コトー Blog & Vlog

東洋医学のこと、鍼灸治療のこと、パーソナルトレーニングのこと、日々の暮らしのこと…。カテゴリー別に書き連ねています…。ちょこっと、動画も始めました…。

のどの異物感の鍼灸レシピ

かぐわしい香りで楽しませてくれた梅の木も、

6月には実をつけ、種類によっては梅干や梅酒になっているでしょう。

梅はクエン酸が豊富!

クエン酸は体のエネルギー代謝に関わり、

筋肉痛の原因となる乳酸の蓄積を抑え、

痛みを解消してくれる栄養素です。

うっとうしい梅雨の時期は、なんとなく疲れやすいですね。

梅は疲労を回復してくれるアイテムです!

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さて、中国語では梅の種のことを『梅核』といいます。

そして、のどに何か(梅の種)が詰まっているように感じることを、

『梅核気 ばいかくき』といいます。

食べ物や飲み物が飲み込みにくく、

『何か』を吐き出そうとしても吐き出せず、

実際には何ものどには詰まっていない…。

風邪を引いていないのに、のどがイガイガする…。

つい、咳払いをしたくなる…。

そんな症状には、情緒が深く関係しているようです。

不満やストレスをうまく発散しきれず、

内にどんどん溜め込んでしまうタイプの方がなりやすいようです。

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精神的な緊張は、首こり・肩こり・背中のこりなどを引き起こすことも多く、

鍼灸治療では、筋肉の『こり』と精神的な『こり』を丁寧にほぐすことが

大切になります。

ツボには、イライラや不安感、落ち込み、無力感など、心の不調和を

整えるツボもあります。

それらのツボに鍼やお灸をして、体と心のリラックスを取り戻すと、

のどの違和感や異物感も解消されます。

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もう7月!

梅雨のじめじめ感に加えて、気温が急上昇することもあり、

体調を崩さないように気をつけましょう!!!

20代の下積み

20代の頃、何をしていましたか? 何をしていますか?

私はリハビリの学校を卒業して、

重度の障がいを持つ子どもたちが入所している施設に

勤めていました。

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新人の頃は、戸惑うことばかり。

お母さん方よりも年齢が下で、人生経験も乏しい…。

やっていけるだろうか…。

そんな時、大先輩に言われました。

「一生懸命やっていたら、思いはお母さん方にも伝わるよ」

あの頃の私は、それしかなかったなぁ…。

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子どもたちは無邪気で純粋で、たくさんのパワーをもらいました。

30名近くいたリハビリのスタッフからもパワーをもらったなぁ。

皆、子どもたちとの悲しい別れを経験してきましたが、

誰も弱音をはかない。

仕事も遊びも常に全力投球!

そんな姿勢に何度勇気づけられたことか…。

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先日、その頃の仲間と会いました。

私の頭の上にのっている人とは20年ぶり、

左隣の2人とは6年ぶりの再会です。

みんな、おっちゃん、おばちゃんになったなぁ。

瞳の奥を覗き込むと、

いろんなことがあったんだろうな…と、うかがい知れます。

でも、この日も、おなかが痛くなるくらい笑っちゃう話ばかり。

みんなと20年前に出会えて本当によかった!

20代の頃の楽しかった出来事や悲しかった出来事は、

今でも私の原動力になっています!!!

梅雨と腰痛と鍼灸

最近、

「ぎっくり腰を起こしそうなくらい腰が痛い…」

と当鍼灸院に駆け込んでくる方が増えています。

5月・6月は気温がとっても不安定。

今日みたいにザーザー雨が降っている日は肌寒く感じ、

日差しが痛い快晴の日は、汗が出るくらい暑い!

日中は暑いけれど朝晩は肌寒い日もある…。

おまけにスーパーなどでは冷房が入り始める…。

体は体温調節に大忙しです!

冷えて血行が悪くなると、筋肉も硬くなりがち。

腰痛持ちさんは、普段から腰の筋肉が硬めなので、

さらに硬くなり、

いつの間にか「ギクッと痛めそう」となることも…。

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また、梅雨の時期は『湿邪 しつじゃ』に影響を受ける方もいます。

東洋医学では、自然の気候の変化を重視しています。

気候を変化させる、『風』 『寒』 『暑』 『湿』 『燥』 『火』 が

過剰だったり不足すると、

『風邪 ふうじゃ』 『寒邪』 『暑邪』 『湿邪』 『燥邪』 『火邪』という

邪気(じゃき)になります。

体が弱っていると、この邪気の影響を受けやすくなります。

この6つの邪気には性格があります。

『湿邪』の『湿』は、水に似ていて下に流れやすく、

症状は下半身に現れやすい。

例えば、むくみは脚に現れやすい。

『湿』は重く、停滞する特徴もあり、

湿邪が体内に入ると、頭や体が重く、だるい感じになります。

脚がむくんだり、重く感じる腰痛はこの湿邪が影響しているかも…。

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冷えや湿邪の影響を受けている頑固な腰痛には

しっかり温めることが大切!

当鍼灸院でよく使うのが

灸頭鍼(きゅうとうしん)。

鍼の先にモグサをつけてお灸をします。

鍼の刺激とお灸の輻射熱のW効果!!!

