

それから20年ほど経った頃、

父方の祖父の祖父が大工の棟梁だったことを知った。

アイデアが浮かぶと作りたい!衝動に駆られるのは、

ご先祖様の影響にちがいない…。

 

 

 

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小学校の頃から手芸も好きだった。

フェルトでぬいぐるみのマスコットを作るのが流行っていた。

母は洋裁が得意で、一緒に生地を買いに行き、

スカートやバックなどをたくさん作ってくれた。

 

 

 

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母の影響で自分もちょこっと洋裁をする。

最近作ったパンツ。

母も私もゴム・ウエストのパンツがお気に入り。

ウエストが調整できるから楽ちん!

既製服はウエストのゴムが生地に縫いつけられ、

ゴムを変えられないものが多い。

中高年向けのパンツはゴムを変えられるが、

色がとーても地味。

 

 

そこで、母のために作ってみた。

「すそがひっつれている」とダメだしされ、縫い直した。

いくつになっても師匠は厳しい。

母は何がきっかけで洋裁をするようになったんだろう…。

今度聞いてみよう…。

 

 

海を見ても泳ぎたいと思わないが、

山を見ると登りたい!と思う。

きっかけは30年ほど前、バイト先で誘われたスキー。

リフトから眺める雪山は、スキー場から流れる音楽がこだまする。

ちょっと上達すると風を切りながら林道を滑り降りる。

山って居心地がいいな…。

しばらくして登山のサークルに入り、

休日のたびに近隣の山に登った。

 

 

山に入ると、『帰ってきた』という思いでいっぱいになる。

ご先祖のどなたかは、山の中に住んでいたか、

山に係わる仕事をしていたに違いない!!!

 

 

ご先祖様はたくさんいるから、心躍る!血が騒ぐ!!ことが、

まだまだあるような気がする。

自分が天寿を全うするまでに、

ご先祖様が築き上げ受け継いだものを

どれだけ引き出せるかな…。

いつも頭にアンテナをはり、

面白い!やってみたい!事にチャレンジし続けたいと思う。