コトー Blog & Vlog

東洋医学のこと、鍼灸治療のこと、パーソナルトレーニングのこと、日々の暮らしのこと…。カテゴリー別に書き連ねています…。ちょこっと、動画も始めました…。

中国留学思い出し日記~自炊生活

真面目なブログが続き、ちょっとブレイクしたくなりました。

4年前にフラッシュ・バーック!

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鍼灸と中国語の勉強で中国に留学していたときの、

寮の自室の一角。

棚が足りなくて、日本からの郵送に使ったダンボールが棚代わり。

現地の料理は、味が濃く、辛かったので、自炊していた。

炊飯器や皿・カップなどなど最低限必要なものを購入。

そうそう、

電磁気を購入したら、鍋とフライパンがおまけで付いていた!

ラッキー!

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留学生寮の1階には炊事場があり、

利用者だけがガス代を支払っていた。

隣の部屋には、大型冷蔵庫が5台あり、

自由に使ってよかった。

1年経って、冷蔵庫の中身の盗難騒ぎがあり、

私も買ったばかりの6個セットのヨーグルトを盗まれたっ!

その時は冬だったので、自室のベランダにダンボールを置き、

その中に冷蔵庫の食材を入れていた。

ラッキーと思っていたが、その冬は50年ぶりの大寒波で、

次第に食材は凍っていった…。

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野菜は市場へ買いに行った。

量り売りで、巨大なウリほどあるかぼちゃも

2分の1や、4分の1にカットしてくれるので、ありがたかった。

豚肉はベニヤ板の上に、カットしたものが無造作に置かれ、

お客さんは指でむにゅむにゅ肉を押していた。

肉の新鮮さを確かめていたのだろうか。

市場の奥から、にわとりの鳴き声が聞こえていて、

「あそこでさばくんだ…」と思うと、

どうしてもそのエリアには近づけなかった。

結局、外資系大型スーパーの、

ガラスの向こうに陳列している肉を買っていた。

ここは食材が豊富で、パンに塗るタイプのチーズをみつけたときには驚いた!

商品をまじまじ見ていると、隣の50代ぐらいの中国人男性に肘鉄され、

「これは何なんだ!?」と聞かれたこともあったなぁ~。

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現地で油・醤油・コショウ・塩などの調味料を購入し、

炒め物や煮物を作ったが、どうやっても妙な味…。

中国人の友人の手料理は、おいしい中華料理だったのに…。

結局、油は輸入物のオリーブ・オイルを買い、

醤油やコショウなどは日本から送ってもらった。

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自室のある5階から1階の炊事場へ階段で、

炊飯器や鍋、フライパンなどの道具と食材を持っていくのは一苦労。

そのうち、自室で野菜や肉をカットして、

鍋やフライパンに入れてから、炊事場へ行くようになった。

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日本人の留学生は多いときでも、たった6人。

みんな、積極的に中国人大学生たちと交流し、

日本人同士でつるむことはほとんどなく、

私は毎日1人で料理を作っていた。

ベトナムからの留学生たちは一緒にいることが多く、

毎日のように夕飯を作っているグループもいた。

男子学生も料理が上手で、

作りたての生春巻きや揚げ春巻きなどを、

私はしょっちゅうつまみ食い、いえいえ、試食していた。

あの味が懐かしいなぁ…。

あせる夢

キャ~、妖怪だぁー!!!!!

ほうぼうから聞こえてくる叫び声。

逃げ惑う人!人!人!

私には妖怪が見えないが、とにかく走り出す。

公衆トイレを見つけ、そこに逃げ込む。

高速道路のパーキング・エリアにあるような、

両脇に20個くらいあるトイレ。

人の気配はしない。

とにかく、1ヶ所に入り込み、扉を閉め、鍵をかける。

足元からのぞきこまれて見つからないように、

何かの台の上にのる。

息をひそめていると…

ドスドス小走りする音が聞こえ、

一つひとつ扉を開けている様子。

隣のトイレまで来たところで、携帯電話の呼び出し音。

妖怪は壁のむこうで話しだした。

とっさに自分の携帯電話を出して、電源を切ろうとしたが切れない。

あ~っ!!!

