コトー Blog & Vlog

東洋医学のこと、鍼灸治療のこと、パーソナルトレーニングのこと、日々の暮らしのこと…。カテゴリー別に書き連ねています…。ちょこっと、動画も始めました…。

特集:レディース鍼灸ことう+:コトーの灸治療スタイル②~棒灸&炭棒灸

左側の白い棒が一般の棒灸。

モグサを和紙で硬めに包み、直径1.6㎝、長さ21.0㎝の棒状にしたもの。

右側の黒い棒が炭でできた棒灸。

 

 

 

 

これが白い棒灸の中身。

モグサの原料はヨモギ。

ヨモギの葉や茎を乾燥させ、粉々にしたもの。

この棒灸は丸ごとモグサなので、

お灸をするとかなり煙が出る。

一方、炭でできた黒い棒灸は丸ごと炭なので、

ほとんど煙は出ない。

 

 

 

 

チャッカマンやライターではなかなか火がつきにくい。

ガスバーナーを使用。

 

 

 

 

 

棒灸の端に火をつけ、

皮膚から数㎝離して温める。

熱くはない。

ほんわか温かい。

この2種類の棒灸の長所は、お灸自体が動かせること。

 

 

赤いラインは[手少陽三焦経 て・しょうよう・さんしょうけい]という経絡。

経絡には、気[=エネルギー]と血[けつ][=栄養分]が流れている。

この経絡は、手の薬指にあるツボ[関衝 かんしょう]から始まり、

手の甲⇒肘⇒肩⇒首の横⇒耳の外側をぐるり⇒こめかみ⇒

眉毛の外側にあるツボ[絲竹空 しちくくう]で終わる。

 

 

そう!

経絡には流れ方がある!

 

 

先ほどの写真2枚では、

この経絡の流れに沿って棒灸をしているんだなぁ~。

手首側から肘に向かって…。

滞っていた経絡の流れを棒灸で促し、

[気]と[血]を動かすんだなぁ~。

 

 

大事なツボの上に棒灸をしばらくとどめれば、

そのツボの奥の奥までお灸のエネルギーを送ることができる。

 

 

 

 

大事なツボに鍼を置き、棒灸をすることもある。

もちろん、鍼が苦手な方は棒灸だけでもOK!

 

 

血の巡りや気のめぐりを整えるだけではない。

全身にアプローチできるから、あらゆる症状に対応!

頼もしいヤツなんだなぁ~。

 

 

 

 

体の中央にある経絡以外は左右対称にある。

両手に1本ずつ棒灸を持ち、

同時に左右の経絡の流れを動かすことができるのも、

棒灸の長所。

棒灸のおかげで、利き手でない左手の動かし方が上達したと思う。

 

 

 

 

棒灸用の火消し壺がある。

火がついた棒灸を横に置ける。

 

 

 

 

火を消したいときには、

火のついたほうを下に向けてツボに立てる。

空気が遮断されて火が消える。

炭でできた黒い棒灸のほうが小さく、

この写真では分からないけれど、

壺と棒灸の間に隙間があり、空気を遮断できない。

アルミ箔で作ったサック[左端にあるもの]を炭棒灸にかぶせてから、

 

 

 

 

火消し壺に立てかける。

水につけて消すのもOK。

 

 

当院では9種類の鍼灸手技を患者さんごとに使い分けている。

目の前の症状や、バランスの崩れた体質にピタッと寄り添う手技は、

鍼灸師であるコトーが一方的に選ぶものではなく、

患者さんが「これ、やってみたい!」と思うものが必要条件になる。

患者さんが「心地いい~~~!」と感じることが、

治療の効果を何倍にも引き上げるだなぁ…。

最近、つくづく思う。

 

 

手ぬぐいなどでほっかむり[ほおかむり]をして、髪を覆ったら、

頭のツボにも棒灸ができるよ!

福岡市南区にある女性専門鍼灸&パーソナルトレーニング、

≪レディース鍼灸ことう+≫の

女性鍼灸師・理学療法士のコトーでした。

そうそう、

 

 

 

 

2020年5月6日に撮影した、あじさい。

今日、2020年5月29日にも撮影したよ。

 

 

 

 

特集:レディース鍼灸ことう+:コトーの鍼治療スタイル④~灸頭鍼

灸頭鍼[きゅうとうしん]は名前のごとく、

鍼の先端にモグサを差し込んで、

鍼をしながらお灸もする。

 

 

 

 

ツボや硬くこわばった筋肉に鍼を置き、

切り目の入った台紙を鍼に差し込む。

市販の灸頭鍼用モグサは和紙に包まれ、

和紙にちょこっと穴が開いている。

鍼の先端にその穴を差し込み、

モグサに火をつける。

 

 

 

 

熱くはない。

モグサが皮膚に近いと熱く感じるので、

そんなときは台紙の枚数を増やす。

 

 

鍼の刺激とお灸の輻射熱が同時にツボや筋肉に伝わる。

体の芯まで温まり、保温効果は高い。

当院では冷えが強い方に灸頭鍼を行う。

灸頭鍼を受けると温泉に入っている感覚になる!

