コトー Blog & Vlog

東洋医学のこと、鍼灸治療のこと、パーソナルトレーニングのこと、日々の暮らしのこと…。カテゴリー別に書き連ねています…。ちょこっと、動画も始めました…。

【手の腱鞘炎の豆知識】手の構造を見てみよう!

親指を構成する骨は、基節骨(きせつこつ)と末節骨(まっせつこつ)の2本。その2本の間に、関節が1つある。人差し指から小指は、基節骨と中節骨(ちゅうせつこつ)と末節骨の3本。その3本の間に、関節が2つある。小指も親指と同じくらい短いのに、骨が3本あるんだなぁ…。

自分の手のひらを見てみよう!指の横ジワが、関節の部分。親指は、他の指よりも横ジワが少ない!

手のひらには、細長い中手骨(ちゅうしゅこつ)が5本。その根元には、小さな骨が8個。総称して、手根骨(しゅこんこつ)という。

腕の骨は、橈骨(とうこつ)と尺骨(しゃっこつ)の2本。その2本と手根骨とで、手首の関節をつくる。上図の水色の斜め線の部分が、手首の関節。

 

いきなり問題!

握りこぶしができる関節はどこかな?指の根元の骨『基節骨』と、手のひらの骨『中手骨』の間の関節が、握りこぶしになる。上図のピンク色の斜め線の部分が、握りこぶし。

 

ちなみに、親指の腱鞘炎を起こしやすい部位は、CM関節(上図の緑色の斜め線)。手のひらの、『中手骨』と『手根骨』の間の関節。

この関節は、指を曲げても、握りこぶしのように盛り上がることもない。手のひらの皮膚を見ても、シワがあるわけでもない。地味だけど、親指の動きにはかかせない!スマホを見る時、親指で操作する方は、要注意!!!

 

手のひらと指の根元には、筋肉(赤の部分)がびっちり!指の先についているのは、腱(肌色)と、それを包む腱鞘(けんしょう)(緑色)。

どうなってるかというと…、

 

 

『深指屈筋 しんしくっきん』は、指を曲げる筋肉。尺骨という腕の骨の肘下部分から、指の先端にある末節骨につく。手首の少し前から筋肉は腱になり、指の骨につく。

ふくらはぎの筋肉は、足首の少し上からアキレス腱になり踵の骨につく。それと一緒。指を動かす筋肉が肘から始まってるって、意外でしょ?

筋肉を実感してみよう!

 

 

指先で左肘の内側に軽く触れて、左指の曲げ伸ばしを繰り返してみよう!左指を曲げたときに、右指で触れている部分が盛り上がるでしょ?それが指を曲げる筋肉なんだなぁ…。

ほとんどの筋肉の端っこは腱になり、骨につく。腱は腱鞘というサヤに包まれ、保護される。筋肉が働くと、筋肉は縮まり、腱は伸ばされ、腱鞘の中を移動する。

指を酷使して腱が膨隆したり、腱鞘が厚くなると、腱が動くたびに腱鞘と摩擦を起こし、腱鞘炎になる。腱鞘は指だけでなく手首にもあり、手首の腱鞘炎もある。

 

今回は、2019年5月に書いた記事を、修正・加筆したみた。読み返したら、詳細に書いてあり、直すところはほとんどなかったけど…。

医学的なことを理解するって難しい。でも、何となくでも分かっていると、受診した時に、先生と話しやすくなる。また、自分にはどんな治療が向いているのか、判断しやすくなる。治療効果も分かりやすくなる。

 

特集記事『手の腱鞘炎』

【手の腱鞘炎の豆知識】手の構造を見てみよう!

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【手の腱鞘炎の豆知識】女性ホルモン(エストロゲン)の減少による手のこわばり・痛み・しびれ・変形

【ばね指、ド・ケルバン病、手根管症候群、母指CM関節症、ブシャール結節、ヘバーデン結節】手の痛みの原因と疾患別の症状

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【ばね指、ド・ケルバン病、手根管症候群、母指CM関節症、ブシャール結節、ヘバーデン結節】手の痛みの鍼灸治療と予防鍼灸

 

福岡県福岡市にある、女性専門鍼灸&パーソナルトレーニング≪レディース鍼灸ことうプラス≫の女性鍼灸師・理学療法士のコトーでした。

暑すぎる~~~~~!室内の熱中症にも気を付けよう!

