コトー Blog & Vlog

東洋医学のこと、鍼灸治療のこと、パーソナルトレーニングのこと、日々の暮らしのこと…。カテゴリー別に書き連ねています…。ちょこっと、動画も始めました…。

ちなみにツボ~門出編

入学、就職…。

この時期は真新しい制服に鞄に靴を身にまとった1年生がまぶしい。

思い起こせば、幼稚園の門をくぐったのを皮切りに、

オルガン教室の門、小学校の門、エレクトーン教室の門、

絵画教室の門…と、幼少の頃から学業や習い事に励んできた。

なんてウソウソ。

熱い情熱なんて、なかったなぁ…。

 

 

勉強は苦手だったけれど、

理学療法士の国家資格を取るために、

養成校の門をくぐった。

受験勉強がつらくて、

国家試験なんて2度と受けないぞ!!!!!って

強く思ったのに、20年後には鍼灸師の養成校の門をくぐり、

鍼灸師の国家試験も受けた。

1日11時間の試験勉強…。

毎朝起きる度に思うことは、もう勉強したくない…。

 

 

しかーし、鍼灸師の仕事をしている今のほうが勉強している気がする。

あの頃よりも勉強時間は短いが、内容が濃い?!?

患者さんの症状に対して?と思うと、医学書をパラパラ…。

治療に対して?と思うと鍼灸本をパラパラ…。

今日もブログのテーマに沿った本が5冊、机の上にのっている。

人様の体を治す仕事に携わり、

「知らなかった」とか「わからなかった」というセリフは極力避けたい…。

 

 

仕事柄、『先生』と呼ばれてしまうことが多い。

その反動なのか、習い事に通い、自分が生徒になって、

『教わる』ことにどっぷりつかるのが心地いい…。

「こんなふうに教えてもらうと、すぅっと理解しやすいんだ」なんて気づき、

仕事にいかせることも多い。

 

 

さてさて、鍼やお灸に用いるツボの話。

メジャーな経絡は14本。

経絡の上にのっているツボは全部で361個。

ちなみに、名前に『門』がつくツボは、なっなんと22個もある!

 

 

 

 

耳の前にあるツボ『耳門 じもん』。

突発性難聴や急性耳鳴りを治すときに用いられ、

『耳の門戸』という意味で『耳門』と名付けられた。

 

 

 

 

肩甲骨と背骨の間にあるツボ『風門』。

体が弱っているとき、ここから風邪(ふうじゃ)(カゼの邪気)が入り込むため、

『風門』と名付けられた。

悪寒がしてカゼを引いたかも…って思ったときに、

ここを温めるとカゼが体の芯に入り込まずに退散しやすいよ!

 

 

 

 

手首にあるツボ『神門 しんもん』。

『神 しん』は精神活動のすべてを支配し、

ヒトの生命にとって最重要なもの…と、東洋医学では考えている。

このツボは神気(神のエネルギー)の出入口であり、

『神門』と名付けられた。

情緒の安定や自律神経の調整に用いられる。

 

 

久々のツボの話。

ツボの由来を知ると、そのツボの効能も理解しやすく、おもしろいなぁ…。

ところで、この4月でコトー・ブログは9年目の門をくぐった!

難しい話やしょーもない話にも目を傾けていただき、

本当にありがとさんです!!!

いろ~んなことをいろ~んな視点でコツコツと発信できたらなぁ…と思います。

これからもよろしくです!

 

 

コツコツといえば…、

この4月でお灸教室は7年目の門を地道にくぐった。

5月1日(火)には福岡市介護実習普及センター主催のツボ押し講座の講師をする。

このセンターは福岡市市民福祉プラザ(福岡市中央区荒戸)の3階にある。

テーマは『介護疲れを解消するツボ押し!』。

前職の理学療法士をしているときには、馴染み深い施設。

そこからの講師依頼は感慨深く、燃えちゃうよ~!!!

興味のある方はどうぞご参加ください。

詳しくは院外活動ページあるいは、

福岡市介護実習普及センターのホームページをご覧ください。

 

パッケージの世界をテクテク散歩!

 

北九州イノベーションギャラリーで開催中の

『パッケージ展』へ行ってきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そうそうそう。

底がこんなふうに簡単にたためるダンボールが

いつのまにか流通してる。

 

 

 

 

そうそうそう。

プラスチック製だけでなく、古紙製の卵ケースも流通してる。

パッケージは、いろーんな素材かつ、いろーんな形に

進化してるんだなぁ…。

 

 

納豆やカップラーメンなどについてる小袋の液体や粉末。

切込みがあり、うまく力を入れないと直線に切れず、

中味を出せないときがあった。

今はシュッと直線に切れる!