そんな感想もよく聞く。

 

 

灸頭鍼は血流を促し、

硬くなった筋肉をほぐす力も強い。

首、肩、背中、お尻、脚、腕などの筋肉由来の痛みに灸頭鍼を用いる。

筋肉の緩みやすいポイントに灸頭鍼をする。

灸頭鍼を終えた後、

力が抜けて腕が重い~~~!

首が動かしやすくなった~~~!

眼もすっきりした~~~!

腰が痛くないから背筋をしゃきっと伸ばせる~~~!

そんなふうに変化を実感しやすい。

 

 

5月は気温の変動が激しい。

夏日になったかと思えば、風がひんやりと冷たい日もある。

こーんなときは腰痛持ちさんは、要注意!!!

ぎっくり腰になりやすい。

 

 

テレワークで一日中座りっぱなし。

スポーツジムなどが休みで、体がなまってる! 硬くなってる!

そんな方も要注意!!!

背筋が硬くなり、背筋の筋力が落ちているかも。

 

 

人ごみを避けての散歩やラジオ体操、ストレッチングなどで、

まず体をほぐそう!

自分の力でほぐれそうもなかったら、鍼灸院にどうぞ…。

あまりにも背筋がガチガチな方には、

灸頭鍼の後に置き鍼の、

 

 

 

 

円皮鍼[えんぴしん]や、

 

 

 

 

皮内鍼[ひないしん]がおすすめ。

 

 

どちらも2週間ほどそのままにして、

緊張してくる筋肉をほぐし、

痛みが出にくい状態にする。

痛みが出ないようにかばって、変な姿勢になることもない。

自分でも動かしながら、

より筋肉をほぐし、症状を改善する。

 

 

痛みがなくなったー!と思って

自分で円皮鍼や皮内鍼をはずしたら、

痛みがぶり返すことがある。

はずすのが早かったんだなぁ。

はずすタイミングはコトーにおまかせ!

 

 

円皮鍼がどんなものかはブログ

特集:レディース鍼灸ことう+:コトーの鍼治療スタイル②~円皮鍼

をご覧ください。

 

 

皮内鍼がどんなものかはブログ

特集:レディース鍼灸ことう+:コトーの鍼治療スタイル③~皮内鍼

をご覧ください。

 

 

灸頭鍼を受け、腰を動かしても痛くなってきたら、

当院ならパーソナルトレーニングも追加してほしい。

体のクセを変えないと痛みはぶり返しやすいから。

 

 

パーソナルトレーニングで、まず、自分の体の使い方のクセを知って、

自分に合ったストレッチングや運動でクセを治していこう!!!

クセは○年、○○年かけてできたもの。

簡単には治せない。

根気強く、こつこつとストレッチングや運動に取り組むと、

日常の中でクセが出にくくなる!

そうすると、痛みがぶり返しにくくなり、

たとえ痛みが出たとしても、多少の痛みだったら

自分でするストレッチングや運動で、痛みが解消できる!

頑張ろう!!!

 

 

睡眠不足も筋肉のこりには大敵!

寝ている時間が短いと、

痛んだ筋肉を修復する時間も短いってこと。

修復しきれないうちに起床しちゃうんだなぁ…。

ついつい夜更かしせずに寝よう!

 

 

ぎっくり腰になると温めると気持ちがいいから、

じっくり浴槽につかる方が多いけれど、

ぎっくり腰は腰の筋肉の炎症だから、初日は患部は冷やす!

お風呂はシャワーですませよう。

直後でなければ、ゆったり浴槽につかり、

温めて血流を良くしよう!

痛くなくても普段から浴槽につかって筋肉をほぐし予防しよう!!

 

 

ところで、コトーは仏像を見るのが好き。

正面からじっくり…、

背面からじっくり…、

右横から…左横から…。

 

 

仁王像の腕を見て、

おぉっ、上腕二頭筋がめちゃくちゃ盛り上がってるなぁ…。

えぇっ、この手の向きだったら、肩は脱臼してるでしょ…。

姿勢分析をしちゃう!

20年間、理学療法士をしてきたクセだなぁ。

患者さん以外でも姿勢・運動分析をついついしちゃう。

自分が描くイラストもチェックが入る。

 

 

股関節と膝関節がこの角度だったら、

足の裏はこんなにしっかり見えないはず。

足首周辺の筋肉がよっほど柔らかくないと無理。

でもコトーのデッサン力ではこれが精一杯なんだよーーー!!!

まっ、いいか…と開き直って載せちゃうんだよーーー!!!

