コトー Blog & Vlog

東洋医学のこと、鍼灸治療のこと、パーソナルトレーニングのこと、日々の暮らしのこと…。カテゴリー別に書き連ねています…。ちょこっと、動画も始めました…。

足にまつわる話・その3~遠隔操作の足のツボ

あじゃじゃじゃぁ~、随分ご無沙汰です。

皆さん、お元気でしたか。

足にまつわる特集を組んでおきながら、

こんなに間隔が空いては…。

失礼しました!

 

第1弾が『扁平足と外反母趾』、

第2弾が『足に優しい靴選び』、

第3弾の今日は、特徴のある足のツボを2つご紹介します。

 

1つめは、『足臨泣 あしりんきゅう』。

 

gb_41_asirinkyu

 

足の薬指と小指の骨の間にあります。

このツボは、『足少陽胆経 あし・しょうよう・たんけい』という

経絡の上にあります。

 

tms_gallbladder_meridian

 

赤いラインがその経絡。

頭には『頭臨泣 あたまりんきゅう』というツボもあります。

『足臨泣』も『頭臨泣』も『泣』という漢字が入っているとおり、

目の症状を治すときに使います。

 

目から遠いツボなのに、なぜ使うのか…。

『足少陽胆経』という経絡は目にもつながっています。

この経絡の上にある『頭臨泣』や『足臨泣』に鍼やお灸をすると、

この経絡の流れ、そして目の症状も改善します。

 

同一の経絡上にある2つのツボで、

似たような名前、かつ同じ働きをするのは、

珍しいです。

 

2つ目は『裏内庭 うらないてい』。

 

ex_uranaitei

 

足の裏にあります。

このツボは経絡の上にありません。

『内庭』という、足の甲にあるツボの真裏に、

『裏内庭』があります。

 

tms_stomach_meridian

 

『内庭』は『足陽明胃経 あし・ようめい・いけい』という

経絡の上にあります。

この経絡は胃にもつながっています。

『内庭』も『裏内庭』も胃のトラブルを治すときに

用います。

『裏〇〇』と名付けられるツボは、とっても珍しいです。

 

鍼やお灸で用いるツボは、こんなふうに症状のある部位から

離れたツボもよく使います。

遠隔操作でちょちょいのちょい!

 

さぁて、足にまつわる、おまけの話…。

私は昔から人様の足の形を見るのが大好き!

ヒトはこの世に生まれて、つかまり立ちをし、

伝い歩きをし、一人で歩けるようになり、

それからずーっと足で体重を支えてきました。

 

明治、大正生まれの方の足は、骨格ががっしりして

かっこいい!

幼少のころ、飛行機や電車、バス、くるまなど

便利な乗り物はなく、遠くまで歩いたから、

骨格がガシッと発達したのかなぁ…。

 

赤ちゃんのように、足の裏全体がぷにゅぷにゅ

柔らかい足を見ると、車でばかり移動して、

長時間歩いたり立っていないのかな…って、

生活スタイルを想像します。

 

足の形は、その方の人生の軌跡を語っています………。

 

月夜に想うツボ…

数日間、お月様がきれいでしたね。

月光浴をしていたら、月夜の風景がポワン、

ポワン…と頭の中に浮かんできました。

 

鍼灸の修行のため、中国に留学していたときのこと。

留学地から一番近いのは、南京空港。

朝出発の便だったので、前夜は南京のホテルに泊まりました。

フロントで、空港までの時間を尋ねると、車で1時間!!!

旅行会社には、空港から一番近いホテルを頼んだのにぃ~!

翌朝5時半に、ホテルが手配した車に乗り込み、

真っ暗闇へ、ゴーッ!

