コトー Blog & Vlog

東洋医学のこと、鍼灸治療のこと、パーソナルトレーニングのこと、日々の暮らしのこと…。カテゴリー別に書き連ねています…。ちょこっと、動画も始めました…。

山本二三氏の背景画の世界をテクテク鑑賞!

特集ブログ『器官と臓器の症状に働きかけるツボたち』が

大詰めにもかかわらず、一休みだよ~ん!

 

 

 

 

 

高速バスに乗るのは久しぶり。

熊本に行くのも久しぶりだなぁ~。

草木染めの講習会に行ったきり…。

機織り教室の生徒同士で行ったんだなぁ。

 

 

 

 

 

草木を煮出した汁で糸を染めた。

 

 

 

 

 

同年。

自宅の庭で育てた藍(アイ)の生葉で、毛糸も染めたなぁ。

一般の藍染めは、かめの中で発酵させた藍で染める。

生葉をミキサーにかけたもので染めると、濃紺にはならない。

 

 

 

 

 

カーディガンを編んだ。

懐かしい~~~~~!

 

 

 

 

 

草木染めの講習会の合間に、熊本城にも行ったんだ。

へっ?!?

1996年5月3日!?!

22年も前なの?!?

コトーのほっぺたは、ぷっくぷくぅ~!

 

 

 

 

現在の熊本城。

2016年4月14日と16日の大地震の爪痕が痛々しい…。

いたるところで、石垣が崩落したままだった。

あの時は福岡も大きく揺れた。

同じ場所で、マグニチュード7の地震が立て続けに起きるなんて、

考えられなかった。

『通例』という言葉は天災には通用しないんだ…。

心が凍りそうなくらい悲しい出来事があるたびに、

『今、この時』の大切さを痛感する。

『今、何をしたいのか…』

『今、何をすべきなのか…』

『今、何をするか…』

 

 

ネットで博物館や美術館を検索していたら、

会期が明日までの展覧会を見つけた。

熊本県立美術館。

遠いなぁ…。

でも、目に留まったということは、ご縁があるはず…。

行こう!

 

 

 

 

 

山本二三(にぞう)展。

山本氏は、『未来少年コナン』や『天空の城ラピュタ』、

『火垂るの墓』、『もののけ姫』など、

テレビや劇場のアニメーションの美術監督を務めつつ、

その背景画なども手掛け、

それらが200点ほど展示されていた。

 

 

空と雲。

光と影。

架空の物語であっても、まるで風景写真をデッサンしたように、

緻密に描かれている。

建物の影を見るだけで、太陽がどのあたりにあるか想像できる。

深い情熱をもって作られた作品は、作品自体の持つパワーも強く、

ずしんずしんと心に響く。

 

 

山本氏の描く雲は、『二三雲』と言われるくらい評価が高い。

コトーも雲が大好き!

 

 

 

 

 

7年前に自分で撮った雲。

龍がかすみを食らう? 吐く?

展覧会の帰りのバスでもパシャ!

 

 

 

 

 

往復6時間ぐらいかかったが、

心を突き動かされて出向いたからこそ、

この夕焼け雲に出会えたんだなぁ…。

 

鈴木春信氏の浮世絵の世界をテクテク散歩!

 

 

福岡市博物館で開催中の、

『ボストン美術館浮世絵名品展 鈴木春信』へ行ってきた。

 

 

 

 

 

何カ月も前に購入するから、

その存在すら忘れがちな前売り券も持ってきたよー!

 

 

鈴木春信氏は葛飾北斎氏よりもずーっと前に活躍していた浮世絵師。

30代半ばにデビューし、40代半ばに急死。

1760年~1770年と、作成期間は短い。

 

 

浮世絵を見ていると、260年前にタイムスリップした感覚になる。

今、あるのが当たり前の『電化製品』や

車・バイク・自転車などの便利グッズはなく、

何でも手間がかかっていたに違いない。

でも、その頃はそれが当たり前。

絵からは、せかせか時間に追われる感じはしない。

誰もが、のびのびと『粋 いき』に暮らしていたのかなぁ…。

 

 

子どものおなかにお灸の跡がある浮世絵もあった。

鍼灸が中国から日本に伝わったのは、562年。

1760年代には、庶民にお灸は浸透していたんだなぁ…。

 

 

 

 

 

浮世絵を見るときの楽しみは、着物の柄合わせ。

柄物の着物の上に、別の柄の羽織を着ていても、

ちぐはぐした感じがしない。

着こなしも『粋』なんだなぁ。

 

 

 

 

 

今回の展示品は150点!