 

 

福岡市南区にある、女性専門鍼灸・パーソナルトレーニング、

≪レディース鍼灸ことう+≫の

女性鍼灸師&理学療法士、コトーでした。

またね~~~。

特集:レディース鍼灸ことう+:コトーの鍼治療スタイル③~皮内鍼

鍼の起源は石器時代の中国。

先端が尖った石で、痛む部位を押して治療したのが始まり。

やがて、石から金属へと素材が変わり、

現在使われているような細長い鍼へと進化した。

 

 

562年に、中国の僧侶が仏典と共に鍼灸医学書を携えて来朝し、

そこから日本の鍼灸が始まった。

当初の鍼は太かったが、

時代とともに細い鍼へと変わった。

 

 

細ければ細いほど、鍼を手に直に持ってツボに刺すのは難しい。

江戸時代、鍼術を学んでいた杉山和一氏は、

なかなか上達せず、師匠から破門された。

気持ちを奮い立たせようと、

神奈川県にある江の島の弁天で、7日間の断食祈願をした。

その帰り道、石につまづいて転倒。

そのとき、松葉の入った竹の管を拾う。

これをヒントに、

[鍼管という筒の中に鍼を入れてから、ツボに鍼を打つ]

という方法を考案した。

 

 

 

 

奥が鍼。手前がプラスチック製の鍼管。

 

 

 

 

鍼のほうが鍼管よりちょっぴり長い。

 

 

 

 

ちょびっと顔を出した鍼先をちょんちょんと軽く叩いて、

ツボに鍼を入れる。

どんな細い鍼でもたわまずに、鍼をツボに入れやすい。

また、鍼管で鍼の周辺の皮膚を圧するので、

その刺激で鍼が皮膚に入る感覚も和らぐ。

杉山先生、すごーい!

 

 

おっとっとー!

今日は皮内鍼[ひないしん]がテーマだった。

皮内鍼は昭和26年[1951年]に、赤羽幸兵衛氏が考案した。

 

 

 

 

鍼は太さ0.14mm、長さ5.0mmで、とーっても小さい。

 

 

 

 

ピンセットで鍼の先端をつまみ、

鍼を横からツボに刺す。

 

 

 

 

皮膚の1~2mm下を皮膚と水平に、

鍼の長さの半分ぐらいを入れる。

鍼の先端がリング状になっているので、

鍼全体が皮膚に入ることはない。

 

 

 

 

医療用のテープで鍼が動かないように固定。

通称[枕]。

 

 

 

 

最後に医療用のテープで鍼をおおう。

通称[布団]。

 

 

 

 

上から押しても違和感はない。

2週間ほどそのままにして、ツボを刺激し続ける。

鍼の先端のほうから布団をはがせば、

鍼がテープと一緒に無痛で抜ける。

 

 

強い生理痛があるときは、生理の1週間前から、

血の巡りを整えるツボに皮内鍼をして、

痛みを軽減させる。

 

 

長い生理不順がある方にも皮内鍼はおすすめ。

皮内鍼を置いている間、ずーーーーーっと血の巡りを整える。

 

 

鍼灸治療後、数日で、首・肩・腰などの強い痛みがぶり返す方にも

おすすめ。

こーんな小さな鍼だけど、

ガチガチな筋肉を緩め続け、痛みを緩和させる。

コトーは幼少から手芸や洋裁をしていたので、

細かい作業も苦にならない。

ピンセットを持って、ちょっちょっちょーです。

 

 

さぁて、今日はゴールデンウィーク最終日。

生ごみの回収日でもあり、

庭のすみっこに放置されたボロボロのすだれを

今日こそ捨てよう!と庭へ出た。

わ~お!

草がボーボーで、去年購入したあじさいが見えない!!!!

急きょ、草むしりをすることに…。

 

 

 

 

あー、いた、いた! あじさい君!

右側に2株、左側に1株あるんだけど、

小さな雑草にまぎれて、写真ではわかりずらい。

 

 

 

 

アップしたら分かるかな。

花芽はついていない。

今年は咲かないかぁ~~~。

 

 

 

 

去年、購入したときは、こんな感じだった。

来年に期待しよう!

ちゃんと草むしりをするからねぇ~~~~~!

 

 

 

 

隣りの年季の入ったあじさいは、

昨年剪定し忘れ、背が高く、かっぷくがいい。

 

 

 

 

花芽もたくさんつき、梅雨が楽しみだなぁ~~~。

 

 

福岡市南区にある、女性専門鍼灸&パーソナルトレーニング、

≪レディース鍼灸ことう+≫ の

女性鍼灸師・理学療法士 コトーでした。

またね~。

特集:レディース鍼灸ことう+:コトーの灸治療スタイル①~台座灸

特集を組んでおきながら、ぜーんぜん進まず、すみません…。

今日は台座灸の話。

 

 

和紙に包まれたモグサが台座の上にのっている。

台座の底にはシールが付いているから、

どこのツボでもお灸がしやすい。

 

 

初心者でも簡単に安全にできるから、

患者さんが自宅でお灸をするときや、

院内・外のお灸講座では、台座灸を指導する。

 

 

今まで撮りためた写真をパラパラ見ていると…、

あったー!!!