切込みがなく、『こちらから切ってください』と書かれた側から、

力を入れずに切れる袋も登場!

 

 

このことに気づいたとき、

商品の改良に取り組む情熱に関心したなぁ~。

 

 

缶切りを使わずに缶詰を開けられるようになったのは、いつだろう…。

最初の頃はフタの端で指を切ることもあったが、

今はない!

フタを開けるときに、フタの端が丸まるように開発され、

指を切ることがなくなった…。

ラジオで聞いたことがある。

すごいっ! すごいっ!

おっ?

 

 

 

 

おもしろそうっ!

 

 

 

 

うっ、コントローラーの操作が難しい。

片方の前輪ばかり動いてしまい、

なかなか前進あるいは後進できない…。

パレットに車体前部のフォークを刺しこむまで、5分!

 

 

 

 

慎重にパレットごと取り出ーしーてー、

 

 

 

 

下段へ荷箱を移すのに更に5分!

隣でチャレンジしていた小学生も苦戦していた。

おっ?

 

 

 

 

お店ごっこをしていた頃、物を包むのが大好きで、

将来はデパートのチョコレート売り場で働きたいと思ってた。

 

 

 

 

やってみるぞっ!

 

 

 

 

かっこよくは包めなかったが、

写真に撮ったら、それなりに見えるなぁ~。

包むといえば…。

 

 

赤いラインは『手闕陰心包経 て・けついん・しんぽうけい』という経絡。

胸にあるツボ『天池 てんち』から始まり、腕の前を通り、

中指にあるツボ『中衝 ちゅうしょう』で終わる。

 

 

この経絡は心包にもつながってる。

心包は、臓器の『心 しん』(心臓)を包む膜のようなもの。

東洋医学では、『心』は『君主の官』ともいわれ、

全身の器官のリーダー。

その大事な『心』を、心包は保護してる。

この経絡上にツボは片側9個。

 

 

 

 

鍼灸でよく用いるツボは『内関 ないかん』。

手首の近くにある。

イライラ感や不安感などの情緒の安定や、

自律神経の調整をはかる。

つわりのときには、ここへのお灸もおすすめ。

コトーは乗り物に酔ったときに、

ツボ押しをすると楽になる。

『内関』の活躍の場は広い。

 

 

おおっ、話が反れてしまった。

コトーは常に進化したいと思ってるので、

このような展示会に触れると、触発されるなぁ~~~。

仕事に限らず、たんたんとこなしてる家事だって、

ちょっとやり方を変えるだけで効率がよくなることがあり、

それも自分の中のちっちゃな進化だと思う…。

 

コトー・ブログのイラスト傑作集!

2010年3月22日からブログがスタート!

 

 

 

2010年5月13日のブログ『乗り物酔いに効くツボ・内関(ないかん)』

イラスト初登場!

スキャンする機器がなかったのかなぁ…。

イラストの原紙を写真に撮ってる。

 

 

 

 

手元に原紙として残ってるツボ・イラストは、32枚。

 

 

2012年2月28日のブログ『ツボ・パワー!迎香(げいこう)』

鼻水や鼻づまりなど鼻のトラブルに働きかけるツボを紹介!

 

 

 

2106年3月7日のブログ『花粉症の鍼灸治療とセルフ・ケア』

花粉症対策のツボ押しを紹介!

顔がシェイプアップされた!

 

 

 

2018年3月19日のブログ『首こり・肩こり・背中こり・腕こりをほぐす鍼&お灸~その②』

首こり・肩こりに働きかけるツボを紹介!

コトーの弱点は同じ絵が描けないこと。

ビミョーに顔が変わる。

 

 

 

 

 

だから、経絡をまとったツボモデル子ちゃんは姉妹となった。

 

 

 

 

 

なかなか知られていない、ツボモデル・ブラザース。

2012年4月に当鍼灸院でのお灸教室がスタート!

