コトー Blog & Vlog

東洋医学のこと、鍼灸治療のこと、パーソナルトレーニングのこと、日々の暮らしのこと…。カテゴリー別に書き連ねています…。ちょこっと、動画も始めました…。

特集:五臓六腑と経絡とツボと鍼灸の関係性⑧~手少陰心経・前編

心臓の大きさは、握りこぶしぐらい。心筋と呼ばれる特殊な筋肉の塊。電気的な興奮で、1分間に70回程度拍動(=収縮)し、動脈へ血液を押し出す。心臓の1回の拍動で押し出される血液量は、70~80ml。70ml×70回=4900ml。1分間に約5ℓも心臓から血液が押し出され、全身の動脈、そして静脈へと流れる。

東洋医学でも、『五臓六腑の中の心(しん)は血脈を司る』と言われている。血(けつ)(=栄養分)は、脈(みゃく)の中を流れる。脈とは、経絡と血脈(=血管に該当する)のこと。ただ、『血』単体では動けない。『気(=エネルギー)』が血を押して動かすことにより、血は脈の中を流れることができる。『気』にはたくさんの種類がある。ここで登場するのは『心気 しんき』。心が持つ『気』。血が心から全身に送られ、やがて心に戻ってくるのは、心気の働きによるもの。心気が年中無休で働き、全身に常に栄養が行き渡る。

東洋医学では、『心は神(しん)を蔵す』と言われている。神は、思考・判断・記憶など、意識的な心(こころ)の働きを指す。だけでなく…。

何気なくスマホを開き、「おっ、コトーの特集ブログが再開した」と気づく…。心臓のイラスト?ちょっと読んでみようかな…。スマホの画面を操作する…。様々な感情が湧き出て、言動や行動を起こす。これらも『神』に含まれる。

心がガシッ!と神を支えていれば、精神は安定し、しっかり考え、しっかり行動できる。心の働きが不十分で、神を支えきれないと、不眠、多夢(夢を多く見る)、気持ちがフワフワ・ザワザワと落ち着かない、健忘などの症状が現れる。

東洋医学では、『心は君主の官(かん)』と言われ、五臓六腑を統括する。心が蔵する『神』は、五臓六腑同士の調整役もしている。話がややこしくなってきたが、心ってすごいヤツなんだよぉー。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

福岡市南区にある女性専門鍼灸&パーソナルトレーニング≪レディース鍼灸ことうプラス≫の女性鍼灸師・理学療法士のコトーでした。

【動画で見る!ツボの取り方】膝の痛みに働きかけるツボ『陰陰泉 いんりょうせん』

赤いラインは『足太陰脾経 あし・たいん・ひけい』という経絡。足の親指から始まり、内くるぶしの前からすねを上行し、内ももを通り、腹部と胸のやや外側を上行し、脇の下近くで終わる。『陰陵泉 いんりょうせん』というツボは、この経絡上の、膝下にある。

 

<右脚を後ろから見たイラスト>

ところで、太ももの後ろ側には、膝を曲げる筋肉3本がある。赤の部分。『大腿二頭筋 だいたい・にとうきん』と『半腱様筋 はんけんようきん』と『半膜様筋 はんまくようきん』。3本とも骨盤の下部から始まり、膝下の2本の骨に付く。大腿二頭筋は、膝下の外側の骨『腓骨 ひこつ』に付き、半腱様筋と半膜様筋は、膝下の内側の骨『頚骨 けいこつ』に付く。

 

青丸は『陰陵泉』。膝を曲げる筋肉が疲労して硬く縮まると、半腱様筋と半膜様筋の付着部分、ちょうど『陰陵泉』のあたりに痛みが出てくる。

 

<右脚を前から見たイラスト>

ところで、太ももの内側には、5本の筋肉がひしめき合っている。赤の部分。これらは股関節を動かし、脚を内側に引き寄せる。5本とも骨盤の下部から始まり、4本は太ももの骨『大腿骨』に付き、薄筋(はっきん)だけが膝下の内側の骨『頚骨』に付く。

 