台座灸の写真!

2015年撮影!

モデルさんもコトーも若い!!!

 

 

 

 

膝周辺の痛みに台座灸はおすすめ!

基本的には痛い所にお灸をすればいいけれど、

炎症がある部位にはNG!

今回は膝蓋骨の上にあるツボ[鶴頂 かくちょう]と、

膝蓋骨の下にあるツボ[膝眼 しつがん]を選んだ。

膝眼は、内側と外側の2つがある。

ツボに印を付けておくと、お灸がしやすいよ!

 

 

 

 

チャッカマンなどで、台座灸の先端に火をつける。

おっと、火が強すぎるね。

 

 

 

 

火がついたら、台座灸を鶴頂にしっかり貼り付けて…。

 

 

 

 

おっ! あと1つ!

 

 

 

 

全部のツボにお灸!

片方の膝だけが痛くても、両方のツボにお灸をしよう!

痛みを反対側の脚でかばっていると、

反対側の脚も疲れてきて、筋肉がこわばるから。

台座灸で患部を温め、血流を促し、筋肉をほぐし、

痛みをやわらげる。

 

 

赤いラインは[手陽明大腸経 て・ようめい・だいちょうけい]という経絡。

人差し指にあるツボ[商陽 しょうよう]から始まり、

肘、肩、首、鼻の下、へと上り、

反対側の小鼻の外にあるツボ[迎香 げいこう]で終わる。

経絡は、気[=エネルギー]と血[けつ=栄養分]が通る通路。

左右対称にある。

手陽明大腸経の上にツボが20個ずつのっている。

腕や手が痛いときには、この経絡のツボをよく使う。

今回選んだのは、[曲池 きょくち]と[合谷 ごうこく]。

 

 

 

 

まずは、左の曲池に印をつけてぇ~、

 

 

 

 

左の合谷に印をつけてぇ~、

 

 

 

 

右の曲池に印をつけてぇ~、

 

 

 

 

右の合谷に印をつけてぇ~、

 

 

 

 

チャッカマンで火をつけてぇ~、

おっ、また火が強い!

 

 

 

 

全部のツボにお灸!!!

ツボの位置さえ分かれば、簡単にお灸ができるよぉ~~~~!!!

 

 

セルフお灸は痛みだけでなく、

むくみや冷え症、生理不順などにもおすすめ。

じんわりと症状を改善する。

 

 

いつの間にかバランスを崩した体質は治すのに時間がかかる。

体質を元に戻すときにもお灸は強い味方となる。

毎日、こつこつお灸をしよう!

202004強風のテクテク散歩!

快晴だーっ!

散歩に行こーっ!

うっ!!!

冷たく強い風…。

ぶれずに写真を撮れるかなぁ…。

 

あっ!

桜の木にさくらんぼがなってる!

 

空が晴れ渡っているときは、

大木を下から見上げて写真を撮るのが好き。

紙みたいな葉っぱだなぁ。

雨が降ったら溶けてしまいそう…。

 

ぎっしり詰まった、ツツジの花。

庭にツツジがある家に住んだことがある。

剪定の時期や仕方が悪かったのか、

こんなにぎっしりとは咲かなかったなぁ~。

 

葉っぱの中からツバメのヒナがたくさん顔を出しているみたい。

おなかを空かせて、大きく口を開けている…。

 

おっ!?

オレンジ色のツツジってこのあたりでは珍しい。

ツツジの左隣の小花は、私のお気に入り。

といいつつ、名前は知らない。

 

コンクリートの割れ目から育っている花を見るのも好き。

たくましさが伝わってくる。

 

こーんな可愛い花を咲かせてる!

 

壊れかけた壁からも…。

 

おーっ、育ってるねぇ~~~。

 

おっ?

ここにも…。

 

めちゃくちゃ育ってるねぇ~~~。

 

テクテクテクテク…。

あーっ、桜が咲いてる!!!

 

あーっ、強風で枝が揺れるぅ~~~。

写真がぶれるぅ~~~。

 

枝を握ってパチリ!

桜の前で強風と格闘していたら、

見知らぬおじさんから声を掛けられた。

 

桜と一緒の写真を撮ってくれた。

ありがとーございます!

福岡市南区にある、

女性専門鍼灸&パーソナルトレーニング、

≪レディース鍼灸ことう+≫の

女性鍼灸師・理学療法士のコトーでした。

またねぇ~~~。