民家がほとんどない田舎道を延々と走り、

どこへ連れて行かれるのか、不安は募るばかり…。

一人ぼっちの心細さを救ってくれたのは、

地平線すれすれに浮かぶ、どでかーい満月でした。

 

次に浮かんできた月夜の風景は、

郊外の一軒家に住んでいたときのこと。

毎日残業があり、自宅の庭に車を止めて外に出ると、

あたりは真っ暗闇。

玄関のドアの鍵を開ける時は、手探り状態。

満月の日は鍵穴が見え、お月様の有難さを

しみじみと感じていました。

 

私は鍼灸師になる前に、理学療法士(リハビリ)の

仕事をしていました。

理学療法士の養成校に通っているときのこと。

最終学年は、3か所で8週間ずつインターン実習がありました。

3か所目は、田んぼの中にどでん!とある病院でした。

その地域はミカンの産地で、農家のだだっ広い庭の

隅っこには、収穫期に出稼ぎに来る人たちを泊める

プレハブ小屋がありました。

実習期間中の住居として、学校はそこを借りていました。

雨の日には、トタン屋根がうるさく、ラジオが

聞こえない…。

プレハブ小屋の外に、ぽっちゃんトイレとお風呂場があり、

夜は懐中電灯が必要でした。

安い中古の自転車を購入し、車もほとんど通らない

道を通っていました。

帰り道に月夜に照らされたのは数えるほど…。

真っ暗闇の中、自転車を走らせていると、

急に後ろから車のクラクションを鳴らされ、

慌てて外によけた瞬間、体ごと真下に落ちる感覚…。

気づくと、自転車ごと側溝の中に立っていました。

8週間の実習を終え、都心に戻ってきたとき、

電灯の有難さをしみじみと感じました。

 

おっとっとー、前置きが長すぎーい!

今日は、『月』にちなんだツボを紹介します。

 

trunk_front

『日月 じつげつ』

7番目と8番目の肋骨の間にあります。

上の写真では脇腹近くで、青いラインの上にあります。

 

tms_gallbladder_meridian

赤いラインは、『足少陽胆経 あし・しょうよう・たんけい』

という経絡。

この経絡の上にあるツボ44個の中で、『日月』は

とっても重要なツボです。

足少陽胆経は、五臓六腑の『胆』ともつながっています。

東洋医学では、『情緒は臓器がつかさどっている』と考えます。

決断と勇気をつかさどっているのは、『胆』。

決断とは、その明(=真理)を求めることであり、

明の字は日と月から成り立っているので、

このツボは『日月』と名付けられました。

説明が難しいツボを選んじゃったなぁ~。

なんとなく伝わったかなぁ…。

『日月』は、肋間神経痛や肋骨下の膨満感などの

治療に用いられます。

 

ツボの名前の由来って、しゃれてる!

また、紹介しますね。

 

庭のツボ

1ヶ月前に、仕事場の庭の剪定がありました。

毎年、春と秋に自分で草取りや庭木の剪定を

していました。

今年の春はさぼってしまい、

小さな庭もジャングル化!

植木屋さん! ありがたい!!!

 

剪定当日、仕事を終え、ブラインドを開けて、

庭を見ると………、

うっ! 緑がない! モミジだけ!

 

2013_09_03_001

これは、鍼灸院を開設するときに、

看板を取り付けている写真。

左のもみじは健在ですが、右の桜のような古木は

剪定で切り取られていました。

 

2013_09_03_002

こんなに可愛い花を咲かせていたのに…。

 

「植木屋さんとフェンス越しに軽く打ち合わせをしたけれど、

もう1回、庭で事前に確認しあえばよかった」

「今年も春先に自分で、剪定すればよかった」

後悔はつきません。

時々、切り株を覗き込みますが、

脇からちょろちょろっと新芽が出てくる気配はありません。

 

最近の長雨で、ぐんぐん雑草が顔を出しています。

どんな形であれ、生きるものがあってこその

『庭』なんですね。

 

 

『庭』といえば…、

メジャーなツボに『内庭 ないてい』と『神庭 しんてい』が

あります。

今日は、『内庭』というツボをご紹介します。

 

foot

 