お灸教室ページのブログに、ときどき登場してる。

なんで、このブログにツボモデル子ちゃんを採用しなかったのか…。

う~~~ん、忘れちゃった…。

 

 

 

2013年3月6日のブログ『コトーの鍼灸スタイル~バランスを考える…』

人物を描くって難しい。

一番苦労した1枚。

椅子に座ってバランスをとってる、ツボモデル子ちゃんのつもり…。

 

 

 

 

一番描きまくったのは、筋肉。

手元にある原紙は35枚。

スキャンして、ブログにアップした後、原紙を紛失したものもある。

全部で何枚描いたかなぁ…。

 

 

 

2013年4月3日のブログ『目の疲れに鍼とお灸はいかが?その1』

あまりにもリアルな眼球の筋肉…。

 

 

2013年6月1日のブログ『聞く、にまつわる取りとめのない話』

臓器も骨もずいぶん描いたなぁ…。

これ(耳)なんか、細かすぎて、

「いつになったら描き終わるんだろう…」

そんなことを思ってた。

 

 

 

 

2015年4月3日のブログ『心のゆとり、ありますか?』

メロディーまじりの文章を書くときがあり、

音符も描いて表現してみた。

 

 

 

 

 

2017年7月10日のブログ、

『特集~五臓六腑の力を鍼灸治療に活かす③』

皆さんへの手紙も描いた。

これが2通目。

1通目は、2015年3月14日のブログ『これもクセかな…。』にあるよん!

それでは、コトーの一番お気に入りのイラストを見ていただこう!

 

 

 

 

2012年3月26日のブログ『寄り道、道草…』

突然、クッピーラムネがむしょーに食べたくなったが、

見つけられなかった。

 

 

 

 

2012年4月13日のブログ、

『コトーの鍼灸スタイル~小さな小さな喜びをみつけよう!』

後日、偶然見つけ、食べることができた!

本物とは似ても似つかないイラスト。

下手の中にある味わい深さ!

へっ?って言われても、

これを超えるイラストはまだ描けない…。

 

 

たまには、こんなブログもいいよねぇ?

2015年6月15日には、

『ブログ写真傑作集』も企画した。

時間がある方は、そちらもどうぞぉ~~~!

 

首こり・肩こり・背中こり・腕こりをほぐす鍼&お灸~その②

「首のコリがひどくて、回すとゴリゴリ音がするんです」

「うなじが痛くて、うがいをしたくても上を向けません」

「首から肩にかけて痛くて、後ろを振り向けないんです」

そんな訴えに、

「腰はどうですか」

尋ねると、

「腰の痛みやコリはありません」

そんなふうに答えられる方がほとんど。

でも、背中や腰に触れると、筋肉がガチガチ…。

 

 

 

赤いラインは、『足太陽膀胱経 あし・たいよう・ぼうこうけい』という経絡。

目頭と鼻の間にあるツボ『睛明 せいめい』から始まり、

額、頭頂へと上行し、後頭部、背中、お尻、太ももの後ろ、ふくらはぎと下行し、

足の小指にあるツボ『至陰 しいん』で終わる。

 

 

この経絡は、首こり、肩こり、背中こりが生じる筋肉上でもあり、

これらの症状でも、この経絡の流れがとどこおる。

流れている気(=エネルギー)と血(=栄養分)が不足する。

そんなときは、この経絡上のツボに鍼やお灸をし、

経絡を刺激して、充分に気と血を流し、

カチコチの筋肉の緊張をゆるめる。

ゆるめ方は様々…。

 

 

 

 

 

灸頭鍼は、ツボに置いた鍼の先にモグサをのせ、お灸もする。

鍼の刺激とお灸の輻射熱がツボの奥まで伝わる…。

熱くはない。

ほんわか温かい…。

 

 

 

 

 

置鍼(ちしん)+台座灸。

選んだツボたちに鍼を置き、

その隣に台座灸も置く。

台座灸は、台座の上にモグサがのっている。

底にはシールがつき、ツボから落ちることはない。

 

 

 

 

 

置鍼+棒灸。

選んだツボたちに鍼を置き、

経絡に沿って棒灸もする。

棒灸はモグサを固め、和紙でくるみ、先端に火をつけ、

皮膚から数㎝離して温める。

 

 

 

 

 

鍼が苦手な方には、鍼は使わず台座灸。

 

 

 

 

 

鍼は使わず、棒灸。

お灸が苦手な方は、お灸は使わず、鍼治療。

やり方はいろいろあるよ~ん!

 

 

 

赤いラインは、『手陽明大腸経 て・ようめい・だいちょうけい』という経絡。

人差し指にあるツボ『商陽 しょうよう』から始まり、

肘、肩、首と上行し、

反対側の小鼻の外側にあるツボ『迎香 げいこう』で終わる。

 

 

 

 

 

背中や肩や首のツボに自分ではお灸がしにくいが、

腕にあるツボなら自分でもできる!

当鍼灸院では希望する方に、『自分でするお灸』を指導してるよん!

 

 

鍼灸師コトーの前職は、理学療法士。

20年間、リハビリ(運動療法)に従事してきた。

首こり・肩こり・背中こり・腕こりのセルフ・ケアには、

お灸にツボ押しやストレッチングも加えてほしい!

