コトー Blog & Vlog

東洋医学のこと、鍼灸治療のこと、パーソナルトレーニングのこと、日々の暮らしのこと…。カテゴリー別に書き連ねています…。ちょこっと、動画も始めました…。

コトーの鍼灸スタイル~音楽から学ぶこと

音楽との一番古い思い出は、オルガン教室。

幼稚園生のとき、家の前の公民館で習っていました。

オルガン教室を卒業すると、エレクトーンを習い始め、

ずっとエレクトーンは、そばにいます。

 

これは、小学校の図工の時間に彫った木箱。

この中に入っているかなぁ…。

 

あったぁ~!

左が、オルガン教室のバッチ。

右が、エレクトーンのグレード・テストの合格バッチ。

 

今は、エレクトーンを弾くことは減りましたが、

音楽を聴くことは生活の一部です。

このブログを書くとき、料理を作るときなど、

プライベイトの時間にはかかせません。

 

ラジオで気になった曲は、CDショップでゲット!

最近、はまっているのが、サッチャル・ジャズ・アンサンブルの

『ライブ・イン・コンサート』。

インドやパキスタンの古典楽器と、ピアノ、トランペット、

ハーモニカなどの西洋楽器が奏でるジャズ!

古典楽器で異文化の曲を弾きこなし、人々を魅了できるのは、

古典楽器の基礎が身についているからだと思いませんか?

基礎あっての、応用…。

 

鍼灸もしかり!

経絡の上にのっているツボは、『正穴 せいけつ』といいます。

ベースとなるツボです。

経絡の上にのっていないツボもたくさんあります。

『奇穴(きけつ)』、『あぜ穴』などがあります。

私の中では、『応用で使う』というイメージです。

 

今回初めて、インド、パキスタンの楽器の音色に触れました。

古典楽器で古典音楽だけを演奏していたら、

出会うことはありませんでした。

『イパネマの娘』 『ウェーブ』 『テイク・ファイブ』など、

私が高校生のときに弾いていた曲がCDに入っていたから、

興味を持ち、心にズドンッと響いてきたに違いない!

 

鍼灸もしかり!

私は歴史のある鍼灸治療が好きです。

古代から伝承される、東洋医学の考え方に

基づきながら、自分自身の治療スタイルを進化させていく!

それは、目の前の、現代の患者さんを的確に

治していくために必要な気がします…。

 

皆さん、自分への応援歌、応援曲って、ありますか?

私はたくさんありますが、

一番古いのが、松田昌氏の『道』。

松田氏はエレクトーン奏者であり、

エレクトーンの作曲や編曲も手がけています。

この曲は、18年くらい弾いています。

数年前、友人の前で、エレクトーン演奏をしました。

「道っていう曲が一番良かった! 涙が出そうだった!」と

うれしい感想。

毎日のように弾いていた10代や20代の頃と比べたら、

指は動かないし、指の力も落ちている。

でも、それなりに人生の経験を積み、

『表現する厚み』が出たのかなぁ~?

何でも続けること、そして追求することが大切ですよね。

 

演奏を聴いて、『この人、音楽から愛されている!』

と感じることってありますか?

音楽の神様と音楽で対話しているみたい!

すごく楽しそう!

とっても、うらやましい!

きっと演奏者の「楽しくてしょうがない」思いが、

聴く者にも伝染して、

心をがつんと鷲づかみにするのかな…。

 

まだまだ修行は足りませんが、

いつの日か、鍼灸の神様が下りてきて、

対話をしながら鍼灸をしてみたい!

患者さんも私も、とっても楽しそう!

びゅーんびゅん!よくなりそう!

私の夢は、仙人のような鍼灸師になることです!

うひょひょっひょー!!!

筋金入りの首こり・肩こり・五十肩に鍼治療はいかが?

寒い日が続きますね。

風邪など引いていませんか?