コトーはじーっくり見るので、時間が足りない…。

春信氏の作品はほとんど海外にあり、

なかなかお目にかかる機会がない…。ない…。ない…。

翌日も見に行った。

作品の説明書きや音声ガイドの内容を覚えているので、

絵を見ることだけに集中できる!

 

 

美術館や博物館に行くたびに、

「あーっ! 忘れたっ!」と思う物がある。

 

 

 

 

 

近くを見るための眼鏡。

普段は遠近両用の眼鏡を掛けているが、

細かい絵を見るときには見づらい。

2日目には忘れず持参した。

会場内で眼鏡を変えようと思ったら、バックの中にない!

あっ! 荷物が重いから、コインロッカーに日傘と、

ペットボトルと、度付きのサングラス…と入れ、

近くを見るための眼鏡も一緒に入れちゃったんだぁー!

あ~!!

 

 

結局、遠近両用の眼鏡をはずし、急接近して裸眼で見た。

無地の着物にエンボス加工(凹凸)して、柄を表現してる!

黒地の着物を下から覗きこむと、柄が浮かび上がってくる!

コトーは染めと織りを習っていたので、興味津々!

 

 

いきなり問題!

 

 

 

 

 

これはどう染めたか、わかる?

デコレーション・ケーキにデコレーションするときに使う、

円錐形のチューブの中に糊を入れ、

歯磨き粉をチューブから出す要領で、少しずつ糊を押し出しながら、

布に線を描く。

糊が布地に浸みこみ、その部分だけが染料をはじき、染まらない。

 

 

白い生地の中央に円を描くように糊を置き、

円の中を赤の染料で染めたら、

円の外は染まらないから、日の丸の出来上がり。

水洗いすれば、糊はとれる。

円の外も赤く染めたら、円の輪郭が白の線として

布地の色が残る。

 

 

 

 

 

コトーが1993年頃に作ったスカーフなんだなぁ…。

 

 

 

 

 

絣を作ってみたくて、糸を染めるときに濃淡をつけて、

織機で織った。

 

 

 

 

 

ランチョンマット6枚の出来上がり!

 

 

 

 

 

近くで見ると、こんな模様。

春信氏もこの模様を見てたと思うなぁ…。

 

 

この展覧会は8月26日(日)まで!

興味を持たれる方がいるかもしれないと思い、

特集ブログ中だったけど、このブログを書いたよーん!

次回は特集ブログに戻ります。

 

特集~器官や臓器の症状に働きかけるツボたち⑥~脳・その3

脳は、体と心の最高司令官!

その働きは多岐に渡る。

①反射、②感覚系の統合、③運動系の統合、④自律機能の統合、

⑤情動、⑥高次中枢神経系の統合。

前々回と前回のブログで、①から④までの脳の働きと、

それにかかわるツボたちをご紹介しました。

チョー難しい話につきあっていただき、

誠に!誠に!誠に!ありがとうございます。

今日も眉間にシワを寄せながら、お読みください。

 

 

⑤情動

 

 

情動とは怒りや恐れ、喜び、悲しみなど、

一時的に急速にあらわれる感情であり、

それには身体的、生理的な変化を伴う。

その感情とそれに伴う体の反応は、

脳の緻密な回路によって引き起こされる。

 

 

 

 

胸の間にあるツボ『膻中 だんちゅう』。

心臓の病気でもないのに、ちょっとした不安でも、

すぐ動悸がするときに使うツボ。

 

 

 

 

『中脘 ちゅうかん』。

黄緑色の矢印は『神闕 しんけつ』というツボ。

おへそにあたる。

中脘はその上にある。

不安や悩みがあり、そのために食欲がなくなったり、

胃がムカムカするときに使うツボ。

精神的なストレスが長く続いたり、

大きなストレスがドン!と来たときにも、

このツボに反応があらわれやすく、

コトーは鍼もお灸もするなぁ…。

 

 

 

 

手首の少し上のあるツボ『内関 ないかん』。

イライラや不安などの心の不調や、

自律神経の乱れを整える働きがある。

気持ちを落ち着かせたいときに、ツボ押しもおすすめ!

 

 

 

 

忙しい日々が続き、体力も気力も落ちてくると、

ちょっとしたことでイライラ…。

生理中にイライラする方もいれば、

更年期症状でイライラする方もいる。

そんなときに、足の甲にあるツボ『太衝 たいしょう』に

ちょこんと鍼をしたりお灸をして、

気持ちを静める。

 

 

こんなふうに、心の不調に働きかけるツボもたくさんある。

9月9日(日)と11日(火)に当鍼灸院で開催するお灸教室のテーマは

『心の不調』。

約2年ぶりのテーマ。

今回ご紹介したツボの取り方やお灸の仕方、ツボ押しのコツなどを

伝授しちゃうよー!

