コトー Blog & Vlog

東洋医学のこと、鍼灸治療のこと、パーソナルトレーニングのこと、日々の暮らしのこと…。カテゴリー別に書き連ねています…。ちょこっと、動画も始めました…。

体のしくみあれこれ~暑さへの適応

蒸し暑い日が続きますが、皆さん体調はいかがですか。

私はエアコンが苦手で、仕事以外では扇風機を使っています。

以前は、『あごからポタポタ汗が落ちる時に温度計を見ると、

室温は30℃!』でした。

これが、私の体の変化の目安で、嫌でもエアコンをつけていました。

最近はちょいと違うようです。

全身から常に汗がにじみ出始め、

温度計を見ると、32℃! 湿度50%!

ここまで室温が上がっているとは気づかず、びっくり!

慌ててお茶を飲み、塩飴をほおばりました。

ヒトは恒温動物(こうおんどうぶつ)といわれています。

外が暑くても寒くても、体内の温度を一定に保ちます。

暑い時は汗がたくさん出て、皮膚の血管が広がることにより、

血流も増加し、体内にこもった熱を外に出すパワーが高まり、

体温の上昇を防ぎます。

また、汗がたくさん出すぎたら、体内の水分や塩分が減ってしまうので、

体の中では、それを防ごう!という反応が起きます。

1.アルドステロンというホルモンが腎臓に働きかけ、

尿として体の外に出る水分の中の

ナトリウム(塩分)の量を減らします。

2.バソプレッシンというホルモンが腎臓に働きかけ、

尿として体の外に出る水分の量を減らします。

3.口の渇きを感じて、水分をとることを促します。

…などなどです。

とはいっても、この体の調節機能にも限界があります。

ガンガン動き回っていなくても、長時間暑い部屋にいると、

先ほどの体温の調節機能が働かなくなり、

体内に熱がどんどんこもって、熱中症になることもあります。

これからの季節、気をつけましょう!

私は、自分の汗のかき方に頼らず、こまめに温度計を見ます!

四十の手習い~ピラティス!

ピラティス教室に通い始めました。

ピラティスってご存知ですか?

20世紀始めに、ドイツ人のジョセフ・H・ピラティス氏が考案したエクササイズ。

第1世界大戦中、負傷した兵士のリハビリとして

考え出されたのが始まりだそうです。

以前、リハビリの仕事をしていたので、

興味のあるトレーニング方法です。

まだ習い始めたばかりなので、よくわかっていませんが、

体の中心や奥にある筋肉を鍛えながら、

体全体のバランスを整えていく感じ…。

インストラクターの方から、

「体の細部まで意識できていて、テニスでもやっているんですか」

と聞かれました。

おだてられちゃうと、ますますがんばっちゃうよぉ~!

ちなみに、テニスの腕前は…、

中学時代にバトミントンをしていたせいか、

ラケットを持つと、どうしてもスナップをきかせてしまい、

テニスボールはあちこちに飛び、

球拾いが大変でした…。

               *

久しぶりの習い事は楽しいですねぇ~。

興味のある世界に入った時のわくわく感が好きなのかな…。

一番最初の習い事はオルガン教室。

幼稚園児でした。

オルガン教室を卒業してエレクトーン教室に通いだし、

これは社会人になっても続いていました。

今、計算してみたら、なっなんと20年間通っていました。

私の通っていた教室は、グレード・テスト(技量による等級テスト)があり、

高い等級を持っていると、指導者などの仕事につきやすくなっていました。

社会人になってから高い等級のテストを受けました。

たしか、課題曲が3曲、自由曲が7曲、

あわせて10曲ぐらいあったと思います。

自由曲は指定されている本の中から自分で選べます。

すべての曲を1回弾くだけでも、約40分!

試験では、各々1曲ずつ、試験官の選んだ曲を弾きます。

他には…、

エレクトーンの楽譜を初見でアレンジしながら弾く…とか、

途中まで書いてあるメロディーに対して、

これも初見で続きを考えながら弾き、曲にする…など。

今ではとーていできない課題です。

結果は…、落ちました。

試験直前に、課題曲の暗譜(楽譜を見ずに弾く)を練習し始めました。

暗譜で弾いたほうが、高い点数が取れます。

試験当日、楽譜を見ないで課題曲を弾いたら、

何度もつっかえ、合格点まであと3点足りませんでした。

いや~、20年前のことをよく覚えているなぁ~。

               *

その頃、染色の学校にも通っていました。

これは、スクリーン印刷という手法を習った時の作品です。

布に印刷しています。

題材の目覚まし時計は、その頃使っていたもの。

時計の針が指している時間は、

エレクトーンの不合格の知らせを読んだ瞬間そのもの!!

