コトー Blog & Vlog

東洋医学のこと、鍼灸治療のこと、パーソナルトレーニングのこと、日々の暮らしのこと…。カテゴリー別に書き連ねています…。ちょこっと、動画も始めました…。

歯痛をやわらげる鍼とお灸

皆さん、歯はお元気ですか?

コトーは、疲れがたまってくると、睡眠中に

左奥歯を噛みしめるクセがあります。

今回も、それで奥歯が鈍く重く痛いのかな?

そんなことを思っていたら…、

歯科の定期検診で、奥歯の根っこの炎症と分かり…、

うっ、うっ、うっ、治療?

歯科とのスケジュール調整が難しく、

治療は1ヶ月後からスタート!

うっ、うっ、うっ、遠い…。

それまで、歯痛と戦うしかない!!!

 

東洋医学では、全身に経絡という通路が

張り巡らされています。

 

 

赤いラインは、『手陽明大腸経

て・ようめい・だいちょうけい』という経絡。

この経絡は、下の歯にも通っています。

従って、下の歯の痛みには、この経絡上で、

腕にあるツボに鍼やお灸をします。

 

 

赤いラインは、『足陽明胃経 あし・ようめい・いけい』。

この経絡は、上の歯にも通っています。

従って、上の歯の痛みには、この経絡上で、

足にあるツボに鍼やお灸をします。

 

なが~~~い痛みは、周辺の筋肉を緊張させます。

コトーの場合は、左顎~左首~左肩の筋肉がド緊張!

これらの筋肉を鍼でゆるめるだけでも、

歯痛が緩和されます。

 

自分で歯痛の鍼灸治療を始めて、

3週間が経ちました。

最初の頃より、楽になりました。

このまま完治する?

神経を抜いている歯の根っこの炎症なので、

安易に考えてはだめだよねぇ~。

やはり歯科で治療しないとだめだよねぇ~?

 

ツボのネーミング

今までブログの中で、たくさんのツボを

ご紹介してきました。

今日は、ツボの名前の由来について書いてみます!

 

メジャーなツボは、361個。

その1つ1つのツボの名前には、意味があります。

由来の分類は、いろいろあるようですが、

今日は代表的な4つをご紹介します。

 

1.比喩法

ツボの形状が、天文、地理、水流、山谷など

大自然の姿と似ていることに着目し、

自然界の単語が用いられています。

 

 

 

『風池 ふうち』

うなじのくぼみにあります。

そのくぼみが、浅い池に似ているので、

『池』という漢字が使われています。

体力が弱っていると、

このツボから風邪(ふうじゃ)が入るとされ、

『風』という漢字も使われています。

首こり、肩こり、頭痛、目の疲れなどに効きます。

 

 

2.象形法

ツボのある部位の形が、生物や器具の形に似ている

ことに着目し、生物などの単語が使われています。

 

 

『犢鼻 とくび』

膝蓋骨の下のくぼみにあります。

『犢』は、中国語で子牛のこと。

ツボの形が子牛の鼻に似ているので、

『犢鼻』と名付けられました。

膝の痛みによく用いられます。

 

 

3.会意法

ツボのある部位の働き(生理機能)の特徴を、

二字以上の漢字の組み合わせによって、

表現しています。

 

 

『迎香 げいこう

小鼻の外側にあります。

このツボにちょこんと鍼をさすと、鼻が通り、

香りを迎えられます。

 

 

4.写実法

ツボのある部位や、効能の特徴を写実的に

表現しています。

 

ありゃ~、斜めになっちゃった!

 

『血海 けっかい』

膝蓋骨の上にあります。

血の巡りにかかわるツボで、

たくさんの河川が大海に流れ込むような

作用があり、『血海』と名付けられました。

生理不順、生理痛など婦人科の症状に

用いられます。

 

 

ツボの名前の意味を知ると、

「くぼんでいるところは、どこかな…?」と、

ツボを見つけやすくなったり、

ツボの効能や作用がわかりますね。

大大先輩の、古代の鍼灸師が、

ツボのことを深く考えながら治療していたことが、

うかがい知れます。

ネーミングのセンス、いいよねぇ~。

 

目の疲れに鍼とお灸はいかが?~その2

いきなりの問題です!

私たちは、1分間に何回ぐらい、

まばたきをするでしょうか?

?????

普段、1分間に10~20回ほどです。

では、パソコンなどの画面を見ているときは?

?????

まばたきは5~10回ほどに減るそうです。

まばたきの回数が減ると、目が乾燥し、

疲れやすくなります。

 

 

近い所を見るときの目の働きは…、

水晶体(レンズ)の端についている毛様体筋

(もうようたいきん)という筋肉が収縮する。

        ↓

水晶体が厚みを増す。

        ↓

近くがよく見える。

 

となると、

パソコンや本など近くのものを長時間見続けていると、

毛様体筋が緊張し続け、筋疲労を起こします。

すると、

ピントをあわせるまでに時間がかかり、

目がぼやける、充血する、痛みが生じる、などの

症状が現れます。

 

長時間、目を酷使するときには、

ときどき目の筋肉を休ませてあげたいですね。

目を閉じる…。

遠くをボーッと眺める…。

ツボ・マッサージも気持ちいいですよ。

 

目の疲れに効くツボは、たーくさんあります。

ちょっとご紹介!

 

 

1.攅竹(さんちく)、 2.魚腰(ぎょよう)、3.絲竹空(しちくくう)、

4.陽白(ようはく)、 5.睛明(せいめい)、 6.四白(しはく)、

7.瞳子髎(どうしりょう)、 8.太陽(たいよう)。

眉毛を竹林や魚の腰?に見立てるなんて、

面白いですね。

 

眼球はとってもデリケート!