まだ妖怪は話している。

私は公衆トイレの外へ飛びだした。

そこはゲゲゲの鬼太郎の世界。

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というところで目覚めた。

夏だからって、なんて夢なんだ!

携帯電話が夢の主人公になるとは信じられない。

以前、私は『携帯電話はいらない派』。

初めて携帯電話を購入したのは中国留学中。

現地で知り合った中国人たちとは、よくメールでやりとりをした。

中国語の漢字の読み方はローマ字で表記。

アルファベットで打って、漢字変換するだけ。

帰国して初めて日本語でメールをした時、

平仮名・漢字・カタカナの3種類もあって、

みんな、こんな面倒くさいことをしているんだ…と感心!

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中国では、携帯電話の通話料は先払い。

残金が減ってくると、

「残り〇元(円)です」とメールが送られてくる。

すると、通信会社に行き、ある程度のお金を払い込む。

通信会社に行きそびれて、残金がなくなると、

通話もメールもできなくなり、何度も困った。

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ときどき高速バスで南京に遊びに行った。

南京に入ったとたん、

「ようこそ!南京へ…」とメールが入った。

北京でも上海でもどこへ行っても、そんなメールが入った。

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ところで、この夢、夢占いでは何を暗示するのだろうか。

気になる~っ!

中国留学思い出し日記~エアコン事情・冬編

前々回のブログの続編です。

暑苦しいこの時期に、寒い話におつきあいください。

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50年ぶりの大寒波に中国にいるとは…。

本来は1年に数回雪が降っても、すぐ溶けてしまうような場所。

それが、最高気温0℃、最低気温-3℃って時もあった。

修業していた鍼灸院は電気代節約でエアコンを使わない。

地元で裏地つきの重たいロング・ダウンコートと、

分厚い毛糸のスパッツと、

内側がモコモコのブーツを購入。

それでも、鍼灸治療室に何時間もいると

寒くておなかが痛くなる。

おなかと背中にホッカイロを貼っていた。

日に日に患者さんは激減。

電気敷毛布やハロゲンヒーターを持参する患者さんもいた。

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中国人医師である鍼灸の先生は、ときどき自宅へ昼食に誘ってくれた。

部屋の中で重たいロング・コートを脱ごうとすると、

75歳の先生は薄いコートを脱ぎながら、

「コトー、寒いから脱がないほうがいい」と言う。

「それなら、先生、窓を閉めて」

「エアコンをつけて」

心の中で毎回つぶやいた…。

奥様の手料理はみるみる冷えていく…。

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中国語学科の教室のエアコンは自由につけてよかった。

始業時間は朝8時なので、なかなか教室の中が暖まらず、

学生はコートを着たままだった。

やっと教室の中が暖かくなると、

中国人教師は、暑い!と言ってエアコンを切る。

コートを脱がれる教師は滅多にいない。

みるみる教室の中は冷えていく。

私たち学生もコートを脱ぐ機会はない…。

冬の授業の必須アイテムは、ふかふかの座布団(木の椅子だった)、

ひざ掛け、温かい紅茶を入れた魔法瓶。

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寮の自室にもエアコンがあった。

廊下とベランダに通じる扉は、どちらも木戸でかなり隙間があった。

日本から持参した隙間テープを貼った。

足りないところは、どうしようか考えに考え、

日本からの荷物を入れていたダンボールをカット!

画鋲で木戸に固定し、隙間をうめたら、けっこう風を防げた。

それでも、真冬には、エアコンの吹き出し口の下だけが暖かく、

そこから離れられなかった。

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時間があるときは、中国人の大学生にも自室で中国語を教わっていた。

部屋の中が暖かくても、大学生たちはコートを脱がない。

脱ぐ習慣がないから。

だから、来てもらう時は、エアコンの設定温度を下げ、

自分が服を着込んだ。

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留学中、日本人に、

「帰国したら、真っ先に何がしたい?」と聞かれると、

「温かい浴槽にじっくりひたりたい…」と必ず答えていた。

シャワーだけではつらいよっ!