「夢破れ、こんなに自分がなさけなく感じたことを一生忘れないように

描き留めておこう!!!」と

『Dream』という文字も加えた気がします。

(12の数字の下に描いています)

その後、再挑戦はしていません。 なんでだったかなぁ~?

この不合格は、苦い思い出にはなっていません。

試験前、毎日10曲を何十回も練習する時間はありませんでした。

そうなると、1曲を弾く度に、その曲のイメージどおりに、

そして間違えないように弾くことが要求されます。

試験に向けての練習は、

集中力をアップするトレーニングにもなっていました。

今でもここぞっ!というときに、すぐ集中できるのは、

このおかげだと思っています。

おっおー! 哀愁を帯びた畳ですねぇ…。

かなり前に撮った写真です。

最近は、ほこりまみれのエレクトーン。 弾きたくなりました…。

博多祇園山笠だぞーっ!

今年もやってきました、博多祇園山笠!

7月に入ると博多周辺に、飾り山とかき山が飾られます。

これらを見に行くのが、私の恒例行事となりました。

7月15日には『追い山』があります。

5分ごとに、7つのかき山をかついだ男衆が、約5kmのコースを走り、

速さを競い合います。

午前4時59分にスタート! と、知ったかぶり…。

一度も『追い山』を見たことはありません…。

               *

この七福神の『飾り山』は商店街のアーケードに飾られています。

ぷっくりとした顔がかわいい!

               *

屋外の『山』はこのような屋根つきの囲いに入っています。

男衆がかつぐ『かき山』は、『飾り山』より背が低い。

               *

この裏は、

今にも火を吐きそう! かっちょいい竜!

               *

写真を撮るのが下手ですみませ~ん!

見えにくいですね。

なんで左手に薔薇を持っているのかなぁ~?

気になるー!!!

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雨上がりのせいか、カーテン(?)が上がりきっていない。

飾り山の前には椅子があり、座りながら見ることができます。

               *

ハッピ姿の男衆に声を掛けられ、撮ってくれました。

あー、よかった! 膝から下が見えていなくて…。

出掛ける時は大雨で、長靴を履いています。

どう見ても、魚河岸から帰ってきた魚屋さん。

               *

帰りにスーパーに寄りました。

買った物をマイバックに詰めていると、

隣の80代近いご婦人に声を掛けられました。

「あっらぁ~、素敵な長靴ね」

「どちらで買われたの?」

うっく、言葉につまった!

最近の長靴はブーツのようにスリムで、けっこう高額ですよね。

私の履いている長靴は、ホームセンターで買ったブカブカタイプの1900円!

スーパーを出ようとした時も、そのご婦人は後ろから、

「色がいいわよねぇ~」とほめちぎってくれた。

その長靴がこれ。

普通だよねぇ~?

膝の痛みをやわらげるツボたち

膝周辺にツボはたーくさんあります。

ありゃりゃりゃ、薄い色の手描き図ですみません。

膝蓋骨(しつがいこつ)(膝中央にある皿状の骨)の周りだけでも

7個!

膝蓋骨を鶴の頭に見立て、その頂点にある『鶴頂 かくちょう』。

膝蓋骨の上の、左右にある『膝上二穴 じつじょうにけつ』。

膝蓋骨の内側と外側の中央にある『内膝房 ないしつぼう』と

『外膝房 がいしつぼう』。

膝蓋骨の下の、左右にある『膝眼 しつがん』。

この絵は右脚。

ツボは左脚にも対称的にあるので、

『鶴頂』は右脚と左脚とあわせて2個、

それ以外のツボは4個あることになります。

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これは膝を内側から見た図。

膝の内側の痛みを訴えられる方が多いですが、

膝の内側には、『曲泉 きょくせん』 『膝関 しつかん』

『陰陵泉 いんりょうせん』という3つのツボがすぐ近くにあります。

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膝の外側には『陽陵泉 ようりょうせん』。

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分かりづらい写真で申し訳ありませんが、

膝の後ろには、『陰谷 いんこく』 『委中 いちゅう』 『委陽 いよう』

『浮郄 ふげき』というツボもあります。

膝の痛みを鍼やお灸で治す時に、どのツボもよく使います。

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膝の痛みが長いほど、膝周辺の筋肉はガチガチに硬くなっています。