眼球周辺のツボをマッサージするときは、

まぶたを閉じても、眼球の上を押さず、

目の縁の骨を押しましょう!

 

鍼治療は、これらのツボに極細の、極短の、鍼を

ちょこんと1mm程度、皮膚に水平に刺します。

目がしゃきーん!とすっきりします。

 

顔に鍼なんて怖い!?!?

そんな方は、鍼やお灸で、首こりと肩こりを

とるだけでも、目の疲れがとれますよ。

当鍼灸院では、首こりや肩こりの治療に

来られる方が多いです。

治療直後の第一声は…

第1位が、

「あーっ、肩の力が抜けた!」

「肩が軽くなった!」

第2位が、

「視界が明るくなった!」

「よく見える!」

です。

ぜひ、おためしを!!!

 

眼の疲れに鍼とお灸はいかが?~その1

 

もう何代目の眼鏡になるかな…。

今使っている眼鏡はすぐフレームが歪むので、

イエイエ、

私の扱いが雑なので、

頑丈な眼鏡に変えることにしました。

お気に入りのブランド!

かけごこちがサイコー!

いっとき、違うブランドの眼鏡をかけても、

結局は、このブランドの眼鏡に戻ってきます。

 

皆さんは、仕事やプライベイトでパソコンを扱いますか?

パソコンに限らず、スマートフォンや携帯電話などの

画面を見続けていると、目がしょぼしょぼしてきますよね。

今回は、『目』をテーマにブログを書いてみます!

 

皆さんは、先ほどの写真を見て、

すぐ「眼鏡だっ!」とわかりましたよね。

目に光として入ってくる刺激は、

ものすごい速さで脳へと伝わり、

脳は、光を『物』として認識します。

 

 

おっおー、いきなりグロテスクな絵!

これは眼球の断面図。

 

目に光が入ってくる

       ↓

レンズの役目をする『水晶体』を光が通る

∴       ↓

目の奥にある『網膜』というフィルムに光が集められる

       ↓

網膜の視細胞の働きによって、

光は電気信号に変えられ、脳へと伝わる

       ↓

脳は、光を物体として認識する

 

 

 

 

さらにグロテスクな絵!

右目を外側から見た図です。

顔を動かさなくても、

眼球だけをあらゆる方向へ動かせるのは、

眼球に直に6つの筋肉がついているからです。

上図では、眼球の内側についている

『内側直筋』は見当たりません。

あしからず…。

 

 

目は精密機械のような働きをし、とってもデリケート!

目を酷使すると、

目がかすんだり、目が乾燥するだけでなく、

視力低下、目の痛み、頭痛など、

いろいろな症状があらわれます。

 

 

次回は、目のトラブルに効くツボや、

鍼治療、灸治療について、ご紹介します!

おっ、また特集になるか? どうかなぁ~?

 

コトーの鍼灸スタイル~築き上げる信頼

私にとって不思議な存在の人がいます。

病院でリハビリの仕事をしていたときの同僚です。

2人とも、まめではないので、

私が退職してから今日までの8年間は、

年賀状のやりとりぐらい…。

 

今、私は鍼灸師をしていますが、

「リハビリの助言が欲しいな」って思うとき、

その元同僚の顔がパッと浮かびます。

そして、おもむろに、

「ちょっとお願いしたいことがあります」と、

簡潔な内容のメールをします。

すると、的確な返答が返ってきます。

 

何年も直接連絡を取っていないのに、

どうして元同僚に頼むのだろう…。

自分でも不思議。

 

おそらく、

一緒に働いた5年の間に築き上げた『信頼』が、

何年経っても色あせないのかな。

依頼したことに対して、いつでもきちんと対応してくれる…。

 

 

鍼灸院を開設して、もうすぐ3年になります。

半年ぶり、1年ぶりに、鍼灸治療の予約をする方がいます。

そんなとき、「随分経っていても、コトーのことを

思い出してくれたんだっ!」と、うれしくなります。

「コトーなら体や心を治してくれる」という期待に

常にきちんと答えていく…。

それが『信頼』に結びついていく…。

そして、ふっとコトーを思い出してもらえるのかな。

 

 

 

これは、箱灸。

トレイの上にのっているのが、五合升。

その中に、ステンレスのボウルをのせます。

ボウルの中の、棒灸をカットしたものに火をつけます。

五合升の底は、くりぬいてあります。

症状のある部位に五合升をのせると、

温かい煙が五合升の底から伝わります。

木蓋で、温かさを調整! 気持ちいいよ~。

 

五合升の底をどうやってくりぬくか…。

新品の木の香りがする五合升を見ながら考えていると、

勤めていた病院の木工室にある電動糸鋸と、

元同僚の顔が浮かびました。

さっそくメールをすると、

「えーっ、自分がするんですか?」と言いながら、

カットした縁にやすりをかけ、

丁寧に仕上げてくれました。

 

その同僚が3月いっぱいで病院を退職することになり、

5年ぶりに飲み会をしました。

 

 

いい顔しているなぁ~。

次の職場での活躍が楽しみです!

 

 

おまけの話。

元同僚の写真は、自分のデジカメで撮ったものです。

デジカメの調子がいまいちで、

飲み会に参加した人が、スマートフォンで撮った写真を

私の携帯電話にメール添付してくれました。

昨年の暮れに機種変更した携帯電話は、

未だに取扱いに手こずっています。

写真をダウンロードしていたら、操作を誤り、

携帯電話を開くたびに、待ち受け画面で

もと同僚が笑っている…。

待ち受け画面の変更の仕方を忘れちゃったなぁ~。