当鍼灸院では、寒くなってくると、

首こり・肩こりさんが増えてきます。

寒さに首をすくめて筋肉が硬くなる?

血流が悪くなる?

姿勢が悪い?

運動不足?

原因はいろいろありますね。

 

長年、首こり・肩こりとつきあっていると、

首や肩・肩甲骨周辺にある筋肉の一部が

スジ状に硬くなることがあります。

直径1mmの細いスジもあれば、

5mmぐらいの太いスジをあります。

長さは、まちまち。

筋肉の端から端までスジなっているものもあれば、

中央部分が1~2mmほど塊のように

硬くなっているものもあります。

 

さあ、ここでスジスジ・チェーック!

ご自分の筋肉にスジがあるか、調べてみましょう!!

ジャケットやモコモコのカーディガンなどは脱ぎましょう。

姿勢は、座っても立ってもできます。

 

 

まず、肩の筋肉。

腕を下していると、腕の重みで、肩の筋肉は引っ張られ、

スジがわかりにくい!

テーブルに手のひらをついて、

肩を上げると、この筋肉が少し緩んで、

わかりやすくなるかも…。

「いや~、わからない!」という方は、

仰向けになると、筋肉がリラックスして、

スジの有無がわかると思います。

 

肩の筋肉を親指と他の4指で挟んで、

まず、皮膚のすぐ下にある筋肉をもみもみ。

この筋肉は奥行きがあるので、

少しずつ下へ(鎖骨のほうへ)、指をずらしては、もみもみ。

中のほうがスジになっていることが多いようです。

スジコちゃんはいましたか?

 

 

次に脇の下の筋肉。

おなかに手をあて、腕を少し外に開きます。

反対側の手の親指を鎖骨の下に当て、

他の4指を脇の下へ。

ここは胸の筋肉です。

まず、脇の下の奥をもみもみ。

少し胸のほうへ手をずらしては、もみもみ。

胸のほうに近づくほど、筋肉は奥行きがあるので、

肋骨に近い筋肉まで、丁寧にモミモミしてみましょう。

スジコちゃんはいましたかぁー?

 

 

次も脇の下にある筋肉。

親指を脇の下にあて、他の4指は背中にあてます。

肩甲骨と腕をつないでいる筋肉など4つあります。

どの筋肉もカチコチになると、とっても分厚くなります。

私は、『サイコロ・ステーキ』と呼んでいます。

ここも、まずは脇の下からチェーック!

少しずつ手を下へずらしては、もみもみ。

スジコちゃんやサイコロ・ステーキはいましたか?

 

首や肩、肩甲骨周辺にある筋肉に、

スジコちゃんやサイコロ・ステーキがいると、

筋肉に柔軟性がなく、筋肉は疲れやすく、

首こりや肩こりはなかなか治りにくい…。

 

「スジコちゃんやサイコロ・ステーキと早くさよならして、

首こり・肩こりを治したーい!」

という方には、鍼治療がお勧めです。

スジコちゃんの場合、1つのスジに1ヶ所あるいは2ヶ所

鍼をするだけで、スジコちゃんはとろけます。

脇の下のサイコロ・ステーキはスジがたくさんあるので、

1つ1つ丁寧にスジをほぐします。

 

スジもサイコロ・ステーキもとろけると、筋肉が伸びやすくなり、

肩や首も動かしやすくなります。

 

五十肩も同様で、

スジになっている筋肉を丁寧に探し、丁寧に鍼をして、

スジを柔らかくすると、肩の可動域が広がり、

痛みも軽減します。

 

鍼が怖い!という方は、マイルドに効くお灸やツボ押しを

どうぞ!

当鍼灸院で開催しているお灸教室の2月のテーマは、

『首こり・肩こり』。

2月12日(火)と17日(日)に開催します。

興味のある方は、お気軽にご参加ください。

詳細は、ホームページ『お灸教室』のページをご覧ください。

 

あ~~~、今回の絵は描くのが難しかった……。

ポーズをとっては、姿見を見ながら、

あーじゃない、こーじゃない、と………。

きちんと伝わりました?

