コトー Blog & Vlog

東洋医学のこと、鍼灸治療のこと、パーソナルトレーニングのこと、日々の暮らしのこと…。カテゴリー別に書き連ねています…。ちょこっと、動画も始めました…。

言葉の魔法

 

あーっ!

しまったぁーっ!!

言ってしまったぁーっ!!!

「急いでいるので、遠回りでも早く着く道を行ってください。」って…。

普段はバスや電車を利用するが、

約束の時間に間に合いそうもない時はタクシーを利用。

そのタクシーで言ってはいけない!という言葉を口にしてしまった。

車の運転って、あせらせちゃあいけないですよね。

時間にゆとりを持っていないのは自分のせい。

「早くぅー!!!」という言葉を飲んで、じっと耐えるべきですよね。

 

今日乗ったタクシーは怖かった。

赤信号になりそうで、前車が止まりかけている時、

一車線の右側からその車を追い越し、交差点を前進。

左折では、

「あーっ、もっと減速してぇーっ!」

そう言いたくなるくらい、

車のお尻が遠心力で右側へ…。

「急いで!」と言った手前、

「安全運転でお願いします!!!」とは言いづらい…。

 

しかし、

絶対に間に合わないと思っていた約束の時間に間に合った。

つい、ドライバーに言ってしまった。

「急がせてすみませんでした。おかげで間に合いました。」

こんなことを言ったら、

このドライバーは、また無茶な運転をするかもしれない…。

 

常日頃、気の利いた言葉を話したり書きたい!と思っているが、

今日はまったく逆のことを言ってしまった。

心にゆとりがないとなぁ~。

しかーし、

心にゆとりがあっても、

今日のドライバーのタクシーには、もう乗りたくない…。

 

 

中国留学思い出し日記~手紙

 

1年半の中国留学中に、

中国人宛てに書いた手紙が8通。

日本では、手紙を書くことは滅多になく、

もっぱら葉書。

8通というのは、私にとってかなり多い。

その中で一番思い出に残っているのは、

中国語学科のある建物の、警備員さんに宛てた手紙。

 

 

この玄関の奥に広いロビーがある。

50代後半の彼女は、偶数日が警備担当。

暑い日も寒い日も、エアコンのないロビーで、がしっとした制服姿で立っている。

いつの頃からか、授業の休み時間に彼女と話すようになった。

彼女の話す中国語は聞き取りやすい。

私がわからない単語は、掲示板として使っている黒板の隅に、

ちょこちょこっと書いてくれる。

私はウエストポーチの中に常備している、

 

 

この電子辞書をパチパチ!

なんとか、会話ができていた。

 

中国語学科の授業は午前中まで。

午後は課外授業があった。

午後、ロビーの人通りが減ると、彼女は太極拳をしていた。

「私も太極拳をしている」と話すと、

「一緒にしよう!」と誘ってくれた。

時間がある時は、ジャージに着替えて一緒にロビーで太極拳!!!

仕事を終えた中国人教師が玄関に向かう途中、

ひやかすように、にやにや笑っている…。

 

帰国間近、彼女に挨拶にロビーまで行った。

彼女は1週間の冬休みに入っていた。

同じ警備会社の職員に手紙を託した。

彼女といる時が一番リラックスできた。

彼女とは利害関係がなかったからだと思う…。

感謝してもしつくせない手紙だった…。

 

1通、手元にある手紙がある。

 

 

中国語学科の宿題。

写真の上が宿題帳の切れ端。

下がそのときの教科書。

課題は『手紙を書く』だった。

『写』は『書く』、 『信』は『手紙』のこと。

 

この手紙は2007年11月に書いている。

宛名は、10年後の私。

手紙では、10年後の私に、

「中国留学の経験は役に立っている?」と問いかけ、

「もちろん!!!と答えるはず」と自問自答。

「私は自分の潜在能力を信じて、

がんばって中国語と鍼灸の勉強を続けているでしょう」

な~んて、かっこよすぎ!

この宿題をチェックする中国人教師を意識しているなぁ~。

この頃は中国語と鍼灸の勉強で、毎日ヘロヘロ…。

それでも、前向きなことを書いている5年前の私って、けなげ!

最後は、「10年後の私、がんばれ!」と結んでいる。

自分宛てに手紙を書いたのは、この時が初めて。

自分で書いた文章だけれど、恥ずかしながら…、感動!!!

今よりもはるかに若かった時の熱く、ひたむきな思いが、

年とっちゃった今の私に、伝わってくる…。

触発されるぅー!

よっしゃぁー!ー!ー!

 

 

 

 

 

私の中のヒット商品~メガネ用サングラス

真夏の暑い日差しの中でも、トコトコ歩き回る私。

5年ぐらい前からサングラスが欲しかった!

ド近眼の私は、眼鏡をはずしてサングラス!というふうにはいかない。

眼鏡の上からかけるサングラスをみつけ、かけてみると…、

仮面ライダーごっこをしているの?と聞かれそうなくらい、

サングラスが大きい!

パスッ!

 

先日、歪んだ眼鏡を調整しに、眼鏡屋さんへ。

ふとサングラスのことを思い出し、定員さんに尋ねると、

これを持ってきた!

 

自分の眼鏡の縁にひっかけるだけ。

フレームの大きさは、眼鏡と同じくらいで、

仮面ライダーに変身しない!