興味のある方はぜひご参加ください。

詳しくは『お灸教室のページ』をご覧ください。

 

 

⑥高次中枢神経系の統合

 

 

『高次中枢神経』とは、高次元の脳の神経機能のこと。

例えば…。

 

 

ヒトは、聞いた言葉をおうむ返しで話せるし、

ドラマの内容をかいつまんで話せるし、

書かれた文章を声に出して読むこともできる。

これは動物の中では、高い次元の神経機能であり、

脳の様々な箇所が働き統合され、

なせる技なんだなぁ…。

 

 

過去の様々な経験に基づいて、

行動や反応を変化させる能力、つまり『学習』も

高次元の神経機能。

他には、記憶、意識、注意、覚醒、睡眠、知能、

判断、思考、創造性なんかも、

脳のいろーんな箇所が働き統合して

なせる『技』なんだなぁ…。

 

 

脳って無意識に働いていることがほとんどだから、

ついつい使いすぎても気づきにくい。

こんなふうに脳の働きを書き出してみると、

しっかり睡眠時間をとったり、

日中でもボーッとする時間を作って、

脳を充分に休ませることが大切なんだなぁ…と実感する…。

 

 

久々におまけの話。

7月の博多といえば、『博多祇園山笠』。

地区毎に舁き山(かきやま)をかついで、

約5kmのコースを走り、タイムを競う祭り。

 

 

 

 

山笠のメイン会場の『櫛田神社 くしだじんじゃ』。

博多仁和加(はかたにわか)の発表会があると聞き、行ってきた。

 

 

 

 

三味線などのおはやしとともに、

目の部分にお面を着けた演者がマイクの前に立ち、

博多弁で話し始め、話の終わりにオチをつける。

実際に見るのは初めて。

小学生も出演!

昔からの郷土芸能が息づいているんだなぁ…。

 

 

境内を散歩していると、???な建造物を発見!

 

 

 

 

屋根瓦がのってる壁?!?

 

 

 

 

横から見ると、瓦がぎっしりつまってる。

何だろう…。

 

 

 

 

ほぉー、『博多べい』っていうんだ。

戦国時代、戦国大名や豪族の争奪で、

焼け野原となった街を、

豊臣秀吉の命で復興した証に、

戦火で焼かれた屋根瓦や石などを

壁に埋め込んだ。

それを後世に残そうと、一部を櫛田神社に移設したらしい。

 

 

おぉ、話が反れた!

この日は流舁き。

各地区内を舁き山が舁き回る。

 

 

 

 

櫛田神社近くは、西流。

 

 

 

 

川端商店街は、土居流。

7月15日がクライマックスです!

 

履き心地と機能が肝心!その②~こだわりの愛着品⑤

 

 

中国最古の医学書『皇帝内経 こうていだいけい』。

紀元前4-5世紀頃から100年頃までにまとめられた。

多くの医学者が治療経験に基づき、書いた本。

中国の気候風土や社会環境の違いにより、

発生しやすい病気は各地で異なり、

治療方法も地域によって異なった。

そんな記述がある。

 

 

東方の海岸地方では、オデキができやすく、

へん石と呼ばれるメスで切開する治療が発達した。

西方の砂漠地帯では、内臓の病気になりやすく、

薬物を煎じた液(漢方薬)が発達した。

北方の高原地帯では、冷えからくる内臓の病気が生じやすく、

灸による温熱療法が発達した。

南方ではけいれんを伴う痛みやしびれが生じやすく、

鍼治療が発達した。

中央では、手足が萎えて冷え、頭がのぼせる病気や、

慢性の悪寒発熱病が多く、

整体療法や按摩療法が発達した。

 

 

コトーが鍼灸の修行で中国に留学中のこと。

テレビの天気予報を見ていたら、北はダウンジャケットのマーク。

南は半袖Tシャツのマークだった。

本土が広い中国ならではの、医学の発展の仕方だと思う。

 

 

そんな中医学が日本に伝わったのは、562年。

中国の僧侶が仏典ともに医学書を携えてやってきた。

そして、江戸時代(1603年~1868年)に入ると、

お灸は伝統医療として、広く庶民に浸透した。

お灸をしている姿が、浮世絵の題材にもなっている!

日本の鍼灸の歴史も長い!!!

 

 

その江戸時代の末期、1865年創業の履物店に行ってきた。

ずーーーーーーーっと欲しかった物をゲットしたよー!!!