おりものの鍼灸レシピ

『おりもの』って、成人女性ならば、誰でもあるもの。

あれっ? いつもより多いな…。

いつもと感じが違うな…。

おりものの変化が気になったことはありませんか?

今日は、その『おりもの』について書いてみようと思います。

 

さて、おりものの正体って何でしょう?

調べてみるとっ、とっ、とっ、

 

女性の性器の様々な部位(子宮、膣、汗腺)から出る

分泌物のことを『おりもの』といいます。

『汗腺 かんせん』とは、汗を分泌する細胞の集まりのこと。

 

おりものには、「自浄作用」という大事な働きがあります。

殺菌が体の外から膣の中に入り込むのを防いでいます。

 

おりものの量や質の変化は、生理の周期に関係しています。

生理中:おりものの量は少なめ。

生理直後:最も少なく、さらりとしている。

排卵前の3~4日間:おりものの量は最も増える。

         どろっと粘り気がある。

         においは強くない。

排卵後:白濁した、のりのような状態。

生理前:量が増え、においは若干強くなる。

 

おりものの量は個人差もあるそうです。

また、年齢によっても差があり、

20~30代は、おりものの量は多くなります。

 

健康なおりものの色は、透明あるいは白濁色。

においは、少し甘酸っぱいにおい。

生理の周期に合わせて、おりものの状態は変化しますが、

白くポロポロしたものや、血が混じっていたり、

色の濃いおりものが増えたり、かゆみを伴う場合、

性器の炎症や感染症などの病気の可能性もあります。

 

これは、『帯脈 たいみゃく』という経絡。

ウエストを一周しています。

 

東洋医学では、帯脈の不調がおりものに影響すると

考えています。

この帯脈の上にのっているツボに鍼やお灸をし、

帯脈の状態を改善することにより、

おりもの自体の改善もはかります。

 

おりものは、体調によっても変化するので、

体調を整えるツボにも鍼やお灸をします。

体調は人それぞれ異なるので、選ぶツボも違います。

 

先ほど書いたように、性器の炎症や感染症により、

おりものに変化が生じることもあるので、

「おかしいな! 体調がいいときの、おりものと違う!」と

気になったら、ためらわずに病院に行くことも大切ですね。

 

おまけの話…。

2月23日(日)に開催する「女性のための鍼灸入門セミナー」は、

申し込みが多く、午前だけでなく、午後も開催することに

なりましたが、午後の部もすぐ定員に達しました。

ありがとうございます!

あっという間に申し込みを終了させていただき、

申し訳ありません!

 

鍼やお灸という治療方法が、身近な存在になってもらえるよう、

これからもセミナーやお灸教室、このブログなどで、

鍼灸の情報を発信し続けます!

よろしくーっ!

寒風から守りたいツボ

1月も中旬に入り、寒さも本番!

この時期に気をつけたいのが、

『風邪 ふうじゃ』と『寒邪 かんじゃ』。

『風』も『寒』も自然界に当たり前に存在します。

それらが体内に侵入し、

病を引き起こす邪気(じゃき)に転じたとき、

『風邪』、『寒邪』と呼びます。

その風邪や寒邪が侵入しやすいツボがあります。

 

 

うなじにあるツボ、『風府 ふうふ』。

ツボの名前には由来があります。

『風』は風邪、『府』は集まるところ、という意味です。

ずばり、『風』の邪気が集まるところです。

ここに鍼やお灸をして、

カゼによる諸症状や、首こり、目の疲労などを治します。

 

これまた、うなじにあるツボ、『風池 ふうち』。

上の写真では『脳空 のうくう』の真下にあります。

『池』は浅い溝のこと。

このツボはちょっぴり窪んでいます。

『風』は風邪のこと。

風邪が入りやすいツボです。

このツボもカゼだけでなく、首こりや肩こり、頭痛、

目の疲労などにも効きます。

 