片頭痛の治療と予防~鍼灸編

こめかみから目にかけて、ズキズキ脈打つような痛みが特徴の『片頭痛』。4時間~数日間、片側あるいは両側が痛む。きっかけは、ストレス・寝不足・寝過ぎ・女性ホルモンの変化(生理の周期に合わせて)・天候や気圧の変化・喫煙・空腹・頭痛薬の飲みすぎ…と、多岐に渡る。

神経や筋肉が過度に緊張して起こる『緊張型頭痛』とは、きっかけが異なる。といっても、片頭痛の方も、首・肩・背中のコリが強い。鍼灸治療では、頭~首~肩~背中のこわばった筋肉をほぐすことがメインとなる。

 

赤いラインは、『足少陽胆経 あし・しょうよう・たんけい』という経絡。目尻の外側にあるツボ『瞳子髎 どうしりょう』から始まり、側頭部を行ったり来たりし、肩→脇の下→脚の外側→外くるぶしの前、へと下行し、足の甲の小指側を通って、足の薬指の先端にあるツボ『足竅陰 あしきょういん』で終わる。とても長い。

経絡の中を気(=エネルギー)と血(けつ)(=栄養)が流れている。この上にツボが44個ある。『足少陽胆経』は左右対称にあり、左右合わせてツボは88個。

 

こめかみあたりに症状(頭痛)があらわれると、ここを通る『足少陽胆経』の『気』と『血』の流れが滞る。側頭部のツボに、短くて細い鍼を頭蓋骨と水平に置いたり、

 

足の甲にあるツボ『足臨泣 あしりんきゅう』などにも鍼やお灸をして、『気』と『血』の流れを促し、症状を改善させる。

各々のツボには、各々の効用がある。症状があらわれている部位から遠く離れたツボでも、治したい症状に対しての効用があれば、そのツボが選ばれる。

精神的ストレスがきっかけで片頭痛を起こすのであれば、脳をリラックスさせるツボにも鍼やお灸をする。女性ホルモン(=生理)が関係しているのであれば、生理を整えるツボに鍼やお灸をする。片頭痛に関与する症状に対しても、丁寧に鍼灸治療をすることが大切なんだなぁ…。

普段から首・肩・背中コリが強い方は、定期的に鍼灸を受けることもおすすめ。コリを軽減し悪化させないことが、頭痛の予防となる。

また、梅雨や台風、生理の周期など、頭痛を起こしやすい時期がはっきりしている場合は、その時期の少し前から鍼灸で全身を整え、苦手な時期や出来事を乗り越える力をつけておくこともおすすめしたい。

『症状別の治療と予防』シリーズがスタートしました。『頭痛の鍼灸治療と予防鍼灸』の動画も撮ったよ~。緊張型頭痛と片頭痛に対しての鍼灸を紹介している。見てね~。

各地で豪雨が相次いでいる。自分が住んでいる所や、よく出かける所で、川が氾濫したらどうなるか…。想像しながら、ハザードマップを見ている。福岡県福岡市にある、女性専門鍼灸&パーソナルトレーニング≪レディース鍼灸ことうプラス≫の鍼灸師・理学療法士のコトーでした。ケロケ~ロ!

 

緊張型頭痛の治療と予防~鍼灸編

頭痛の中で一番多いのが、緊張型頭痛。

首・肩・背中がこり、頭全体が締め付けられるような痛みや、頭重がある。

長時間の同一姿勢による身体的ストレスや、心配事・不安感など精神的ストレスがきっかけで、神経や筋肉が過度に緊張し、頭痛が起こる。

そのため、鍼灸治療では、頭~首~肩~背中などの硬くなった筋肉をほぐすことがメインとなる。

 

後頭部痛には、後頭部のツボに、短くて細い鍼を、頭蓋骨と水平にチョコンと刺し、10~20分間ほど置く。

 

首~肩~背中の筋肉のコリが強い場合は、

 