筋肉が硬くなると、筋肉の伸び縮みが不十分となり、

筋力も落ち、運動に対しての耐久性も落ち、すぐ筋肉痛になります。

筋肉の痛みは、筋肉の中央よりも、筋肉のはしっこ

(=筋肉が骨についている部分)が痛くなることが多いように思います。

太ももの筋肉は、膝周辺の骨についているので、

膝の痛みが、筋肉の痛みなのか、膝の関節の変形からくる痛みなのか、

ご自分では判断がつかない方が多いです。

鍼やお灸で治療できるのは、筋肉の痛み。

関節の変形を治すことはできません。

膝を中心に、脚全体を丁寧に触れて、どこが痛いのか、

どの筋肉が硬いのかを見極めて、鍼やお灸に使うツボを決めます。

               *

治療期間中、膝を安静にしておきたいところですが、

膝は使わないわけにはいきません。

立ち上がったり、立ち続けたり、階段を上り下りしたり、歩いたり…。

運動中、膝に負担はきます。

日常の中で、硬くなりがちな筋肉をやわらかくするのに、

自分でのお灸や筋肉のストレッチは効果的です。

簡単に自分でできる台座灸(だいざきゅう)というお灸が市販されています。

当鍼灸院では、第2火曜日と第3日曜日にお灸教室をしています。

今月のテーマは「膝の痛みをやわらげよう!」です。

参加者の皆さんと、膝の痛みに効くツボにお灸とツボ押しをします。

膝の痛みが気になる方は、お気軽にご参加ください。

詳細は左のカテゴリーの『お灸教室のご案内』をご覧下さい。

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ところで、、先ほどの話の続き…。

膝の痛みの治療中、

膝周辺の各々の筋肉にピアノ線のようにピンと張ったスジを

みつけることがあります。

このスジをほぐさないと、

その筋肉全体の柔軟性は充分には回復せず、

いつまでも硬くなりやすい筋肉のままです。

「スジとり名人になりたい!」と思いながら、

私は指先の感覚に意識を集中して、スジをみつけ、

鍼やお灸でスジを普通の筋肉に戻すようにしています。

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またまた長いブログとなりました。

最後まで読んでいただきありがとうございます!

のどの異物感の鍼灸レシピ

かぐわしい香りで楽しませてくれた梅の木も、

6月には実をつけ、種類によっては梅干や梅酒になっているでしょう。

梅はクエン酸が豊富!

クエン酸は体のエネルギー代謝に関わり、

筋肉痛の原因となる乳酸の蓄積を抑え、

痛みを解消してくれる栄養素です。

うっとうしい梅雨の時期は、なんとなく疲れやすいですね。

梅は疲労を回復してくれるアイテムです!

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さて、中国語では梅の種のことを『梅核』といいます。

そして、のどに何か(梅の種)が詰まっているように感じることを、

『梅核気 ばいかくき』といいます。

食べ物や飲み物が飲み込みにくく、

『何か』を吐き出そうとしても吐き出せず、

実際には何ものどには詰まっていない…。

風邪を引いていないのに、のどがイガイガする…。

つい、咳払いをしたくなる…。

そんな症状には、情緒が深く関係しているようです。

不満やストレスをうまく発散しきれず、

内にどんどん溜め込んでしまうタイプの方がなりやすいようです。

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精神的な緊張は、首こり・肩こり・背中のこりなどを引き起こすことも多く、

鍼灸治療では、筋肉の『こり』と精神的な『こり』を丁寧にほぐすことが

大切になります。

ツボには、イライラや不安感、落ち込み、無力感など、心の不調和を

整えるツボもあります。

それらのツボに鍼やお灸をして、体と心のリラックスを取り戻すと、

のどの違和感や異物感も解消されます。

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もう7月!

梅雨のじめじめ感に加えて、気温が急上昇することもあり、

体調を崩さないように気をつけましょう!!!