中国留学思い出し日記~エアコン事情・夏編

2006年8月から2008年2月まで、

中国の安徽省(あんきしょう)という所で

鍼灸と中国語の勉強をしていた。

夏は外気温が40度。

ただ立っているだけで、ソフトクリームのように体がとろける…。

エアコンを使うと電気代が高くなるので、

一般市民は持っていない、あるいは使っていなかった。

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私がお世話になった、こじんまりした医院もそうだった。

エアコンは設置してあったが、使ってはいなかった。

鍼灸治療室は、風通しの悪い2階の一室。

麻の長ズボンをはいていたが、真夏には裾を切って

半ズボンにした。

格好なんて気にしていられない…。

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この部屋で熱中症で倒れたら、「もう来なくていいよ」と言われそうで、

塩と砂糖入りの紅茶を500mlのペットボトル2本に入れて持参し、

ちょこちょこ飲んでいた。

おかげで太り、

「コトー、太って綺麗になったね」と先生や患者さんに言われ、

ちっともうれしくなかった。

真夏は患者さんが激減する…。

この部屋ではしかたがない…。

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だいたい14時ごろに終了し、30分ほど歩いて寮に戻る。

街路樹が少ない街。

公園やビルの谷間など、遠回りでも日陰のある所を

極力通って帰った。

日傘を差していたが、Tシャツの下まで日焼けをした。

おそるべしっ!

中国留学思い出し日記~警備員と太極拳

蒸し暑い日が続きますね。

朝、仕事場を掃除していると、あごからポタポタ汗が…。

振り返って温度計をみると、室温33℃、湿度40%。

動きが鈍くなるはずです。

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今日は、久々のこのコーナー!中国思い出し日記!

(って、誰も待っていないか、ハハハーッ!)

私は2006年8月から2008年2月まで、中国に鍼灸の勉強に行っていました。

同時に、ある大学の、留学生対象の中国語専門学校で、

中国語の勉強もしていました。

そのときの出来事に、今日はおつきあい下さい。

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専門学校のロビーには、警備員が常駐している。

2人の女性警備員が、偶数日と奇数日に分けて、勤務していた。

(奇数日の警備員は、31日と1日と続けてするわけで、

厳密に交代制ではないような…。)

だだっ広いロビーにはエアコンがなく、

暑い日も寒い日も平気な顔をして、たくましく立っていた…。

私は会話の勉強も兼ねて、休み時間によく話しかけていた。

50代の警備員は、聞き取りやすい発音で、

私が聞き取れない時は掲示板の黒板に書いてくれた。

(現地での私の必須アイテムは、電子辞書!)

授業が終わり、学生がいなくなると、

彼女は警備服のまま、ロビーで太極拳をしていた。

一緒にやろうと声を掛けられ、ときどきおじゃましていた。

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大学の前にある大きな公園では、朝6時ぐらいから太極拳をしている人が多い。

音楽に合わせて、つるぎやおうぎを使っている団体もあった。

私はたった1年しか太極拳を習っていないので、

外でなんて、とてもとても…。

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広いロビーで太極拳(もどき)をしていると、

仕事を終えた中国学科の中国人の先生方が、

私を見てクスクス笑いながら、玄関へと歩いていく。

太極拳って健康体操のイメージがあるが、本来は武術!

相手がこうやって攻めてきたら、こうやってかわす、あるいは攻める、という型があり、

それらを流れるようにしていくのが太極拳。

コテコテの武術を習った私は、先生方に攻めるポーズをとったりして、

楽しんでいた。

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帰国する前に、警備員の彼女に挨拶に行ったら、

1週間の冬休みに入っていて、会えなかった…。

同じ警備会社の人が警備をしていたので、お礼の手紙をその場で書き、託した。

知り合った中国人の中で、彼女といる時が一番リラックスして話せた。

今でも、また会いたいなぁ~と思う。