『灸頭鍼 きゅうとうしん』という鍼灸の手技がおすすめ。

首・肩・背中のツボに灸頭鍼をすると、鍼の刺激と灸の輻射熱が同時に伝わり、硬くなった筋肉がほぐれやすい。

後頭部~うなじ~背中には、『足太陽膀胱経 あし・たいよう・ぼうこうけい』という経絡(赤いライン)が通っている。

この経絡は、目頭の外側にあるツボ『睛明 せいめい』に始まり、額→頭頂部→後頭部→うなじ→背中→お尻→太ももとふくらはぎの後面、と下行し、足の外側を通って、足の小指にあるツボ『至陰 しいん』で終わる。

その上に、ツボが67個ものっている。この経絡は左右対称にあるので、合わせて134個!

経絡の中は、『気(=エネルギー)』と『血(けつ)(=栄養)』が流れている。頭痛により、その流れが滞る。

 

外くるぶしにあるツボ『崑崙 こんろん』などのツボを使って、『足太陽膀胱経』の流れや症状(頭痛・首こり・肩こり・背中こり)の改善をはかる。

 

また、精神的ストレスが起因している時は、頭頂部にあるツボ『百会 ひゃくえ』などに、短くて細い鍼を置き、脳のリラクゼーションをはかる。

頭痛が解消すると、首・肩・背中のコリを忘れがち。

日頃から、首・肩・背中の筋肉をストレッチしたり、定期的に鍼灸を受けて、頭・首・肩・背中のコリを防ぎ、緊張型頭痛の予防をしてほしいなぁ…。

福岡県福岡市にある、女性専門鍼灸&パーソナルトレーニング≪レディース鍼灸ことうプラス≫の女性鍼灸師・理学療法士のコトーでした。

魚の目の治療~鍼灸編

魚の目を取る方法として、『点灸 てんきゅう』というお灸の手技がある。

 

ツボに『灸点紙 きゅうてんし』というシールを貼る。

 

その上に、米粒大の円錐形のモグサをのせる。

 

お灸用の線香でモグサの先端に火をつけ、お灸をする。火が消えたら、灰の上に、新しいモグサをのせ、火をつけ、お灸をする。1つのツボに対して、この工程を7回ほど繰り返す。

皮膚の上に灸点紙を貼るので、跡は残らない。とはいえ、燃え終わる時、ピリッと一瞬熱さを感じる。そこが『点灸』の素晴らしい所。ツボの中の中まで、刺激が伝わる。

 

分かりますか?左足の裏、小指の下に、魚の目ができちゃった!

 

思い起こせば、昨年の夏。この辺り(赤丸)の皮膚が硬くなり、タコができたと思っていた。秋に入り、常時、靴下を履くようになり、その存在を忘れていた。

この冬、室内履きを履かずにフローリングを歩いていたら、足裏にズキッ!と痛みが走った。目を凝らして見ると、直径1mm程度の魚の目になってる~~~~~!タコから魚の目に変化するの?

点灸の出番です!

 

魚の目を中心とした『硬くなっている皮膚』の上ぎりぎりに、円錐形のモグサをのせる。

 

モグサの先端に線香で火を付ける。

 

『灸点紙』というシールを貼らなくても、皮膚が分厚くなっているから、お灸の熱さを感じない。

 

あっという間に、燃え終わる。この上に新しいモグサをのせ、お灸をする。この工程を20~25回ほど繰り返す。すると…。

 

皮膚が焦げる。毎日、ここに点灸を20~25回程度続けると、この部分の皮膚がかさぶたになる。やがて、かさぶたが自然にはがれる。その時に、魚の目の芯も取れたら、ばんざーい!

まだ、魚の目の芯が残っていたら、点灸を続ける。かさぶたを何回か繰り返し、芯が取れるまで、数か月かかることもある。

コトーは点灸をするのを忘れがちで、なかなか進展しないまま、ゴールデンウィークに突入。ゴールデンウィーク中は、よく歩き、魚の目の周辺の皮膚がささくれた。

浴槽につかっている時、ささくれを触っていたら、はがれ始めた。指でつまんで引っ張ると、ささぐれがピローッとはがれた。何気なく、取れたささくれの裏を見ると、魚の目の円錐形の芯(高さ1.5㎜程度)が付いている~~~!