青丸は『陰陵泉』。5本の筋肉が疲労し硬く縮まると、薄筋の付着部分、ちょうど『陰陵泉』あたりに痛みが出てくる。

ところで、あなたの膝はどんな形?触ってみよう!膝の内側にぽっちゃりと余計な脂肪が付いていないかな?膝の前は?膝の裏は?プニョプニョ?余計な脂肪ちゃんが居座っていないかな?膝を動かす筋肉たちが弱まり、膝の関節をフルレンジ動かすことが少なくなると、そこに脂肪ちゃんが近寄ってくる!その脂肪が硬くなると、膝周辺に痛みが出ることもある。

O脚(=がに股)が強いと、膝関節の内側の隙間が狭くなり、膝の内側が痛くなることもあるねぇ…。

『陰陵泉』というツボは、膝の調子が悪いと痛みが出やすい場所にあるため、膝の鍼灸治療で出番が多い。

 

灸頭鍼(きゅうとうしん)がおすすめかなぁ~。鍼先にモグサを差し込み、お灸もしながら、筋肉や脂肪の硬さをほぐす。

 

台座灸を使ったセルフお灸もおすすめ。台座灸は底にシールが付き、お灸がしやすい。

福岡県福岡市にある、女性専門鍼灸&パーソナルトレーニング≪レディース鍼灸ことうプラス≫の女性鍼灸師・理学療法士のコトーでした。

【動画で見る!ツボの取り方】生理痛・生理不順など婦人科の症状や膝の痛みに働きかけるツボ『血海 けっかい』

赤いラインは『足太陰脾経 あし・たいん・ひけい』という経絡。

 

体内では臓器の脾とつながっている。脾は、気(=エネルギー)と血(=栄養)の元となる『水穀の精微 すいこくのせいび』を作り、全身に運ぶ。また、経絡の中を流れる血が外に漏れ出ないように、脾は経絡に働きかけている。

 

『足太陰脾経』の上にあるツボ『血海 けっかい』は、先ほどの脾の働きの『強力なサポーター』。血を整え、血の流れを促し、脾の大海に血を戻す。ここで、地球を思い浮かべてほしい。海水は川へと流れ込み、下って、やがて海へとたどり着く。その自然の摂理が、『血海』というツボの特徴に似ていることから、その名が付いた。スケールが大きいねぇ~~~。

生理中に出血量が多い、生理期間が長引く、などの生理不順や生理痛、生理でないのに出血する『不正出血』など、婦人科の症状に対して、『血海』に鍼やお灸をする。ツボを刺激して、『足太陰脾経』や『脾』に働きかける。

さてさてさて、話は変わる…。床や椅子から立ち上がる、座る、しゃがむ、立位で作業をする、歩く、走る、スキップする…など、様々な場面で膝の関節は動く。

膝の動きに重要な筋肉は『大腿四頭筋 だいたい・しとうきん』。太ももの前にある。骨盤と、太ももの骨(大腿骨)の上部から始まり、膝蓋骨をくるんで、膝下の骨(脛骨 けいこつ)に付く。

膝の関節を痛めると、痛くない範囲で膝を動かそう!と、無意識に不自然に動かすので、大腿四頭筋に負担がかかる。やがて筋疲労を起こし、負担が長く続けば大腿四頭筋に痛みが生じる。また、立ちっぱなしの作業や、慣れない登山などで、大腿四頭筋に直接負担がかかりすぎても、筋疲労や痛みが生じる。

膝蓋骨の下(水色の丸)が痛い時は、大腿四頭筋がカチコチに硬くなっていることが多い。『血海』というツボはこの筋肉の上にあり、こわばった大腿四頭筋を緩める時にも用いられる。

 

この筋肉は大きいため、鍼灸治療の際には鍼とお灸のセット『灸頭鍼 きゅうとうしん』がおすすめ。鍼先にモグサをのせてお灸もする。鍼の刺激とお灸の輻射熱で、こわばった大腿四頭筋をほぐす。自分でお灸をするなら、台座灸がおすすめ。下記のツボ取り動画を見ながらどうぞ…。

福岡市南区にある、女性専門鍼灸&パーソナルトレーニング≪レディース鍼灸ことうプラス≫の女性鍼灸師・理学療法士のコトーでした。

 