 

 

 

肩がこったときに、つまみたくなるのは

僧帽筋(そうぼうきん)という筋肉。

中指の先端が当たる部分が『肩井 けんせい』というツボ。

自分ではお灸がしにくいので、

ツボ押しやストレッチングがおすすめ。

 

 

 

うなじや肩がこっているときは、

胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)もこりやすい。

中央には扶突(ふとつ)と水突というツボがある。

ここも自分ではお灸がしにくいので、

ツボ押しやストレッチングがおすすめ!

 

 

3月13日(火)と18日(日)に当院で開催したお灸教室のテーマは、

『首こり・肩こり・背中こりをほぐすお灸&ストレッチング』。

経絡本だけでなく、筋肉本も見てもらいながら、

お灸とツボ押しとストレッチング!

実技が盛りだくさんで、口が回らなくなりそうだったけれど、

楽しかったよ~ん!

 

首こり・肩こり・背中こり・腕こりをほぐす鍼&お灸~その①

 

成人の脳の重さは1250~1600g。

けっこう重い。

脳を包んだ頭蓋骨を背骨が支えている。

この理想的な姿勢では、

首の筋肉はそれほど頑張っては働いていない。

 

 

スマホやパソコンなどデスクワークをしていると、

下を向き、頭が前傾する。

背骨の真上に頭が乗っていないので、

首の筋肉が頑張らないと頭を支えられない。

猫背でも同様に頭が前傾するから、

首の筋肉は頑張ってる!

 

 

長時間無理を強いられれば、首の筋肉はこり始め、

さらに無理が続けば筋肉痛の勃発!

 

 

 

首の筋肉はたーくさん!

最長筋もその1つ。

頭蓋骨(後頭部)から背骨と肋骨を結び、

骨盤で終わる、長ーい筋肉。

この筋肉がこると、首(うなじ)だけでなく、

背中や腰までこりこりこり…。

 

 

頑張っているのは首の後ろの筋肉だけじゃない!

気に掛けてもらえないけれど、

首の前にある筋肉だって、頑張ってる!

 

 

胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)もその1つ。

鎖骨と胸骨( 左右の肋骨を結んでいる)から始まり、

耳の後ろの頭蓋骨についている。

 

 

 

前から見ると、胸鎖乳突筋はVの字に見える。

下を向いたり、顎を前につき出すと、

この筋肉はバリバリ頑張る!

 

 

椅子に腰かけたデスクワークだけでなく、

立ち仕事や、寝ながらのスマホ操作や読書でも、

首や肩がこる。

腕と首と肩のつながりって、何だろう…。

 

 

 

腕の骨(水色)は肩甲骨とだけ、1つの関節をつくり、

その関節はたくさんの筋肉で支えられている。

そして、肩甲骨は腕の骨と鎖骨とだけ、2つの関節をつくり、

やはりたくさんの筋肉で支えられている。

鎖骨は肩甲骨と胸骨とだけ、2つの関節をつくり、

やはりたくさんの筋肉で支えれている。

 

 

腕って重いのに、ガシッとした関節に支えられているわけじゃない。

手作業が長引けば、腕の骨や肩甲骨、鎖骨を支える筋肉がこっちゃうんだな…。

 

 

 

あぁ、肩がこった…。

思わずつかみたくなるココ!

筋肉でいうと…。

 

 

 

僧帽筋(そうぼうきん)の中部線維。

背骨から肩甲骨上部についてる。

肩甲骨とその先にある腕を支えている。

この筋肉が常に過緊張し、縮こまってくると、

肩甲骨が上に引き上げられ、

本来なで肩の方も、いかり肩に見えてちゃうんだな…。

僧帽筋には、上部線維と下部線維もある。

 

 

 

僧帽筋の上部線維。

頭蓋骨(後頭部)と首の骨から、鎖骨についてる。

この筋肉は肩甲骨を内側に引き寄せたり、

肩甲骨を安定させる働きがある。

 

 

 

僧帽筋の下部線維。

背骨から肩甲骨上部についてる。

この筋肉は肩甲骨を下に引き下げる働きがある。

 

 

骨と筋肉に注目して首こりや肩こりを考えると、

頭蓋骨、背骨、鎖骨、肩甲骨、腕の骨と、

それらをつなぎ、支え、動かす、たーくさんの筋肉に負担がかかっている。

 

 

う~、う~、う~、今日は専門的な難しい内容で申し訳ない。

噛み砕いて書いたつもりだが、うまく伝わっただろうか…。

首や肩がこっていても、次回のブログもこりずに見てね。

今日の続きだよ~ん!