「腰から脚にかけて温泉に入っているみたい」と

よく言われます。

腰~お尻~脚をしっかり温めると、脚のむくみも改善します。

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余談ですが、

腰痛が強いとお尻の筋肉も硬くなりがち。

硬いってことは、お尻の血流も滞っているかもしれません。

当鍼灸院は女性専門ですが、

お尻の奥には子宮や卵巣など大事な臓器が入っているので、

お尻の筋肉を柔らかくして、血行をよくすることも

大切だと思っています。

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新潟の友人から今年もアスパラガスが届きました。

無農薬で作ること自体大変なのに、

気候の急変や原発事故による放射能測定など

さらに手間がかかり、

愛情のたっぷり入ったアスパラガスは格別です!!!

好みの変化…

 

額アジサイってなんとなく苦手でした。

何で?って言われても、何でかなぁ…。

昨年、アジサイ園でたくさんの種類のアジサイに出会い、

そんな思いが吹っ飛びました。

すっごく魅力的!

変わらない『好み』と、変わる『好み』があって、おもしろいっ!!!

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30代後半からガラリと変わったのが、服の好み。

皆さんは、服を選ぶときのポイントって何でしょう。

30代前半までは、お気に入りの色とデザインで服を選び、

試着してフィットしていたら購入していました。

しかーし、

30代後半からは、そうはいかなくなりました。

試着して必ずチェックするのが『顔うつり』。

好みの色でも、試着して顔うつりが悪く、

くすんで見えるときはアウト!

別の色も試着し、顔うつりのいい色の服をゲット!

もちろん手持ちの服の色とのバランスも考慮しますが…。

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40代からガラリと変わったのが、バックの好み。

これからの季節は、白やベージュなど薄い色のバックを

身に付けたくなりますよね。

30代までは、大きさ、デザイン、軽さ、持ちやすさ、使いやすさ

が買うポイントでした。

しかーし、

40代に入ると、薄い色のバックを持つと、なんか貧弱にみえる…。

ラメの布など、バック自体が光っていないと、

体全体がくすんでしまうように思える…。

それまではラメのバックなんて考えられなかった!!!!!

これって齢のせい?????

少しでも若く見られたい!という願望?????

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最近、ちょびっと変わったのが、聴く音楽。

夜、ゆったりとしたいときに聴きたくなるのは、

ボサノバだったり、ブルースだったり…。

10年以上前に購入したボサノバのCDはもう手元になく、

まさかまた聴きたくなるとは、思ってもみませんでした。

ということは、20代の頃はまった民謡も、

いつか聴きたくなるのかなぁ…。

コトーの鍼灸スタイル~コツをつかもう!

東洋医学の特色の1つに、

『自然治癒力を高めて、治す』というのがあります。

鍼やお灸でツボを刺激することにより、

ツボがのっている経絡(けいらく)の流れが良くなります。

経絡は全身にはりめぐらされ、その中には気(=エネルギー)と

血(けつ)(=栄養分)が通っていると考えられています。

経絡の流れがよくなるということは、

気や血が全身に充分に行き渡るようになるということで、

体全体が活性化し、自然治癒力が高まり、

様々な症状を改善します。

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体自体が「治すぞっー!」とエネルギーが満ちてくるには、

どのツボにどのような鍼やお灸をしたらいいのかな…って、

鍼灸師の私は常々考えます。

それと同時に、患者さんの心も「治すぞっー!」 「治るぞっー!!」という

気持ちで満たされますように!!!って願います。

心身一体。

心も前向きになることが大切です。

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鍼灸師としては、

「鍼やお灸をして、よくなってきましたーっ!」

「よくなりましたーっ!」

と言われることは、とってもうれしいです。

「無理をして、痛みがちょっとぶり返したけれど、

自分でストレッチやマッサージをしたらよくなりました。

自分なりに良くなるコツがつかめてきました。」

と言われることも、とっても、とっても、とっても、うれしいです。

鍼灸治療に来られる方は、

長期に渡る症状や、強い痛みのある方が多いです。

とんとん拍子に症状が改善していかないこともあります。

行きつ戻りつ、少しずつ前進していくときは、

精神的強さが必要です。

日々、生活していく中で、自分の体をみつめ、

痛みなどの変化に対して、自分なりの対処法をみつけられるようになると、

ちょっとしたストレスに振り回されない体になっていきます。

自然治癒力が高まっていくからだと思います。

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昨年いただいた胡蝶蘭が今年も咲きました。

「花を咲かせるのが難しいよねぇ~。

水をあげすぎるとダメだし…」

観葉植物を育てたことのない私にはかなりのプレッシャー!

写真奥のあじさいは、反対に、雨降りの日は生き生きとしている…。

各々の植物にあった育て方をするのは難しーい!

自分がしている仕事も共通点があります。

個々の患者さんにあう鍼灸治療をするにも、

日常のアドバイスをするにも、

『さじ加減』が大切だな…って最近よく思います。

なんでも負担が大きすぎたら長く続きません。

ほどよく適度なものが、無理がなく、いいですね。

患者さんがぴったりあうコツをつかめるよう、

サポートをしていきます!