イヤイヤ、こんな簡単に芯が取れるわけがない。皮膚の奥に芯が残っているかも…。時間が経つうちに、魚の目周辺の皮膚が柔らかくなった。

 

魚の目の芯で分断されていた、足の裏の指紋も一直線になっている。きたない足の裏をお見せして、申し訳ない!

魚の目は完全に取れた気がする。『魚の目への点灸』を実体験で報告するつもりが、このような展開となり、う~ん、何とも言い難い…。

福岡県福岡市にある、女性専門の鍼灸&パーソナルトレーニング≪レディース鍼灸ことうプラス≫の女性鍼灸師・理学療法士のコトーでした。

5月22日(月曜日)~6月4日(日曜日)の期間、研修のため、休診させていただきます。長期間、ご迷惑をお掛けしますが、よろしくお願いいたします。

特集:五臓六腑と経絡とツボと鍼灸の関係性⑳~総集編

体と心の不調は、『気(=エネルギー)』と『血(けつ)(=栄養)』が滞った状態。

気と血を全身に巡らすのは、『経絡 けいらく』。気と血の巡りが悪いと、経絡上のツボに反応が現れる。それらのツボに、鍼やお灸をして、気と血の巡りを促し、体と心の不調を整える。

 

この特集のトップバッターは、『手太陰肺経 て・たいん・はいけい』(赤いライン)という経絡だった。鎖骨の下にあるツボ『中府 ちゅうふ』に始まり、親指の先にあるツボ『少商 しょうしょう』で終わる。その上に、11個のツボがある。左右対称に経絡はあり、合わせて22個。

この経絡は、体内で肺につながる。東洋医学から見た『肺の機能』は、呼吸だけではない。全身に水分を巡らす。皮毛(ひもう)(=皮膚とうぶ毛)をつかさどる。外邪(=風邪・花粉症・細菌など)の侵入を防ぐ。

五臓六腑は、感情とも結びついている。『肺』は、『悲しみ・憂い』と関係深い。『強い悲しみ』は、肺に影響を与える。

特集ブログで紹介した、12本の経絡は、すべてつながり、1本の輪となっている。

 

『手太陰肺経』の最後のツボは、『少商』。親指の先にある。そこから…。

 

『手陽明大腸経 て・ようめい・だいちょうけい』の最初のツボ、『商陽 しょうよう』につながる。人差し指の先にある。

この経絡の上に、ツボは20個。体内では『大腸』につながる。

『大腸』と『肺』はペアで、お互い影響しあっている。『肺』の症状を治す時に、『手陽明大腸経』の上にあるツボを使うことがある。その反対もしかり。

 

 

『手陽明大腸経』の最後のツボは、『迎香 げいこう』。小鼻の横にある。そこから…。

 

『足陽明胃経 あし・ようめい・いけい』の最初のツボ、『承泣 しょうきゅう』につながる。黒目の下にある。

この経絡は長く、ツボの数は45個。ツボ1つ1つに働きがある。例えば、…。

 

膝下にあるツボ『足三里』は、胃の不調を整えるだけでなく、脚の疲れを取り、健康の維持・増進に働きかける。セルフお灸にもおすすめ。しかし、ツボの取り方がやや難しい。チャレンジしたい方は、ブログ【動画で見る!ツボの取り方】胃の不調や脚の疲れ、健康に維持・増進に働きかけるツボ『足三里』 を見てねぇ~。

 

『足陽明胃経』の最後のツボは、『厲兌  れいだ』。足の人差し指の先端にある。そこから…。

 

『足太陰脾経 あし・たいん・ひけい』の最初のツボ、『隠白 いんぱく』につながる。足の親指の先端にある。

そして、最後のツボは、『大包 だいほう』。脇の下にある。そこから…。

 

『手少陰心経 て・しょういん・しんけい』の最初のツボ、『極泉 きょくせん』につながる。脇の下の、少し上にある。

そして、最後のツボは、『少衝 しょうしょう』。小指の先端にある。そこから…。

 

『手太陽小腸経 て・たいよう・しょうちょうけい』の最初のツボ、『少沢 しょうたく』につながる。小指の先端にあるが、『少衝』とは位置がずれている。

そして、最後のツボは、『聴宮 ちょうきゅう』。耳の前にある。そこから…。

 