足の甲で、人差し指と中指の間の延長上にあります。

『内』は深部、『庭』は居住地を意味します。

このツボは、近くよりも遠く離れた頭部、心、腹部などの

症状を治し、表よりも奥に作用するので、

『内庭』と名付けられました。

 

tms_stomach_meridian

赤いラインは、『足陽明胃経 あし・ようめい・いけい』

という経絡です。

黒目の下の『承泣 しょうきゅう』というツボから始まり、

口の横、こめかみ、のど、胸、おへその外側、太ももの前…、

と下って、足の人差し指で終わります。

『内庭』は、この経絡の上にのっています。

 

ツボに鍼やお灸をすると、経絡が刺激され、

経絡が通っている部位の症状を改善します。

『内庭』というツボに鍼やお灸をすると、

『足陽明胃経』という経絡が刺激され、

経絡が通っている頭部や心、腹部の症状を治します。

遠隔操作(?)ですね。

 

ツボの由来は諸説あります。

もう1つご紹介!

『手足がカチコチに冷え、じっと横になりたがり、

物事や声を聞きたがらず、奥の部屋に閉じこもってしまう』

症状を治すことから、『内庭』と名付けられました。

名前の由来って、とっても興味深い!!!

機会があったら、またご紹介します!

 

ツボのしりとり~その2

昨日と今日、福岡は空気がひんやりとして、

過ごしやすかったです。

上陸しそうだった台風が温帯低気圧に変わったから???

以前、福岡は台風が、よく上陸していました。

風が強い時は、傘をさしきれないので、

レインコートを着て、歩いて出勤していました。

看板などが飛んできそうで怖かったなぁ…。

 

 

さぁて、今日のしりとりは、『台風』の『風』からスタート!

『風』がつくツボは、『風市 ふうし』 『風池 ふうち』

『風府 ふうふ』 『風門 ふうもん』 ……。

えーっと、『風池』にしよう!

ツボの名前には、すべて由来があります。

このツボのある部位は、少し窪んでいます。

それを『池』に例えています。

体力が落ちると、ここから風邪(ふうじゃ)が入るので、

『風池』と名付けられました。

風邪(かぜ)だけでなく、頭痛、首こり、肩こり、背中のコリ、

などを治します。

さぁ~て、このツボはどこにあるでしょうか?

 

 

じゃじゃ~ん!

 

うなじです。

 

 

ガンガン冷房の効いた部屋で、このツボを冷やさないように、

襟のあるシャツを着たり、首にスカーフを巻くと、

寒さや風邪(かぜ)予防になります。

筋肉は冷えると硬くなるので、強い首こり・肩こりさんも、

ご注意を!

 

 

次は~~~、

『風池』の『池』!

ち…、ち…、ち…。

『曲池 きょくち』にしよう!

関節を曲げると、このツボのある部位に

窪みができます。

そのため、『曲池』と名付けられました。

のどや腕の痛み、皮膚のトラブル、などを治します。

さてさて、

このツボはどこにあるでしょうか??

 

 

じゃんじゃかじゃぁ~ん!

 

肘です。

長時間、パソコンなどを操作した時に、

このツボを押すと気持ちがいいです。

 

 

次でーす!

『曲池』の『曲』!

きょく…、きょく…、きょくきょく…。

『曲垣 きょくえん』 『曲骨 きょくこつ

『曲差 きょくさ』 『曲泉 きょくせん』 …。

よぉーし、『曲泉』にしよう!

このツボは、気(=エネルギー)や血(=栄養分)が

泉のように集まる特徴があります。

それで、『泉』という漢字がつきました。

関節を曲げてからこのツボを取るので、

『曲泉』と名付けられました。

脚のある関節の痛みや、婦人科の症状に

使います。

さぁて、このツボはどこにあるでしょうか?

 

 

じゃっ、じゅっ、じょ~っ!

 

膝の内側です。

 

 

すぐ近くに、『陰陵泉 いんりょうせん』や

『膝関 しつかん』というツボもあり、これらは

膝のトラブルの時に用います。

 

 

次はー、

『曲泉』の『泉』!

せん…、せん…、せ~ん…。

『湧泉 ゆうせん』にしよう!