 

 

 

 

下駄。

下駄の台はいくつも種類があり、

ビギナー・コトーは黒塗りのスタンダード・タイプを選んだ。

雨をはじいてくれる!

たくさんある鼻緒の中から、1セット選び抜くのも時間がかかった。

その場で鼻緒を下駄の台に取り付けてくれる。

外を試し履き…。

慣れてないから、脚がカックンカックン…。

 

 

靴って履き続けると、自分の足に馴染んで履きやすくなるが、

それは形が崩れるってことで、靴底のゴムの減り方も偏る。

下駄は右と左と決めずに、左右を履き変えれば、

鼻緒の型崩れはしにくい。

下駄の脚は均等に削れる。

 

 

底の鼻緒の留め部が擦れるくらい脚が削れたら、

新しい台に鼻緒を付け替え、

使い切った台はお風呂の焚き木として使われていた。

全てを使い尽くす…。

先代の日本人の知恵なんだなぁ…。

 

 

最近購入したお気に入りの靴。

1時間も履いていると、右足が痛くなっちゃう。

靴屋に行った。

「土踏まずがありませんねぇ。

この靴の特徴として、

中敷きの土踏まずの部分の盛り上がりが強く、

それに足が対応しきれないようですね。

痛いからといって、靴ひもを緩めてしまうと、

靴の中で足が動き、痛みを助長しかねません。」

 

 

土踏まずは、指を曲げる筋肉でできている。

ということは、足指の筋肉が衰えているってことー!?!?!?

思い当たる節はある。

 

 

 

 

2017年10月06日のブログ、

『履き心地と機能が肝心!こだわりの愛着品④』で紹介した草履。

室内用として愛用。

冬は指先が寒いから、スリッパ・タイプのサンダルを履いていた。

草履や下駄は足指を使わないと脱げちゃうから、

履いて歩くだけで、足指の筋肉トレーニングになる。

冬の間、草履を履かなかっただけで、退化しちゃったのぉ~~!

情けない…。

ということで、室内の草履復活!

着物を着るわけではないが、

コトーの普段着に下駄は合いそうなので、

外では下駄を履いて、さっそうと足指を使うぞぉー!!!

 

写真の世界をテクテク散歩!

初めて降り立った直方(のおがた)駅。

博多駅から1時間強。

けっこう近いんだなぁ…。

テクテクテクテク……………。

アーケードを通り抜けると……。

 

 

 

 

 

直方谷尾美術館。

 

 

 

 

現在、鋤田正義(すきた 正義)写真展、開催中!

鋤田氏は1938年直方生まれ。

地元での初の写真展。

デヴィッド・ ボウィなど海外の音楽家や日本の芸能人だけでなく、

道歩く人や何気ない風景写真の数々…。

 

 

「外に一歩出れば、撮りたいものであふれている」

「考えて撮ると、いい作品にはならない」

「いろいろ考えずに、とにかく外に出て写真を撮りまくることだ」

鋤田氏のそんな言葉が心に残る。

写真を撮る相手や風景の本質を、カメラのレンズを通して

瞬時にとらえる技量を持っているんだなぁ…。

 

 

コトーも仕事中(鍼灸治療)に、

『症状や体質や治療の骨幹を瞬時に見極める』大切さを

痛感している。

患者さんの主訴や視診、触診よりも

何気ない世間話の中に、そのヒントが隠れていることもあり、

いつも心のアンテナを立て、これはっ!と思うことを

柔軟に瞬時にキャッチできる感性が必要なんだなぁ…。

 

 

昨日は、福岡市介護実習普及センター主催のツボ押し講座で

講師をしてきた。

テーマは『介護疲れを解消するツボ押し!』。

始まる前に、心のアンテナの受信音を最大限にセッティング!

40名の受講生とスタッフの気持ちに答えられるよう、

ディスカッションをしながら、話す内容を微調整…。

 

 

紹介するツボは10個!

受講生の人数もツボの数も多い。

2時間の講座中に、40名の受講生が印をつけたツボを

1人でチェックするのは難しいかな…と思っていたが、

受講生やスタッフ、サポーターの皆さんのおかげで、

講座がスムースに進み、一人ひとりのツボのチェックができ、

内容の濃い講座ができたかな…。

 

 

鋤田氏の言葉にその気になり、

写真展を出ると、右手にカメラを握った。

 

 

 

 

光りのグラデーションがきれい!

 

 

 

 

美術館のトイレ近くの窓ガラス。

 

 

 

 

レトロなアーケード。

 

 

 

 

直方と言えば成金(なりきん)饅頭。

アーケード内でゲット!

げっ! 饅頭のほうがピンボケ!

 

 

 

 

実のなった桜を見ーっけ!