『足太陽膀胱経 あし・たいよう・ぼうこうけい』の最初のツボ、『睛明 せいめい』につながる。

12本の経絡の中で、この経絡が一番長い。目頭の横にあるツボ、『睛明』に始まり、頭頂部、首、背中、お尻、脚の後面と下行し、足の小指にあるツボ、『至陰 しいん』で終わる。

ツボの数も一番多い。片側だけで63個。

首から背中・お尻を通っているので、首こりや背中の痛み、腰痛、お尻の痛みの治療によく用いられる。

 

背中において、経絡は2本(黒線)になる。背骨側(=内側)の経絡上にあるツボ、『肺兪(はいゆ)』と『心兪』。

 

その下には、肝兪、胆兪、脾兪、胃兪、三焦兪、腎兪。『〇〇兪』と名がつくツボは、各々の臓器の経気(=エネルギー)が、そのツボに巡っている。そのため、『足太陽膀胱経』のこれらのツボを使って、各臓器の症状を治すこともできる。

 

『足太陽膀胱経』の最後のツボ、『至陰 しいん』から…。

 

『足少陰腎経 あし・しょういん・じんけい』の最初のツボ、『湧泉 ゆうせん』につながる。足の裏にある。

そして、この経絡の最後のツボは、『兪府 ゆふ』。鎖骨の下にある。そこから…。

 

『手厥陰心包経 て・けついん・しんぽうけい』の最初のツボ、『天池 てんち』につながる。胸にある。

この経絡は、体内で『心包』につながる。『心包』とは、『心 しん』(=心臓)を包む膜のようなもの。東洋医学でも『心』は重要視され、臓器を包んで保護する膜は、『心』以外にはない。

 

この経絡の最後のツボは、『中衝 ちゅうしょう』。中指の先端にある。そこから…。

 

『足少陽三焦経 あし・しょうよう・さんしょうけい』の最初のツボ、『関衝 かんしょう』へ。薬指の先端にある。

この経絡は、体内で『三焦 さんしょう』につながる。といっても、三焦は特定の臓器ではない。気(=エネルギー)と血(けつ)(=栄養)と津液(しんえき)(=水分)を作り出し、全身に行き渡らせる機能のこと。

 

この経絡の最後のツボは、『絲竹空 しちくくう』。眉毛の外側にある。そこから…。

 

『足少陽胆経 あし・しょうよう・たんけい』の最初のツボ、『瞳子髎 どうしりょう』へ。目尻の外にある。

この経絡は側頭部をぐるぐる回っているので、片頭痛や耳のトラブルに用いられることが多い。

 

最後のツボは、『足竅陰 あしきょういん』。足の薬指の先端にある。そこから…。

 

『足厥陰肝経 あし・けついん・かんけい』の最初のツボ、『大敦 だいとん』へ。足の親指の先端にある。

そして、最後のツボは、『期門 きもん』。肋骨の下にある。そこから…。

 

『手太陰肺経』の最初のツボ、『中府 ちゅうふ』へ。

おーっ、やっと1周したー!12本の経絡は、1本の輪となり、気と血を全身に送り、体と心の健康を保つ。

鍼灸治療をちょっとご紹介。まず、問診・視診・触診などで、臓器も含めた『体と心のバランスの崩れ』を探り出す。そして、どの経絡のどのツボを使い、どのような鍼灸の手技で治すのか、見定める。実際に治療し、どのように変化したのか評価し、また仮説を立て、治療し…。そんなふうに、治療を進めていく。

今回の特集ブログでは、東洋医学の奥深さを再発見!ついつい深堀して、皆さんの頭の上に、???(はてなマーク)が浮かんだ日もあったのでは…。失礼いたしました!この特集におつきあいいただき、誠にありがとうございました。

念願だった『ツボ取り動画』もなんとか撮れ、セルフお灸の『おとも』になったらうれしいなぁ…。

今後も、ブログと動画で、分かりやすい『東洋医学と西洋医学の話』をお伝えします!よろしくです!福岡県福岡市にある、女性専門鍼灸&パーソナルトレーニング≪レディース鍼灸ことうプラス≫の女性鍼灸師・理学療法士のコトーでした。