このツボは、泉のように底から気や血が湧き出てくる

特徴があり、『湧泉』と名付けられました。

のぼせ、頭痛、不眠、全身疲労などを

治します。

このツボはどこにあると思いますか?

 

 

じゃじゃじゃでしょ~、

足の裏です。

 

 

ここに台座灸や棒灸をすると、

足の裏がほんわか温まり、

体全体がリラーックスしてきます。

気持ちいいですよ!

 

台座灸
台座灸
棒灸
棒灸

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今日はしりとりをしながら、4つのツボをご紹介しました。

ツボの由来を知ると、ツボが取りやすくなり、

ツボの効能がなーんとなくわかります。

また、機会があったら、ツボのしりとり 第3弾に

チャレンジします!

お楽しみに!

 

しりとりツボ~その1

 

ゴールデンウィーク中、福岡は晴天!

冬物の洗濯をしまくり、あっっっという間に

過ぎちゃったなぁ~。

おっ!

今日は、『晴』のつくツボからスタートしよう!

 

 

『睛明 せいめい』

あっ! ばれちゃいました?

『晴』ではなく、『睛』。

中国語で『ひとみ』という意味です。

学生の頃、よく書き間違えていましたハハハァー!

まあ、細かいことは置いといて、

ツボの話のはじまり、はじまりぃ~。

 

 

赤いラインは、『足太陽膀胱経絡 あし・たいよう・

ぼうこうけい』という経絡。

経絡は、全身に張り巡らされた通路のようなもの。

その上にツボがのっている!

『睛明』は、この経絡の一番目のツボです。

 

 

 

 

『睛明』は、目頭と鼻の間にあります。

目が疲れたときに、このツボを押すと気持ちがいい!

 

 

さて………、

代表的な経絡、12本は、すべてつながっています。

『睛明』とつながっているのは、『聴宮 ちょうきゅう』。

このツボは、『手太陽小腸経 て・たいよう・

しょうちょうけい』という経絡の最後尾にあります。

経絡は栄養分とエネルギーを全身に送っていますが、

その流れ方が決まっています。

小腸経→膀胱経 と流れます。

 

 

 

 

『聴宮』は、耳たぶの前にあります。

字のごとく、耳のトラブルに使うツボです。

 

 

さてさて………、

顔ツボの中で、

効能がわかりやすいツボは、他には、

『承泣 しょうきゅう』かな?

黒目の下にあります。

『承』は受ける、『泣』は泣くという意味です。

涙を受け止める場所なので、

このような名前が付きました。

目のトラブルに使うツボです。

 

 

このツボは、『足陽明胃経 あし・ようめい・いけい』

という経絡の一番目!

この経絡は、五臓六腑の胃ともつながり、

胃の症状を治すときにも使われます。

 

 

胃の症状を治すといえば………、

『胃の六つ灸 いのむつきゅう』があります。

膈兪(かくゆ)、肝兪(かくゆ)、脾兪(ひゆ)というツボの

左右6個にお灸をします。

 

 

これらのツボは、『足太陽膀胱経』の上にあります。

背中の3本のラインの、真ん中です。

『膈兪』はウエストの切り替え部分から、

上に6個目。

食道に近いです。

『肝兪』は、同じく上に5個目。

『脾兪』は、同じく上に3個目。

この2穴は、胃のあたりです。

これは、昔から伝わる灸法です。

 

 

昔から伝わるといえば………、

『逆子の灸』があります。

足の小指にある『至陰 しいん』にお灸をして

逆子を治します。

今でもよく使われています。

『至陰』は、『足太陽膀胱経』という経絡の最後尾に

あたります。

 

 

おーっ! やったぁー!

「1つの経絡の最初のツボで始まり、

最後のツボで終わる、しりとりブログを書こう!」

そう思いついたのはいいが、原稿を書くのに時間が

かかってしまった!

ごちゃごちゃ、しすぎちゃったかな??

でも、楽しかったので、機会があったら、

『しりとりツボ~その2』にチャレンジします!!!