 

サングラスをかけたまま、薄暗い室内に入ると、

「節電しすぎで、暗すぎるなぁ…」と感じ、

サングラスをかけていることをすっかり忘れている。

そんなふうに、室内が暗すぎて見えにくいときは、

「こんちはーっ、コトーで~す!」と

小さな暖簾を上げる。

ちょっと妙な感じだけれど、くっきり見える!

5,000円と値は張るが、これはいいっ!!!

 

子供のころ、サングラスって大人の象徴だった。

このサングラスをセットしては、鏡の前でにんまり…。

大人になったみたい!  かっちょいい!

おっと、そこのあなたっ!

「あんた、おばちゃんでしょ!」とつっこまないように…。

中学の入学祝いにいただいた腕時計と、イニシャル入りの万年筆。

それらを身に着けたときの、ウキウキ感と似ています。

今は腕時計や万年筆じゃないのかナ…。

 

 

ノッポとチビの扇風機

扇風機を買いました。

バッテリーが内蔵された最新モデル!

首振りだって左右と上下が同時にできる。

ハノ字に風を送っちゃう!

右の扇風機は1986年モデル!

初めて就職した年の夏に購入。

この頃は、まだダイヤル操作の扇風機が主流で、

ボタン式なんて珍しかったんだぞっー!!!

白色だっだのが、日に焼けて生成り色に…。

もう引退させようかな…って思って、扇風機を買いました。

でも、

こんなふうに、観葉植物に囲まれて首を振っている姿は

楽しそう…。

引退させられないなぁ…。

               *

1986年モデルの扇風機と同期なのが、この子たち。

洗濯物を干すのにかかせないアイテムです。

かなり歪んでいます。

よーーーく見たら、この写真の左端。

1つだけ違う洗濯ばさみが針金でついている。

いつの間に補強したのだろうか…。

まったく覚えていない…。

               *

いつまでも、けなげに頑張っているこの子たちを見ていたら、

「自分はいつ引退するんだろうか…」

そんなことを漠然と考え始めました。

私は自営業なので定年はなく、自分で決めることになります。

体力・知力に限界を感じたとき??

リハビリの仕事から、今の鍼灸師の仕事に転職したことは、

見方によっては、リハビリの仕事の引退です。

それは体がきつかったということもありますが、

自分の治療技術をアップさせたい!という思いも強かったです。

今は、鍼灸師としてやりたいことがたくさんあります。

この仕事をずっと続けていったら、

また自分をレベル・アップさせるものと出会い、

いつの日か、鍼灸師を引退しても、

自分にとってやりがいのある、面白いことに取り組んでいる気がします。

「コトーのばあちゃん、まぁ~た、面白そうなことやってるョ!」

そんなふうに言われたいですね。

コトーの鍼灸スタイル~気持ちと動作の連動

何かをしよう!とまず気持ちがあって、私たちは体を動かしますね。

その何気ない心と体の連動の積み重ねが、日々の日常生活を作っています。

しかし、腰痛や膝痛、だるさなどの体の不調や、無気力などの心の不調で、

その連動が滞ってしまうことがあります。

気持ちとは裏腹に、体が動かない、動かせない、動かしにくい。

               *

ちょっと想像してみて下さい。

台所でお湯を沸かそうと、ガス・コンロに火をつけ…、

リビングでちょっとテレビを見るつもりが見入ってしまい…、

火をつけっぱなしにしていることに気づいて…、

「あーっ!」と言った瞬間にすでに椅子から立ち上がり、

台所のほうに体が向いていませんか。

仕事に遅れそうな時、階段は駆け上りたいですね。

気持ちと動作の連動は、とっても速いです。

その1つ1つの気持ちに体がついてこられないことが続くと、

心のストレスにもなります。

               *

東洋医学は心と体は一体ととらえています。

精神活動は体に影響を与え、逆に体は精神活動に影響を与えます。

これは、ツボ・モデルの左腕。 手のひら側です。

腕の中央を走っているのが、

『手厥陰心経 て・けついん・しんけい』という経絡です。

小指側を走っているのが、

『手少陰心包経 て・しょういん・しんぽうけい』という経絡です。

どちらも心(精神活動)と関係しています。

               *

経絡は、体中に張り巡らされた通路で、

エネルギーや栄養分を全身に送っています。

その経絡の上にのっているツボに鍼やお灸で刺激をすることにより、

滞ったいた経絡の流れを改善させ、体と心の不調を整えます。

鍼灸は体の調子だけを整えると思われがちですが、

先の2つの経絡のツボなどを用いて、心の調子も整えます。

               *

体と心の不調が整ってくると、動作に変化が現れます。

例えば、何かつかまらないと立ち上がれなかったのが、

つかまらずに立ち上がれるようになる…。

動作に無駄がなくなりますね。

無気力でできない事ばかりだったのが、

少しずつやれることが増えてくる…。

動作に広がりがでてきます。

もう1つの変化はスピードです。

1つ1つの気持ち(=目的)を的確に達成する、表現するために、

脳ミソ(=心)はそれぞれの動作にあったスピードをイメージしていると思います。

あせった時には、速く動きたい!

気が進まない時には、だらだらと動いちゃう!

当鍼灸院に通って下さる方の調子が良くなった時、

「この方は本来これぐらいのスピードで動きたいんだぁ…」と

通い始めた頃のスピードを思い出します。

「一人ひとりのスピードにあった、気持ちと動作の連動ができるように

サポートをしていきたいなぁ…」と思います。

               *

今日もとりとめのない、分かりにくい話につきあったいただき、

ありがとうございます!

福岡もやっと梅雨が明けました!

熱中症に気をつけましょう!