特集:五臓六腑と経絡とツボと鍼灸の関係性⑦~足太陰脾経・後編

『足太陰脾経 あし・たいん・ひけい』という経絡(赤いライン)の上に、ツボは片側だけで21個のっている(赤丸)。その中で一番メジャーなツボと言えば、『三陰交 さんいんこう』。内くるぶしの少し上にある。足の陰の経絡が3本交わる所なので、この名前が付いた。『足太陰脾経』以外には…。

 

『足少陰腎経 あし・しょういん・じんけい』。足の裏にあるツボ『湧泉 ゆうせん』に始まり、鎖骨の下にあるツボ『兪府 ゆふ』で終わる。この経絡は、体内で臓器の『腎』とつながる。

腎の最も大事な仕事は『先天の精』と『後天の精』を蓄えること。『先天の精』とは、母親と父親から受け取った精気(=エネツギー)のこと。母親の胎内では、『先天の精』が充足することで、胎児はすくすくと育っていく。オギャ~~~!とこの世に生まれると、どうなるか。自分の口で取り込む飲食物から得られる精気(=エネルギー)が『後天の精』となり、腎に蓄えられる。その充足したエネルギーのおかげで、体と心がのびのびと成長する。

この腎の精気は、子宮や卵巣など『生殖機能の成熟』のサポーターでもある。また、年齢とともに腎の精気が衰えてくると、やってくるのが『老化』で、臓器の機能も落ちてくる。生理不順や不妊症、不育症、更年期症状など、幅広い世代の婦人科にかかわるトラブルを治療する際には、腎の働きがどうなっているのか、見極めることも大切なんだなぁ…。

『足厥陰肝経 あし・けついん・かんけい』。足の親指の先端にあるツボ『大敦 だいとん』に始まり、9番目の肋骨の際にあるツボ『期門 きもん』で終わる。この経絡は、体内で臓器の『肝』とつながる。肝は、気・血・水がスムースに流れるようにサポートしている。このサポートが不具合を起こすと、気・血・水の流れが滞ったり、逆に流れすぎる。

脾と腎と肝は血の巡りや生殖機能に深くかかわっている。『三陰交』というツボに鍼やお灸をすると、先ほどの3本の経絡と、脾・腎・肝の3つの臓器に働きかけるため、婦人科の症状を治すときによく用いられる。

 

婦人科の症状のセルフ・ケアとしては、三陰交への台座灸がおすすめ。台座の上にモグサがのっている。台座の底にはシールが付き、ツボにのせやすい。

コトーは20代の頃、腰痛治療で鍼灸院に通っていた。脚のむくみが気になっていたら、三陰交へのセルフお灸をすすめられた。指でモグサをひねって米粒大にして、ツボにのせ、お灸用の線香で火をつける。一瞬、チクッ!と熱さがツボの中に入り込む。それが気持ちいいんだなぁ~。『点灸 てんきゅう』という手法。

 

カメラのフィルム缶の中に入ったモグサをいただき、自宅で点灸をしたなぁ…。昭和の話。

ところで、鍼灸の手技を文章だけで伝えるのは難しいと、常々思っていた。今年、念願かなって、鍼灸の手技の紹介動画を撮り、ホームページの『鍼灸治療』ページに載せた。ブログにはまだ載せてなかったねぇ。近々、『台座灸』と『点灸』の紹介動画をブログに載せるよ~ん。

『三陰交』は押すと圧痛があり、見つけやすい。婦人科の症状だけでなく、脚の冷えやむくみにもいい。三陰交のツボの取り方動画は、ブログ:【動画で見る!ツボの取り方】血の巡りを整えるツボ「三陰交」と、You Tubeチャンネル≪レディース鍼灸ことうプラス≫に載せているよーん。興味のある方は見てねん。

 

『足太陰脾経』の上にあるツボの中では、『血海 けっかい』と『陰陵泉 いんりょうせん』もセルフお灸がしやすい。『血の海』と書く『血海』は婦人科の症状におすすめ。また、『血海』も『陰陵泉』も膝の近くにあるため、膝のトラブルにもおすすめ。ツボ取り動画も撮ったよー!順次、紹介するねん!

福岡市南区にある、女性専門鍼灸&パーソナルトレーニング≪レディース鍼灸ことうプラス≫の女性鍼灸師・理学療法士のコトーでした。

追伸:今回の特集では、気(=エネルギー)に関する話題が多い。気は様々な所で様々な働きをし、様々な呼び名がある。読者の皆さんは混乱するかなぁ…。できるだけ分かりやすく書いていきますますます!