 

『風門 ふうもん』。

肩甲骨と背骨の間にあります。

右から2番目の線(=経絡)の、上から2個目。

『門』は出入りする門戸のこと。

風邪が侵入する門戸なので、この名前がつきました。

カゼ、首こり、肩こり、背中のコリなどの治療に用います。

 

体が疲れて抵抗力が落ちているときに、

これらのツボに寒風が入り込むと、

それらは『寒邪』、『風邪』となって、

ゾクゾクッと寒気を感じたり、熱が出たり、

鼻水がでたり、咳や痰がでたり…と、

カゼなどの症状を引き起こします。

 

寒風吹きすさぶ外で、マフラーをしたり、

カゼをひきそうかなって時に、タートルネックのシャツを着て、

風邪や寒邪からツボを守ってあげたいですね。

 

背中がゾクゾクする初期のカゼには、

左右の肩甲骨の間に、シャツの上から、

貼るホッカイロ(小さめのもの)を縦に貼るのもいいですよ。

温めて、体の表面にある風・寒の邪気を外に出します。

 

福岡は今シーズン、何回か雪が降りました。

皆さんの住む街はいかがですか。

カゼやインフルエンザだけでなく、

屋根の雪下ろし中の転落、路面の凍結による転倒や

車のスリップなど、積雪による事故にも気をつけましょう!!!

東洋医学の五色

まずご報告!

2月23日(土)に福岡市南区で開催する、

『女性のための鍼灸入門~カラダの潜在能力を引き出す

ツボ・パワー体験~』というセミナーですが、

あっという間に定員の10名に達し、

申し込みを終了いたしました。

 

当鍼灸院内で開催している『お灸教室』と同様、

鍼灸院の外でも、鍼灸に関するセミナ-などを

続けていこうと考えています。

また、企画したらブログでもお知らせします。

そのときは、ぜひご参加ください。

 

さてさて、

今日は、1月8日に開催したお灸教室での出来事を

書こうかなって思います。

その日は、初めてお灸教室に参加される方がいました。

 

ツボ・モデル君を持ちながら、

『お灸で症状が改善する理由』を説明すると、

「経絡の線の色は、何か意味があるのですか?」と

質問を受けました。

 

『経絡が見やすいように色をつけている』としたら、

『隣り合う経絡が同色なのはおかしい』と、

以前から思っていました。

……………………。

「あっ!五色だぁーっ!」

やっと気づきました。

 

古代中国では、

日常生活において不可欠な基本物質として、

木、火、土、金、水の五種類の物質をかかげました。

これを『五行 ごぎょう』といいます。

そして、五行の各々の性質に基づき、

この世の中のすべての現象と物質を

五行に振り分けました。

これを『五行説』といいます。

 

やがて、医学にも五行説を取り入れるようになりました。

東洋医学でいう『五臓』は、肝、心、脾、肺、腎。

『五色』は、青、赤、黄、白、黒。

これらを五行に振り分けると、

『木』は肝と青。

『火』は心と赤。

『土』は脾と黄。

『金』は肺と白。

『水』は腎と黒。

 

先ほどのツボ・モデル君の写真に

黄色の線は2本ありますね。

右側は脾経という経絡なので、黄色。

左側の黄色線は胃経。

脾経の相棒は胃経のなので、同じ色なんですね。

今、やっと気づきました。

鍼灸師なのに、は・ず・か・し~いっ!

 

 

ところで、色と言えば、

私は仕事場にたくさんの色つきペンや色鉛筆を

持っています。

「あなたの仕事って何だった?」とちゃかされます。

 

手作り小冊子を書いたり、

ブログに載せる絵を描くときに使います。

 

先日、この色鉛筆で描いた絵を貰いました。

みっちゃん、ありがとう!!!