特集:五臓六腑と経絡とツボと鍼灸の関係性⑥~足太陰脾経・前編

今回の特集ブログは自撮りの動画も取り入れているせいか、なかなか先へ進まない。前回、何を書いたのか忘れてしまい、下書きを読み直したハハハー!そうそうそうそう!

 

<足陽明胃経の順行路線>

赤いラインは『足陽明胃経 あし・よいめい・いけい』という経絡。黒目の下にあるツボ『承泣 しょうきゅう』に始まり、足の人差し指にあるツボ『厲兌 れいだ』で終わる。足の甲にあるツボ『衝陽 しょうよう』から枝分かれ(青いライン)、足の親指の先端にあるツボ『隠白 いんぱく』につながる。

 

<足太陰脾経の順行路線(体表)>

赤いラインは『足太陰脾経 あし・たいん・ひけい』という経絡。『隠白』に始まり、足の親指の内側を通り、内くるぶしの前から、すねの内側、膝の内側、太ももの内側を上行する。さらに、腹部・胸部のやや外側を上行し、脇の下から3寸(約9㎝)下のところにあるツボ『大包 だいほう』で終わる。

 

<足太陰脾経の順行路線(体内)>

この経絡は下腹部で枝分かれ、体内に入り、脾、そして胃につながる。更に、胃から2つに分かれる。1つは、胃から横隔膜を貫き、のどを通り、舌の根元とつながり、舌の下で散るように終わる。もう1つは、胃から心(しん)に入って、次の経絡『手少陰心経 て・しょういん・しんけい』とつながる。脾と胃は表裏関係にあり、2つの臓器は経絡で結ばれている。さてさて、脾の主要な働きは4つ。

 

<脾の働き・その①>

口から取り込んだ飲食物は胃に納められ、ドロドロな物に変化する。脾は、ドロドロな物を更に消化して『水穀(すいこく)の精微(せいび)』を作り出す。これは、あらゆるエネルギーや栄養のこと。『気=エネルギー』や『血(けつ)(=栄養)』も水穀の精微から作られる。脾の働きが弱まり、しっかりと水穀の精微が作れないと、気や血も不足するんだなぁ…。

 

<脾の働き・その②-1>

脾は、気と血の元となる水穀の精微を全身に運ぶ。そのエネルギーと栄養のおかげで、臓腑・器官・筋肉・骨・皮膚などあらゆる部位は、自分の仕事を十分にできるんだなぁ…。

 

<脾の働き・その②-2>

脾は、水液を全身に運ぶ。また、いらなくなった水分を尿や汗として外に出す際にも、脾の『運ぶ』働きがサポートする。

 

<脾の働き・その③-1>

経絡の中を流れる気(=エネルギー)は年中無休。私たちの健康を考え、常に動いている。

前回登場した『胃気(=胃のエネルギー)』は『気を下行させる』働きを持っている。胃の中でドロドロな物に変化した飲食物。その中で不要な物は、胃気の力を借りて、小腸・大腸・膀胱へと下行し、便・尿として外に出すことが出来る。

 

『脾気(=脾のエネルギー)』は『気を上行させる』働きを持っている。脾で作られた水穀の精微は、脾気の力を借りて、上部にある心と肺に運ばれる。そして、心と肺の働きによって、水穀の精微は気と血に変化し、全身に運ばれる。また、脾で作られた水穀の精微は、脾気の力を借りて、上部にある頭(脳)と顔にも運ばれる。

 

<脾の働き・その③-2>

地球の地表に住んでいる限り、上から下へと重力がかかっている。重力に負けて内臓が下がらないように、脾気の引き上げる力で、内臓を正しい位置に保っている。ちなみに、この経絡は『足陽明胃経』。

 

<脾の働き・その④>

経絡の中を流れる血(=えいよう)は正常であれば外に漏れることはない。それは脾気が経絡に働きかけ、血が外に漏れないようにしているから。

脾はたくさんの、込み入った仕事をこなし、説明するのが難しいねぇ…。次回に続くよ~ん。福岡市南区にある、女性専門鍼灸&パーソナルトレーニング≪レディース鍼灸ことうプラス≫の女性鍼灸師・理学療法士のコトーでした。